サウナの効果って?岩盤浴やお風呂との違いは?気になる基本を解説

「サウナ-」に始まり「サ活」や「サ飯」といったサウナ用語が産まれるほど、今日本ではサウナブーム真っ只中です。かつては男性のイメージが強くあったサウナですが、その気持ち良さにはまる女性も急増しています。サウナ好きのことをサウナーと呼び、サウナ→水風呂→外気浴を繰り返した後の気持ち良さを”ととのう”と表現します。

サウナ→水風呂は、体を温めて冷やす温冷交互浴です。発祥の北欧フィンランドでは、子どもからお年寄りまで幅広く楽しまれています。

サウナ好きなかたはもちろん、サウナ初心者のかたやちょっと興味があるかたも、ここでサウナの効果や基本の入り方・マナー、岩盤浴やお風呂との効果の違いについて知って頂き、是非サウナライフを楽しんでください。

サウナってどんな特徴があるの?

サウナは乾式(ドライサウナ)と湿式(ミスト)にわかれますが、一般的にサウナといえば乾式(ドライサウナ)を指します。

乾式サウナは65〜100℃以上、湿度は低めなのが特徴です。 サウナは多くの場合、水風呂とのセットで温冷交互浴をします。詳しくは後述しますが、サウナと水風呂(冷水シャワー)の温・冷を交互に実施すると、血管の拡張と収縮が繰り返されます。 活動を促進する交感神経と、リラックス効果を司る副交感神経が入れ替わることで刺激をされ、自律神経が整いやすくなります。

このほか、ロウリュやアウフグースもサウナならではの楽しみかたです。

どんな効果が期待できるの?

Q:サウナに入る目的は?

バスリエ調べによると、サウナに入る目的(サウナに求める効果)の第一位は圧倒的にリフレッシュ。続いてリラックス・疲労回復と続きます。
では、実際にサウナでこのような効果を得ることができるのでしょうか。

自律神経を整える

サウナが身体にもたらす最大の効果は、温熱効果。

お風呂でももちろん温熱効果はあるのですが、より高温のサウナであればもちろんその効果も高くなります。体が温められると活動時に優位になる“交感神経”が活発に。その後水風呂に入り身体を冷やすことにより、“交感神経”から体を休める際に働く“副交感神経”が優位になります。

リラックス・リフレッシュ効果

サウナが身体に及ぼす最大の効果は、温熱効果。お風呂でももちろん温熱効果はあるのですが、より高温のサウナで上記のように、交感神経から副交感神経の切り替えがスムーズに行われると、身体はリラックス状態になり、大量の汗をかいたことにより爽快感も得られリフレッシュに繋がるのです。

血行促進して老廃物等の排出

サウナに入ることにより体温が上昇すると、血管が拡張することにより血行が促されます。血行が促進されると身体全体へ必要な栄養素が運ばれるのはもちろん、老廃物等の不要な物質も排出されやすくなります。

疲労回復

前述の通り、サウナに入ることで自律神経を整え、リラックス・リフレッシュ効果を得ることができます。自立神経を整えるということは、活動時から休息時への切り替えがしっかりと行えるということ。休息時きちんと身体を休めることは疲労回復の一番の近道です。

快眠効果

人間の身体は深部体温(身体の内部の温度)が下がっていくことで入眠体勢になります。そのためサウナで一度深部体温を上げ、出た後にこれをスムーズに下げることができ、良い眠りにつくことができます。

美肌効果

血行促進により老廃物の排出や肌のターンオーバーを促進、美肌にもプラスの効果をもたらします。サウナ後の休憩は甲状腺ホルモンの分泌量を増やし、代謝アップします。脂肪が燃焼しやすくなるのでダイエット効果があるという研究成果も出ていたり、余分な食欲が抑えられたという声もあります。

ヒートショックプロテインの増加

ヒートショックプロテインとは、熱による刺激を受けて増加する体内のタンパク質です。

ダメージを受けた細胞を修復したり免疫力を上げるなど、体に良い効果をもたらしてくれます。このヒートショックプロテインは熱い湯に浸かると増加するのですが、サウナに入って身体を温めても同様の効果があります。

サウナとお風呂・岩盤浴との違いは?

