何かと忙しい日々の中で、1日の終わりにゆったりと入るお風呂は、誰もがほっとする時間です。
そんな毎日入るお風呂、どうせなら香りもプラスして効果をUPさせたいですよね。
でもアロマオイルは直接湯船に入れても良いものなの?
そもそもアロマオイルってどんなもの?
エッセンシャルオイルとの違いは?
など疑問がある方も少なくないでしょう。
そんな疑問を解消すべく、当記事では、お風呂でのアロマオイルの楽しみ方と選び方を詳しくご紹介していきます。
アロマオイルはお風呂で使える?正しい使い方は?
お風呂タイムを有意義にしたい時にまず思い浮かぶのは、バスソルトや入浴剤、そしてアロマという人が多いのではないでしょうか。
このアロマとは『アロマテラピー』の呼称です。
アロマテラピーとは、芳香療法とも言われ、古くからヨーロッパを中心に親しまれてきた民間療法の一種です。海外だけでなく、日本でも法人の協会があるほど有名なのでご存知の方もいらっしゃることでしょう。
現在は本格的なアロマテラピーはもちろんのことですが、一般にも『アロマ』の名で手軽に親しめるものとなっています。 それを踏まえ、アロマオイルとお風呂の良い関係、そして正しい使い方を解説していきます。
アロマオイルを直接お風呂に入れても良いの?
当記事で言うアロマオイルとは、精油またはエッセンシャルオイルを指します。
さまざまな製品が出ているアロマオイルですが、実は人口香料や化学物質などで合成されているものも少なくありません。 そういったものは、皮膚や粘膜に触れるのはもちろん危険ですし、安全の保証はありませんので使用や購入はおすすめしません。
アロマオイルを選ぶときにまず必要なのは『原材料』・『成分表示』・『精油(エッセンシャルオイル)かどうか』これらをクリアしているものです。 当記事でも条件をクリアしているアロマオイル・精油(エッセンシャルオイル)を基準に解説しています。 そしてそんな天然のアロマオイル・精油(エッセンシャルオイル)だと、お風呂に入れること自体には問題はありません。
しかしアロマオイル・精油(エッセンシャルオイル)は、大量の植物から数滴しか取れないうえに純度の高い原液のオイルであり、水や湯に溶けないという性質を持ちます。 一滴でも素晴らしい香りや力強さがある反面、その分成分は凝縮されているので、種類によっては原液は刺激が強くなることもあります。 直接肌に触れてしまうと、刺激性のあるアロマオイル・精油(エッセンシャルオイル)の場合、肌の弱い人などは皮膚トラブルを起こすこともあるので注意が必要です。
そこでおすすめしたいのが、薄めたり混ぜたりして使用する方法です。アロマオイルは水溶性ではないので、お風呂のお湯に混ざりやすく、素早く馴染む使い方を4つご紹介します。
※ヒリヒリやピリピリする症状や、痒みなどがあらわれた場合は即時に使用を取りやめるようにしてください。
お風呂で楽しむおすすめアロマ
1. キャリアオイル
別名『ベースオイル』や『プラントオイル』ともいい、植物100%由来のオイルです。茶色のゴマ油なども植物由来ですが、食用のものは精製されていないことがほとんどなので皮膚につけるオイルには適しません。(精製されたほぼ透明のものはゴマ油でも使用可能です)
おすすめなのは、精製されたホホバオイルや、スイートアーモンドオイル、グレープシードオイル。
これらは無臭で、またアレルギーや敏感肌に関係なく赤ちゃんの肌にも使えるほどの優しい成分のオイルなので使いやすいのも魅力です。 使い方はキャリアオイルにアロマオイル数滴を混ぜて、お風呂に入れるだけ。オイルなのでお風呂も痛めず、肌にも柔らかく初心者にも良いでしょう。
2. 乳化剤
乳化剤は、アロマオイルと水(お湯)を均一に混ざりやすくする働きを持ちます。乳化剤もさまざまな製品が出ていますので、成分や原料はしっかりチェックして購入するのが良いでしょう。肌に触れるものなので、天然由来や有機素材のオーガニックなものだと、なお安心で良いですね。
