大寒「だいかん」はその字の通り、一年で最も寒い時期となります。
毎年1月20日ごろ、もしくは1月20日から「立春」までの期間をいい、寒さがピークを迎えるこの時期はヒートショックなどの事故も多くなりますが、それと同じくらいお風呂の温さが恋しくなります。
冷えて固まった体がじんわ~~~りとお湯でほぐれていく感覚、たまらないですよね。
その最高なバスタイムに季節感を入れてみませんか?
ミカンの皮、捨てないで!

冬と言えばみかん。
こたつの上にはいつもみかんの山。こたつに入ってみかんを食べる、これぞ冬って感じですよね。
みかんが常にある、ということは必然的にゴミ箱にはみかんの皮がいっぱい。
このみかんの皮、じつは乾かすと陳皮(ちんぴ)と言って漢方薬に使われるほどのスグレモノ。
このまま捨ててしまうなんてもったいない!さぁ、すぐゴミ箱から救出してください~!
みかんの皮(陳皮)活用法

みかんの皮はいろいろな使い方があります。
- 飲む(乾燥させて漢方やお茶にして)
- 料理に(刻んでお菓子や料理の香り付けに)
- 掃除に(油分を落としてくれます)
- 肥料に(乾燥させて土に混ぜれば害虫除けに)
- 美容に(そのまま食べると栄養たっぷり)
ゴミとして捨てていたみかんの皮。
こんなにもたくさん利用法があるなんて知っていました?
乾燥させれば、密封容器に入れて保存もできます。
みかんとお風呂
みかんの皮にはビタミンCが含まれており、保温効果・美肌効果をはじめ、塩素対策にも効果があります!
シャワーヘッドに、ビタミンCを入れるカートリッジなどもありますが、それと同じこと。
実際に塩素計で調べてみると、最初は0.15~0.2mgも検知された水道水の中の残留塩素が、みかんの皮を入れるとほとんど検知しなくなりました!

※この0.0~0.05mgの値は標準で表示する最低ラインなので、ほぼ検知していないと同等となります。

みかん風呂の効果
- リモネンによる、保温効果。
- ビタミンA・ビタミンCによる、美肌効果。
- クエン酸による、消臭・洗浄効果。
- 柑橘系の香りによる、アロマ効果。
- 塩素緩和効果。

みかんの皮の乾燥方法
地味にすごいみかんの皮。まずは乾燥させて、陳皮を作りましょう。
陳皮の作り方

01.
よく洗う
みかんの皮には、農薬やワックスが付いている場合がありますので、塩水やお酢を混ぜたお水、または重曹に1分ほど漬けて洗い流します。
有機みかんや無農薬みかんでしたらこの工程は省いてOK。

02.
小さくちぎってザルに並べる
乾燥させてからちぎるより、乾燥前の方が楽にちぎれます。

03.
天日干しで約一週間、パリパリになるまで干す
乾燥している季節なら、部屋干しでもすぐにパリパリに乾きます。
一週間も待てない!という場合は、電子レンジで時短できます。
電子レンジで陳皮を作る

01.
レンジの中にキッチンペーパーを敷いて、ちぎったみかんの皮を並べる

02.
500Wで約2分チン
この時はただ温まっている状態。

03.
裏返して1分半チン
パリッとしない場合は、数秒ずつ繰り返す。水分が抜けてパリッとすればOK。
油断すると焦げてしまう場合があるので様子を見て時間を調整して下さい。

-
みかん=こたつじゃない!
みかん風呂
×
バスカクテル -
その日の気分や体調に合った入浴剤をカスタマイズする、バスカクテル。
陳皮を作ってそのままお風呂に入れてもみ韓愈は楽しめますが、みかん風呂にぴったりな入浴剤や精油を加えて、ワンランク上のみかん湯を堪能してみませんか?
入浴剤なので直接材料を湯船に入れてかき混ぜてもOK、カクテルのようにグラスに入れて飾りつければ、超かんたんおしゃれ入浴剤のできあがり!
材料

- 乾燥したみかんの皮:量はお好み
- 飾り用のみかん
- エプソムソルト:150g(お風呂上がりポカポカ、追い焚きできる万能入浴剤)
- ピンクソルト:40g(ミネラル豊富な天然ヒマラヤ岩塩)
- 精油(マジョラムスイート):2~3滴(温かみを感じさせる、ほろ甘いハーバルな香り)
- バスカクテル用シェイカー
作り方

01.
シェイカーに、エプソムソルト2/3袋とピンクソルト・みかんの皮を全て入れる

02.
精油を2~3滴入れる
敏感肌の方は少なめに。

03.
Let’s shake!
シェイカーを振って中身をしっかり混ぜます。

04.
中身をグラスに入れ残りのエプソムソルトを上からふりかけて、見た目を整える

05.
飾り用みかんでデコレーション
乾燥みかんがない場合は、生でもOK!

06.
「#バスカクテルでみかん湯」
入浴剤、グラスに入れたら写真映えw
あなたの手づくりバスカクテル、SNSで是非ご紹介ください~!

07.
浴室に広がる、みかんとマジョラムスイートのあたたかなほろ甘い香り
お風呂に入れるときは、巾着やポーチなどに入れると陳皮が広がらず、お掃除が楽になります。
※柑橘系の果皮には、敏感肌の方や小さいお子さんの肌には刺激が強すぎて、ピリピリしたり赤く腫れるなどの炎症を起こす場合もあります。ピリピリするなと感じたら、早めに出てください。
余談です
細かく粉に出来たらきっともっと素敵なバスカクテルが出来るかも!料理に使いやすいかも!
と思って、粉状に挑戦してみました。
――が。

NG 01.
フードプロセッサーで!
軽すぎて空回りが多く、粉に出来るのはほんの少し。
入れる量を増やしても減らしても、結局入れた分全て粉には出来きず…涙。

NG 02.
すり鉢で!
こちらもなかなか擦れない…。
フードプロセッサーよりは早いですが、画像くらいになるまでにかなり力と時間を使いました、涙。
ミルミキサーとかならもう少し粉に出来るのかもしれませんが…
粉にするのは諦めてそのまま使う方が効率が良さそう、という結論。