岩盤浴とサウナの違い

サウナとは高温の部屋で体を温める“蒸し風呂”のようなものですが、岩盤浴は温められた岩の上に寝転がり、体を温めていくものです。

大きな違いとしてはサウナは高温(65~100℃以上)で体の表面から温めていくもの。岩盤浴はサウナよりも低温(40~60℃)で体の内部からじっくり温めていくものです。

身体を温めるという点では同じですが、汗のかきかたや身体への負担の大きさが異なってくるため、体力に自信がない人や高血圧の方などは、ゆっくり温まる岩盤浴がおすすめです。

お風呂とサウナの違い

お風呂とサウナは、基本的に同じ効果を得ることができます。お風呂は、お湯という「液体」に浸かるのでサウナでは得られない『浮力効果』と『水圧効果』が体感できます。
『浮力効果』は、体が浮いて軽くなる効果のことです。浮くことで身体が軽く感じ、関節の動きが悪いご年配の方や身動きが困難な方でも、じっくりと動かすことができます。
筋力の弱い方はお風呂に入りながら、可能な範囲でストレッチや伸びをすることで健康的にトレーニングできます。 浮く心地よさから、リラックス効果を倍増させます。

『水圧効果』は、程よい圧迫感によって全身の筋肉がほぐれ、リンパ管も刺激する効果です。水圧が血液を心臓に押し戻すので、むくみ解消の効果もあります。 お風呂入浴は足先から入りますので温まる順序が足先や足首から全身という流れになります。足元の冷えが顕著な方にはお風呂入浴の方が即効性を見込めます。

お風呂とサウナは、勝ち負けはなく、どちらも身体の調子をよくしてくれる優れた入浴法です。「どちらも良いものだ」として、その日の気分で楽しみましょう!
しかし、誤った入浴方法ではその健康効果を十二分に発揮できません。次の項目では推奨するサウナの入り方を述べていきます。

バスリエ推奨「サウナおすすめ入浴法」

サウナに入る前

01.水分補給

サウナは大量に発汗します。脱水症状を防ぐためコップ1杯以上の水分補給をしましょう。

02.全身をよく洗って、拭いてサウナ室へ入る

サウナ室に入る前に、全身をキレイに洗い清潔にしましょう。洗うことで毛穴が開き血行もよくなるので、発汗しやすい状態になります。
余計な水分を拭くことも大切です。濡れたままサウナ室へ入ると、体表面の水分で体が冷やされ汗が出にくくなるからです。サウナ前の習慣にしてみましょう。

サウナ室に入ったら

03.リラックスできる体勢で、座るか横になってみる

サウナは座る位置で熱さが異なります。下段は温度が低く、上段にいくほど熱くなります。 温度が低い下段からスタートし、次第に上段に移るのがおすすめの入り方です。
7〜10分が一回の入浴時間として最適ですが、湿度によって体感も変わります。じんわり汗がにじんできたら、体が温まってきたサインです。汗がダラダラと流れ出したら、一旦サウナ室から出るタイミングです。決して我慢しないことが大切です。 

スペースに余裕がある場合は横になってみると全身に均等に熱を得られるのでおすすめです。(混雑しているときは禁物です) その場合は立ちくらみを起こさないように、立ち上がる2分前には座りの体勢に戻って血流を縦に戻しておきましょう。急に起き上がるのは体によくありません。

サウナ室から出たら

04.サウナ後はシャワーで足の先から汗を洗い流す

すぐに水風呂につかりたいところですが、汗をかいているのでぬるめのお湯か水で体から洗い落とす必要があります。心臓に遠い手足の先から、最後は顔や頭として汗を洗い流しましょう。

