薬局やスーパーで手軽に手に入る入浴剤ですが、季節湯や薬湯など、日本には古くから植物をお風呂に入れる習慣があります。そしてお風呂好きのかたの中には、それだけに留まらずアルコールや食べ物などを入れるかたもいることと思います。
当記事では、“お風呂に入れる”ものにはどんなものがあるのか、そしてどんな効果があるのかを解説していきたいと思います。
そもそも入浴剤の効果って?
入浴剤の効果
・保温効果
・保湿効果
・血行促進効果
・リラクゼーション効果
・清涼効果(ミントなどの場合)
・清浄効果(重曹などアルカリ性のもの)
入浴剤の主な効果としては、上記の事柄が挙げられます。
但しすべての入浴剤にこの効果がある、というわけではなく、医薬部外品なのか、浴用化粧料なのかといった分類や、発泡タイプなのか、無機塩類系なのかといったタイプなどによっても効果は異なってきます。
※分類・タイプについての詳細は以下記事をご覧ください。
入浴剤の代わりになるもの
では、入浴剤の基本の効果についてわかったところで、市販の“入浴剤”以外で入浴剤の代わりになるものにはどんなものがあるのか、見ていきましょう。
入浴雑貨
- 「医薬部外品」「浴用化粧料」以外のパウダーや顆粒・液体など
- 天然の素材:炭、ヒノキ、鉱石
- その他:セラミック
一般的に入浴剤として販売されているものは、「医薬部外品」または「浴用化粧品」のいずれかに分類されます。入浴剤コーナーにある“入浴剤らしきもの”ではあるものの、パッケージの裏面にこのうちどちらの記載もない場合、それは「入浴雑貨」とされ正確には入浴剤ではありません。
この「入浴雑貨」の中には炭やヒノキ・鉱石といった天然の素材を使ったものがあります。
こういったものも、“入浴剤の代わりになるもの”と言えるでしょう。
PICK UP ITEM
アパタイト光触媒を施したお風呂用の炭
お風呂の炭 BATHLIER(バスリエ)
遠赤外線効果で温浴効果UP!アパタイト光触媒の効果で細菌・有害物質を吸着&分解。
無香料・無着色で赤ちゃんやお肌の弱いひともOK!
しかも繰り返し使えてコスパもバツグン!
良いことづくしのお風呂のお供です。
アロマオイル
アロマオイルも入浴剤の代替としてよく利用されているもので、中にはバス用にブレンドされたものなどもございます。ただし、精油は湯に溶けない&お肌への刺激があるため、精油単体では使用せず、必ず乳化剤やキャリアオイル等を併用するようにしましょう。
PICK UP ITEM
四季を感じるお風呂用アロマオイル
精油「BATHLIER」Blend-Essential-Oil-for-Bath(5ml/冬・winter)
“香りの女王”ローズオットーを贅沢に配合したウィンターブレンドはダマスクローズの香りとイランイランなどのオリエンタル調の香りをブレンド。濃厚なフローラル調の甘さの中に上品な透明感が感じられる香りは幸福感あふれる気持ちに導き、女性に美や自信、魅力をもたらし、気分を高揚させてくれます。
寒い冬の休日や優雅なリラックスのひと時におすすめです。
植物・果物
- 漢方・薬草:チンピ(蜜柑の皮)・ケイヒ(シナモン)・ヨクイニン(ハト麦)・ショウキョウ(生姜)・ガイヨウ(ヨモギ)・トウキ・バンショウ(トウガラシ)・クロモジ等
- ハーブ:カモミール・ラベンダー・ローズマリー・セージ・ミント・ゼラニウム・レモングラス等
- 果物:ゆず・みかん・レモン・じゃばらなどの柑橘類・りんご等
- 季節の植物(季節湯):季節湯の植物、季節湯の植物以外にセイタカアワダチソウ、ビワの葉、シソ、アロエ、バラ等
お風呂に入れる植物といって思い浮かぶのが12ヵ月それぞれの季節湯。中でも冬至のゆず湯、5月の節句の菖蒲湯は有名ですが、これ以外にもハーブや漢方、そして果物などお風呂に入れられる植物は実にさまざま。銭湯などの公衆浴場では、こういったものを変わり湯イベントとして実施しているところもあります。