3. 無水エタノール
無水エタノール5mlにアロマオイル数滴(AEAJ日本アロマ環境協会の推奨は5滴まで)を混ぜ湯船に入れ使用します。 無水エタノールは消毒用アルコールより水分含有量が低く、純度の高いエタノールで、薬局などでも手軽に購入できます。エタノールはアロマオイル・精油(エッセンシャルオイル)と水(湯)を溶けやすくするのに有効なものです。
4. 天日塩・粗塩などの天然塩
塩とアロマオイルは、いわゆる手作りバスソルト。天日塩や粗塩のような天然塩は、ミネラルの吸収や発汗を促し、体の保温効果もありますが、そこにアロマオイルを加えることで塩とのプラスの作用が期待できます。よく市販されている精製された食塩などは、ミネラルやカルシウムが失っているものがほとんどなので天然塩を使用するのがおすすめです。お風呂で使うことによって、塩とアロマオイルの相乗効果が期待できますね。お風呂の後は体についた塩は洗い流すことを忘れずに。
参考URL: https://www.aromakankyo.or.jp/basics/howto/
参考資料文献:アロマテラピーのベースオイル ルート・フォン・ブラウンシュバイク著 フレグランスジャーナル社
こんなときにはこの香り!気分に合わせた香りの選び方
アロマオイルにはどのような効果や作用があるのでしょうか?
この項目では、アロマオイルの効果や作用について解説します。さらに、さまざまな種類の中から、毎日のお風呂で役に立つ、おすすめのアロマオイルをご紹介していきます。
そもそもアロマオイルの効果って?
01:鎮静作用
アロマの香りを吸い込むことにより嗅覚経路から神経系を鎮静させる作用が働き、リラックス効果やが期待できます。似たものだと他にも、抗うつ作用や強壮作用がリフレッシュ効果をもたらします。
02:健胃作用
消化活動を促進するほか、胃の働きを助け促す作用。それにより食欲を増進してくれる手助けとなります。
03:ホルモン調整作用
ホルモンの分泌を調整し整える作用。自律神経や生理痛など女性特有の悩みの緩和に良い作用をもたらします。
04:免疫賦活作用
人の体内における免疫力を活発に高める作用で、免疫力を高めることにより、インフルエンザや風邪、さまざまな感染症の予防にもつながります。
05:ウイルス・細菌・虫への作用
虫を寄せ付けない虫よけ作用、ウイルスや細菌(カビ・真菌)の増殖を抑える、抗ウイルス作用・抗菌作用などの働きも。
06:美容効果
脂性肌や敏感肌、シワやたるみなどの肌の悩み、皮膚を整える作用があり、あらゆる悩みをケアします。中には発汗作用があるものも。
好みの香りは?アロマ商品いろいろ
気分別、おすすめのアロマオイルをご紹介
では、お風呂に入れて楽しめ、気分も上がるおすすめのアロマオイルをご紹介していきましょう。アロマオイルの効果や作用を知ることで、その日その日の気分や体調に合わせて使用できるので、毎日のアロマオイルライフが充実すること間違いなしです。
1. リラックスタイムに
ゼラニウム
抗うつ作用・鎮静作用・強壮作用が代表的な作用。 バラのようなくっきりとした重めの芳香成分が心身に働きかける。
カモミール・ジャーマン
カモミール・ローマン
抗うつ作用・鎮静作用・制吐作用などあらゆるリラックス効果が期待できる。 緊張や不安を和らげ、緩和力の強いアロマオイル。
ラベンダー・フランス
優しい花の香りが有名なラベンダーは、リラクゼーションに特に役立つアロマオイル。 鎮静作用や抗うつ作用に加え、発汗作用も期待できるため、お風呂タイムに相性が良い。
イランイラン
エキゾチックなフローラル香。 催淫作用がストレスを発散させ心をほぐし、鎮静作用でリラックスできる。
2. ぐっすり眠りたい夜に
カモミール・ジャーマン
