2023年の「冬至」は12月22日、ゆず湯に入ってのんびりバスタイムはいかがですか?
日本では昔から冬至にはゆず湯に入るという風習があります。温浴施設でもこの時期は特別にユズを入れているところが多いですよね。
ゆず湯は血行が良くなり身体が温まるため、風邪を防ぎ皮膚を強くする効果があるそうです。
しかしなぜ、冬至の日に”ゆず湯”なのでしょうか?
当記事では、ゆず湯の由来と、入り方、おすすめのゆず湯の作り方などをご紹介していきます。
冬至にゆず湯に入る理由
冬至には体を清める習慣が
冬至は、1年でもっとも昼が短い=すぐに日が落ちる=太陽の力が弱まる日とされています。
ですがこの冬至を折り返し点として、以降はゆっくりと日が伸びる=太陽の力が強くなる事から、この日を境に運が上向くと言われていました。
ならば“運を呼びこむ前に体を清めよう”と、お風呂に入るようになったのです。
昔は今のように毎日お風呂に入る習慣はありません。なので”入浴”は、身を清める儀式のような意味合いもあったのです。 “体を清潔にする”という意味では今とお風呂に対する考え方は変わっていませんよね。
しかし、”身を清める”という儀式的な意味でも、実は現代でも昔と変わらずお風呂に入ることがあるのをご存知ですか? 例えば「大みそかの夜はお風呂に入って、キレイな体で新年を迎える」、「大事な用がある前の日はお風呂に入って念入りに体を洗う」とか、お葬式でも湯灌(ゆかん)と言って棺に納める前にご遺体を湯水で拭う儀式があります。 これらは単に「清潔にする」意味だけではない気がします。 体を清める――これは日本人のDNAに深く刻まれているのでしょうね。 日本人がお風呂好きな理由も、ここに繋がっているのかもしれません。
なぜ柚子なの?
さて、ではなぜお湯に一緒にユズを入れるようになったのでしょうか。
この季節なら、柑橘類なら柚子以外にミカンや文旦などもあります。 その中で昔の人がゆずをチョイスした理由。
それはゆずのいい香りにありました。
ちょうど冬至の頃旬を迎えるゆずは香りが強く、これが邪気を払うと考えられていたのです。 さらに、ゆず=【ゆうずう(融通)が効く】、冬至=【湯治】という語呂合わせから、柚子湯が流行ったと言われています。
なので、冬至の日に柚子湯に入るのは、実は「運気を上げるために入る儀式」だったのです。 実際に柚子湯には体にも心にも良い効果があることが分かっています。
ゆず以外もある!1年12ヵ月それぞれの季節湯
冬至のゆず湯、五月の菖蒲湯は有名ですが、実は日本には12ヵ月それぞれの月で植物を入れてお風呂を楽しむ習慣があるのです。
1月 松湯
2月 大根湯
3月 桜湯
4月 よもぎ湯
5月 菖蒲湯
6月 どくだみ湯
7月 桃湯
8月 ハッカ湯
9月 菊湯
10月 生姜湯
11月 みかん湯
12月 ゆず湯
ゆず湯の由来はわかったけど、実際ゆず湯に入ると何か良いことがあるの? 次項では、ゆず湯の効果効能についてご説明します。
ゆず湯の効能効果
美肌効果
果皮に含まれるビタミンCによる美肌効果が期待できます。また、柚子の種の表面に付着しているペクチンは、お肌の潤いやハリを保つ効果があると言われています。
※柚子の種はチンキ(アルコール漬け)にして化粧水や美容液としても利用できます。
保温効果
ゆずの果皮に含まれるリモネンが血行を促進し身体を温めてくれます。更に果皮の油分がお肌をカバー。水分の蒸発を防いでくれるためこのこの保温効果が持続します。
リラックス効果
芳香成分でもあるリモネンには、気持ちをスッキリさせてくれたり、ストレス緩和などの効果があるとされています。
これから寒い冬を越すには、ユズとお風呂の相性はバッチリ。
昔の人はゆずの効果も知ったうえで、総合的に旬の果物の中から柚子を選んだのでしょうか? 冬至に柚子湯に入る習慣が出来たのは江戸時代頃からと言われ、今のように今のように科学が発達していない時代です。体験的に体に良さそうだと知った上の選出だとしても、香りだけで選んだらたまたま偶然体にいい効果があったのだとしても、現代までその習慣が継がれているのは、奇跡のような話ですよね。
では、そんな伝統的かつ身体にも良いゆず湯。
どうやって作れば良いの?という方に、次項で様々なゆず湯の作り方をご紹介します。
湯上がりはバスローブで寛ごう!
