10月も終わりに近づき、だんだんと冬の足音が聞こえてきました。いよいよ寒さも深まり、それに比例してお風呂に浸かるのもますます楽しみになってきますね。
そんな毎日のお風呂に、この時期よく出回っている「みかん」の皮を入れて、みかん風呂を楽しんでみませんか?お風呂大好き日本人は古くから季節ごとの植物を湯に入れて楽しむという習慣が。冬至のゆず湯や子供の日のしょうぶ湯などが有名ですが、実は「みかん風呂」もその一種で、11月の季節湯なのです。
当記事では、そんな「みかん風呂(みかん湯)」の魅力と作り方・入り方をご紹介していきます。
みかん風呂の効果って?
みかんの皮は漢方薬の「陳皮(チンピ)」としても使われる
寒い冬の時期、普段果物はあまり食べない・・・という人でも包丁を使わず簡単に食べられる蜜柑であれば、食べる、というひともいると思います。ご家族の多いご家庭であれば箱買いすることもきっとあるでしょう。箱買いするご家庭などはとくに、毎日たくさんのみかんの皮がゴミとして出ているかと思いますが、実はこのみかんの皮は、乾燥させることにより「陳皮(チンピ)」という漢方薬となります。この陳皮は、風邪症状の緩和や冷え改善、リラックス効果など様々な効果をもたらすとされています。

みかん風呂の効果
陳皮にはリモネンやテルピネンといった成分が含まれており、漢方薬として飲んだり料理に使用したり、また掃除や肥料に使用することもできます。そんな万能な陳皮ですが、これをお風呂に入れば天然の入浴剤にもなります。そしてそのみかん風呂にも嬉しい効果がたくさん。
・リモネン・テルピネン等による、血行促進&保温効果
・ビタミンA・ビタミンCによる、美肌効果
・クエン酸による、消臭・洗浄効果
・リモネン・テルピネン等による、アロマ効果
・塩素緩和効果

お風呂上がりはバスローブでゆったりと!
陳皮の作り方(みかんの皮の乾燥方法)
みかん風呂の良さがわかったところで、続いてみかん風呂に使う陳皮の作り方ついて見ていきましょう。みかんの皮は洗ってそのまま湯に入れてもOKですが、乾燥させておけば日持ちもし、好きなときに好きな分量で楽しむことができます。
陳皮の作り方①自然乾燥
01.よく洗う
みかんの皮には、農薬やワックスが付いている場合がありますので、塩水やお酢を混ぜたお水、または重曹に1分ほど漬けて洗い流します。
有機みかんや無農薬みかんでしたらこの工程は省いてOK。

02.ザルに並べる
洗って水気をとったみかんの皮を小さくちぎり、重ならないようザルに並べます。

03.干す
風通しの良い日陰に置き、約一週間、パリパリになるまで干します。一週間も待てない!という場合は電子レンジを使用しましょう。

陳皮の作り方②電子レンジで乾燥
01.みかんの皮を電子レンジに並べる
水洗い→小さくちぎるまでの手順は、自然乾燥の際の手順と同様です。
小さくちぎったら、レンジの中にキッチンペーパーを敷いて、みかんの皮を並べます。

02.500Wで約2分チン
この時はただ温まっている状態です。

03.裏返して1分半チン
この時はただ温まパリッとしない場合は、数秒ずつ繰り返す。水分が抜けてパリッとすればOK。
油断すると焦げてしまう場合があるので様子を見て時間を調整して下さい。

ひと手間プラス

乾燥させた陳皮は、そのままでも使用できますが、ミキサーで粉末状にしておくのもおすすめです。成分がよりしみ出しやすく、入浴剤として使用した際に香りがより広がります。
PICK UP ITEM
みかんを入れるその前に
お風呂の炭 BATHLIER(バスリエ)
“お風呂の炭”はお風呂に入れる炭のこと。入浴の30分前やお湯を張る際にポンっと入れるだけ!それだけで塩素緩和になり、お風呂のさら湯をさらにまっさらな状態に近づけてくれます。
みかん風呂の香りと効能をより高めるため、みかんを入れるその前に、お風呂の炭で”したごしらえ”しましょう。
みかん風呂の作り方と注意点
みかん風呂の作り方
1.お茶パックに詰める
乾燥していないもの・乾燥したもの、どちらを使用する場合でも、お茶パックやだしパックに皮を詰めます。
2.湯に入れる
お湯を張る前から入れておくと、成分や香りがしっかり湯に染み出ます。

3.入浴
38℃前後のぬるめの湯に15分~20分、浸かりましょう。
みかん風呂の注意点
ピリピリ感じた場合は入浴を控える
みかんに含まれるリモネンは保温効果と同時にピリピリとした刺激の要因となる場合も。お肌の弱いひとや小さなお子さんは刺激を受けやすいので、注意が必要です。
皮やカスが散らばらないよう注意
みかんの皮はお茶パックやだしパックに入れて使用しますが、湯に浮かべているうちに中身が出てきてしまうことがありますので、パックの口は輪ゴムで留めておくのがすすめです。また、万が一破れても大丈夫なようにパックを2枚重ねにしておくとより安心です。
湯上がり後はすぐに浴槽をキレイにする
みかんに限らずですが、湯船に入浴剤や植物等を入れた際には、入浴後にすぐに掃除をしましょう。時間が経つにつれ成分やニオイ・色が浴槽に付着し、汚れがとれなくなってしまう恐れがあります。
お風呂上がりはバスローブでゆったりと!
ソムリエおすすめ!みかんの皮で作るバスカクテル
その日の気分や体調に合った入浴剤をカスタマイズする、バスカクテル。
陳皮を作ってそのままお風呂に入れてもみ韓愈は楽しめますが、みかん風呂にぴったりな入浴剤や精油を加えて、ワンランク上のみかん湯を堪能してみませんか?
入浴剤なので直接材料を湯船に入れてかき混ぜてもOK、カクテルのようにグラスに入れて飾りつければ、超かんたんおしゃれ入浴剤のできあがり!

材料
・チンピ:量はお好みで
・飾り用のみかん
※お風呂上がりポカポカ、追い炊きできる万能入浴剤
※ミネラル豊富な天然ヒマラヤ岩塩
・精油(マジョラムスイート):2~3滴
※お好みの精油でOKです
・シェイカー
※ない場合ボウル&スプーンでもOKです
おすすめアロマがたくさん!
みかんのバスカクテルの作り方
01.材料を混ぜ合わせる
エプソムソルト2/3袋とピンクソルト、チンピをシェイカーやボウルに入れよく混ぜ合わせます。

02.グラスに入れる
混ぜ合わせた01をグラスに入れ、残りのエプソムソルトを上からふりかけ見た目を整えます。

03.飾り用みかんでデコレーション
乾燥みかんがない場合は、生でもOK!

04.浴槽に入れ入浴
お風呂に入れるときは、巾着やポーチなどに入れると陳皮が広がらず、お掃除が楽になります。