05.水風呂に浸かる

サウナ後に直で水風呂に行くのは心臓に負担がかかってしまいますので、前項のシャワーまたはホースや洗面器などで体を冷水にならしましょう。

水風呂付近で足元から全身にかけ水をしておくと体への負担も和らぎます。 水風呂でもぐるのも衛生上とマナーの観点からやめておきましょう。つかる時間は1分〜、凍えないように気をつけましょう。

06.外気浴をする

水風呂から出たら速やかに外気浴スペースへ行き、椅子に座るか横になりましょう。身体が冷えないようにガーゼケット等を掛けるのがおすすめです。

この03~06の手順を1セットとして、2~3セット繰り返す温冷交互浴を楽しみましょう
一方でその日の体調が悪い場合は1セットで終了しても効果が望めます。何事も無理をしないのが大切です。シャワーで洗い流してよく拭き、浴室・サウナ室を出て脱衣所・休憩スペースへ戻りましょう。

サウナの後は

07.水分補給と休憩をとる

サウナ発汗後は水分とミネラル分が出てしまうので、なるべく体に負担がかからないミネラル入り麦茶などで水分補給し、休憩をしましょう。

サウナのNGな入り方と基本マナー

逆効果になる危険な入り方

【NG】サウナバトルで我慢して一度に長時間入浴する

サウナの入浴時間はあくまでご自身の体調が目安で8〜12分程度。ご一緒した方と競うようにして「先に出る方が負け」のような考え方はよしておきましょう。入り過ぎで体に負担がかかります。

【NG】疲労困憊時や満腹の状態で入る

体全体に熱作用するために体力を消耗しやすいサウナ。疲労時は休息をとってから入りましょう。また、前述のとおり食事直後に入浴は禁物です。食後は最低でも1時間は置いてから入りましょう。

【NG】サウナ室の温度に慣れる前に上段に座る

サウナ室では構造上、上段が一番熱気のたまる場所となっています。体が慣れる前にいきなりそこにいくのは危険です。急激な温度差は体に負担がかかるのでやめておきましょう。

サウナの基本マナー

これまでの入り方でもマナーについて触れてきましたが、大切に保っていただきたい視点は「自分のかいた汗は自分で持ち帰る」ということです。
日本の公衆浴場ではお湯を汚さないために、浴槽に入る前に体を洗う、湯船の中にタオルを入れないのがマナーです。同じくサウナでは木のベンチの上に自分の汗を残さないように座るところに布を敷いておきましょう。
すでにタオルが敷いてある場合でも、自分のタオルを敷いた上に座りましょう。できれば背中から足の裏までを覆うように、バスタオルをベンチに敷いておくのも良いでしょう。
「裸の付き合い」という言葉もありますが、あくまでも静かにリラックス場所ですから大きな声で話したり騒いだりするのもやめておきましょう。特にサウナ室では酸素を消費して酸欠に陥る場合もありますので気をつけて。

代表的なサウナの種類と特徴

乾式(ドライ)サウナ

一般的な「サウナ」とイメージするタイプで、一般的に「フィンランド式」といったらこのタイプを指します。文字通り乾燥した室内で実施するもので蒸気を用いません。室温は80〜100℃以上設定が多く見受けられます。

>>フィンランドサウナの詳細を見る

湿式サウナ

フィンランドの乾式サウナと逆で湿度が高めのサウナ。蒸気などで温度を上げています。その蒸気アロマなどを含めてリラクゼーション効果を高めている場合もあります。
室温が低めですので、体への負担が乾式サウナより低いのが特徴。 体力に自信がない方や熱気が苦手な方向けでもあります。40〜60℃の「スチームサウナ」「ミストサウナ」、サウナストーンと呼ばれる熱された石に水をかけることで、室内の温度と湿度を一気に上昇させる「ロウリュ」も湿式サウナの一種です。
近年の日本では水気を含んだタオルで扇ぎ熱波を受ける楽しみ方もあります。