ゆず湯のやり方(作り方)
基本のやり方①まるごと入れる
柚子をよく洗って丸のまま5~6個入れます。そのままだと香りがあまり広がらないので、切り込みを入れるのがおすすめです。この方法はザ・ゆず湯!という感じで視覚的にも季節を楽しめるのが良いところ。SNS投稿をしたい場合に写真映えもして良いですね。
基本のやり方②スライスして入れる
スライスまたは半分に切って湯船に浮かべます。柚子の種は大きいので、スライス幅は太めがおすすめです。丸のまま入れるのと異なり果肉や種が崩れ出るため、必ずガーゼ袋等に入れましょう。スーパーや100円ショップ等で売っている“だしパック”が大きさとしては丁度良いので、探してみてくださいね。なお、この方法は丸のまま入れるよりも成分が溶けやすいため、お肌の弱いかたは①の方法をおすすめします。
基本のやり方③皮のみを入れる
果肉や果汁は料理に使いたい、という場合、皮のみ入れるのもOK。細かく刻んでガーゼ袋やお茶パック・だしパック等に詰めてお風呂に入れましょう。
こだわりの楽しみかた
したごしらえしてから入る
柚子を入れる前のさら湯をさらにまっさらな状態にすれば、よりダイレクトに柚子を感じることができます。
さら湯をまっさらに、ってどういうこと?
とお思いのことと思います。
ひと昔前までは一番風呂は体に悪い、といったことをよく言ったものですが、これは水道水中に含まれる消毒のための塩素がお肌への刺激となるため。さらにこの状態だと、元々の水道水のニオイが残ってしまい、ワインの香りそのものをしっかりと感じることができません。この塩素を“したごしらえ”により緩和することにり、お湯がまろやかになり、さらに柚子の香りや効果をしっかりと感じることができます。
その“したごしらえ”の役目を担ってくれるのが「BATHLIERお風呂の炭」。
お風呂の炭ってなに?
入れない理由が見当たらない
お風呂の炭 BATHLIER(バスリエ)
“お風呂の炭”はお風呂に入れる炭のこと。入浴の30分前やお湯を張る際にポンっと入れるだけ!それだけで塩素緩和&ポカポカ温泉気分になれます。さらにこれら基本的な効果にプラスして、浴槽内の雑菌やぬめりをとってくれるという嬉しい効果も得られます。
プラスαして楽しむ
柚子にプラスαで、他の素材を入れるのもおすすめ。
より血行促進をしたいならエプソムソルトやヒマラヤ岩塩を
他の香りを混ぜてみたいなら精油を
様々な種類の柑橘果皮を入れて柑橘風呂にするのもアリ!
いろいろなものを混ぜて、自分だけのゆず湯を楽しんじゃいましょう♪
ソムリエ提案!おすすめのゆずのバスカクテル
その日の気分や体調に合った入浴剤をカスタマイズする、バスカクテル。
たくさんのユズを丸ごとお風呂に浮かべたり、輪切りや半分にカットして入れたりしても柚子湯は楽しめますが、ゆず湯にぴったりな入浴剤や精油を加えて、ワンランク上の柚子湯を堪能してみませんか?
入浴剤なので直接材料を湯船に入れてかき混ぜてもOK、カクテルのようにグラスに入れて飾りつければ、超かんたんおしゃれ入浴剤のできあがり!
材料
・柚子
※お風呂上がりのお肌をしっとり健やかに仕上げてくれる水素入浴剤
※すっきりとした清潔感のある香りで、柚子の香りとの相性もGood
作り方
01.H2パウダーに精油を混ぜる
バスリエH2パウダーにティートゥリーの精油を2~3滴混ぜてグラスに入れます。敏感肌のかたは精油の量を少なめにしましょう。
02.柚子の皮をむいてトッピング
皮のむき方にひと工夫、トルネードっぽくすると運気が上がる!?
半月切りにしたゆずをグラスの縁に差すと、本格カクテル風。
皮を細かく刻んでH2パウダーに混ぜれば色つきカクテル風。
03.浴室に広がる、柚子とティートゥリーのスッキリ爽やかな香り
お風呂に入れるときは、巾着やポーチなどに入れるとユズの皮や実が広がらず、お掃除が楽になります。
アロマで心も体もすっきり!
ゆず湯を行う際の注意点
お肌の弱い人は注意
ゆずの成分はお肌の弱い方には少し刺激性があるため、敏感肌の方や小さいお子さんなどは注意が必要です。
もしピリピリと感じた場合には入浴をお控えください。
湯上がりにシャワーで身体を流す
ゆず湯に入った後に日光を浴びると、その成分でシミになる可能性があるため、湯上りにはシャワーで顔・身体を流すようにしましょう。
入浴後はすぐに掃除をする
柚子風呂以外もそうなのですが、お風呂に植物や入浴剤等を入れて入浴したあとは、すぐに湯を抜きキレイに洗い流しましょう。そのままにしておくと、成分や果皮がこびりつき浴槽汚れの原因となってしまいます。
四季折々の風情をお風呂で楽しむ。
これはお風呂文化の根付いている日本ならではの文化。ぜひ冬至のゆず湯、そしてそれ以外の季節湯もご自宅で楽しんでみてくださいね。
バスリエでは、季節湯に関するアンケート調査を実施しております。簡単な内容ですので、是非ご協力をお願い致します。