飲み物
- アルコール:ビール・日本酒・ワイン・ウイスキー等
- お茶:緑茶・紅茶等
- その他:牛乳、コーヒー等
日本酒を入れる酒風呂やワイン風呂などはご存知のかたも多いかと思いますが、同じくアルコールであるビールやウィスキーも、お風呂に入れることで同様の効果を発揮します。ちょっともったいないと感じてしまうかもしれませんが、宴会で瓶に残った少量のアルコールなどがあれば、是非試してみたいお風呂ですよね。
食べ物・調味料
- 調味料・スパイス:塩・砂糖・唐辛子・みょうが・生姜等
- 食べ物:オートミール、カカオ、はちみつ、ヨーグルト、海藻等
唐辛子や生姜は湯に入れて浸かるとぽかぽか発汗を促す代表的なスパイス。市販の入浴剤でもよく使われている材料です。出汁やみそ汁に使う海藻類はお風呂に入れたことがあるという人は少ないかもしれませんが、トロミ成分で湯がなめらかになり、保湿効果もあるんですよ。
日用品
- 重曹、クエン酸、ボディソープ、キャリアオイル、化粧水等
重曹×クエン酸でバスボムづくりができることは有名ですが、実はこれらは単体でお風呂に入れてもOK!特に重曹は“重炭酸ナトリウム”と言われアルカリ性の温泉にも含まれています。そのため入浴剤の原料としてもよく使われているのです。
体を洗うボディソープでは泡風呂を作ることが可能で、「ボディジェル」や「シャワージェル」といった名称でボディソープ・バブルバス両方の使いかたができる旨明記され市販されているものもあります。
なお、これらのものを入浴剤の代替品として使用する際には、注意点もございます。次項で詳しく解説していきますので必ず確認するようにしましょう。
PICK UP ITEM
色々使えて万能!
ちのしお重曹(750g)
お風呂に入れたり、残り湯でお洗濯もでき節約にも。その他穏やかなアルカリ(弱アルカリ性)なので毎日の手軽なお掃除・お手入れにぴったり。いろいろ使えてとっても便利な重曹です。
入浴剤の代用品を使う際の注意点
風呂釜への影響
入浴剤として市販されているものでも、硫黄成分の入ったものなど風呂釜に影響を与えてしまうものがあります。身近なもので風呂釜の腐食や傷に繋がる可能性のあるものを使用する際は、追い炊き機能を切って使用するようにしましょう。
浴槽への色移り・ニオイ移り
天然の素材を使用する場合、人工香料・人工色素を使用したときほど濃い色・強い香りになることはあまりありませんが、茶渋などが浴槽に貼り付き色が残ってしまう場合もあります。
また、アロマオイルに関しては植物のエキスを抽出している非常に濃い香りのものですので、入れすぎるとニオイが残ってしまう可能性があります。色移り・ニオイ移りを防ぐため、入浴後はすぐに浴槽掃除をするよう心がけましょう。
食べ物・植物などの残滓
植物や食べ物はもちろん、スパイス等パウダー状のものでも、お風呂に溶かす用に作られているわけではありませんので、これらの残滓が残る可能性があります。掃除が大変になってしまうので、お茶パックやだしパックなど不織布の袋を利用するようにしましょう。
お肌への影響
これは市販の入浴剤でも同じことが言えるのですが、体質や肌質は千差万別、ひとそれぞれ異なりますので、“美肌効果がある”とされる成分でも、人によっては刺激となってしまう場合があります。万が一お肌への刺激や異常を感じた場合には、すぐに湯から上がるようにしてください。
お風呂がより一層楽しくなる入浴剤。
市販の入浴剤を入れるのも良いけれど、そこからさらに一段階上がって、身の回りのものを入浴剤にしてしまう!その素材は、今回ご紹介しただけでも非常にたくさんあることがわかって頂けたと思いますが、もちろんこれ以外にももっともっとお風呂に入れられるものはあります。
そんな楽しみ方も、是非ぜひ試してみてくださいね♪
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