遠赤外線サウナ

遠赤外線の効果を期待できるサウナで、温度は75〜90℃。家庭用サウナではこちらがよくみられます。

塩サウナ

全身に塩を塗って入るサウナ形式を指します。サウナで汗をかくことで塩が溶け、マッサージすることで毛穴の洗浄や美肌が得られ、すべすべになります。
くれぐれも使用後は体の洗浄や座った場所を洗うなど、次に使う人を考えたマナーを守りましょう。

このほか近年では熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させることにより、体感温度を上げて発汗作用を促進するロウリュウや、タオルを仰いで熱波を浴びるアウフグースを実施するなど、サウナの種類もサービスも増えてきました。
いろいろ試してご自身に合ったサウナを開拓していくのも良いでしょう。

お風呂を組み合わせた効果UP方法!

サウナとお風呂の組み合わせによって体の負担を最小限にして健康への効果を上げられます。

40℃くらいのぬるま湯のお風呂で2~3分、体を温めてからサウナに入ったほうが、血圧の急上昇を防ぎ、安全につながります。 またサウナから上がった後、38~40℃のぬるめのお風呂に2~3分浸かるのは、座っていて足元に溜まっていた下半身の血流を水圧によって改善することもありますのでおすすめです。

そもそもが「気持ち良い」という共通項があるサウナとお風呂。共存して気持ちよく両方とも楽しみつつ健康に過ごしていきましょう。

サウナに持って行きたい!おすすめアイテム

ここで、是非サウナのお供に持って行ってほしいおすすめアイテムのご紹介です。

「37(サウナ)」サウナハット

丸洗い可能でいつでも清潔!やさしいしいリネン素材のサウナハット。ワンポイントの「37」ロゴが可愛いシンプルデザインです。

>>サウナハットの詳細を見る


「37(サウナ)」アウフグースタオル

お風呂上りに羽織るだけで全身の水分をサラッと瞬時に給水してくれる、イタリア製バスローブ。コットンとは全く違い薄くて軽くて乾きやすい、なのに吸水力はコットンの約2倍
濡れた体にサッと羽織り軽く肌に押し当てるだけで素早く水分を吸収しながらすぐ乾きます。


37(サウナ)」サウナタオル

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濡れた体にサッと羽織り軽く肌に押し当てるだけで素早く水分を吸収しながらすぐ乾きます。


「37(サウナ)」サウナウェアトップス

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濡れた体にサッと羽織り軽く肌に押し当てるだけで素早く水分を吸収しながらすぐ乾きます。


「37(サウナ)」サウナウェアパンツ

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濡れた体にサッと羽織り軽く肌に押し当てるだけで素早く水分を吸収しながらすぐ乾きます。


「37(サウナ)」サウナマスク

お風呂上りに羽織るだけで全身の水分をサラッと瞬時に給水してくれる、イタリア製バスローブ。コットンとは全く違い薄くて軽くて乾きやすい、なのに吸水力はコットンの約2倍
濡れた体にサッと羽織り軽く肌に押し当てるだけで素早く水分を吸収しながらすぐ乾きます。

おすすめのサウナ

サーマルクライムスタジオ

極上のサウナ体験ができるテーマパーク施設「サーマルクライムスタジオ」、2022年3月7日、富士山の麓・静岡県裾野市にオープン。

「見たことのない、感じたことのないサウナが体験できるテーマパーク」をコンセプトにしたサーマルクライムスタジオは、お風呂のソムリエとしてTV、ラジオ、雑誌などで活躍する松永武がプロデュース。

スタジオ内は3つのエリアに分かれ、個性的な4つのサウナと4つの水風呂があります。

バスリエでは「サウナ」について意識調査を実施し、より豊かな入浴体験をご提案したく考えています。ぜひご協力をいただけますようお願いいたします。