カモミール・ローマン
抗うつ作用・鎮静作用・制吐作用などあらゆるリラックス効果が期待できる。 緊張や不安を和らげ、緩和力の強いアロマオイル。
マジョラムスイート
軽くスパイシーで甘味のある香り。 マジョラムは眠気をもたらし、心を軽くする手助けに。
ネロリ
オレンジの花で希少なアロマオイル。うっとりするほどの優雅な花の香り。 催眠効果があり良質の眠りをもたらす作用が期待できる。
サンダルウッド
オリエンタル調で温かみのあるウッド調の香りで、日本ではビャクダンと呼ばれる。 現在大変希少なオイルとしても有名。神経の緊張と不安を和らげる作用が期待できる。
3. 元気になりたいときに
グレープフルーツ
すっきりと甘みのある柑橘系の香り。 リフレッシュ効果で気分を変える手助けに。
ジュニパーベリー
強くキレのあるスパイス調の香り。 さらに、神経を明敏にし強化する作用もあるので元気になりたいときにぴったり。
ペパーミント
清涼感のある軽やかなメントール系の香り。 頭脳明晰作用や健胃作用により、心身ともにすっきりさせる。
スイートオレンジ
爽やかで甘い柑橘系の香り。 快い爽快な香りは、快活で気持ちを明るくさせる。
4. 集中力を高めたいときに
ユーカリ・グロブルス
クリアで鋭い強さのあるユーカリ独特のメントール香をもつ。 頭脳明晰作用により、集中力を高めるのを助ける。
レモングラス
レモンにグリーン感を足したような強さのある香り。 虫除けとしても人気が高い。心を刺激する作用で、もやもやなどの解放の手助けに。
ラヴィンサラ
マダガスカル語で『体に良い葉』を意味する。 免疫力増進作用や気持ちを前向きにする効果が期待できる。
ティートリー
強くクールなメントールの香りが特徴のティートリーは、 集中力を高めるほか、風邪予防やインフルエンザ対策などにも。
5. リフレッシュしたいときに( 森林浴効果など)
ヒノキ
日本人に親しみのある、木の温かく洗練された香り。 リフレッシュを手伝い、軽やかな気分をもたらす。
ひば
和精油であるひばは、すぎやヒノキと並ぶ日本三大美林のひとつ。 まるで森の中にいるような清々しい木々の香り。ストレスを取り除き、リフレッシュ作用も。
ジュニパーベリー
ウッディで軽やかで爽快な香り。 緊張感からくる心の重さを取り払う作用で爽やかな心身へと導く。
参考URL:
https://www.aromakankyo.or.jp/
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/oil/
https://www.aromakankyo.or.jp/basics/oil/function/
参考資料文献:アロマテラピーのための84の精油 ワンダ・セラー著 フレグランスジャーナル社
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アロマオイルを入れる方法以外で香りを楽しむ方法
さまざまな効果と心身癒される香りを味わえるアロマオイルですが、安心とは言えどもやはり原液をお風呂に使用するのを躊躇する方もいるのではないでしょうか。
また肌が弱い方には不向きなアロマオイルの種類があるのも事実。
しかし、湯船に直接入れなくてもアロマを楽しむ方法はあるのです。そこで毎日入るお風呂だからこそ、手軽に安心して使うことのできる方法や、グッズをご紹介していきます。
湯舟に直接入れずにアロマオイルを楽しむ!
01:吸入法
小皿やコップ、お湯を入れても可能な容器を用意します。そこに、湯気が出る程度のお湯を張り、好きなアロマオイルを何滴か落とします。 ほのかな湯気とともに、アロマオイルの芳香成分もふんわりと立ち上り香るので、お風呂場の浴槽の近くに置いて入浴するのも良いでしょう。 お風呂場以外で、吸入法を使用する場合は、小皿やコップに入れたアロマオイルと湯気を、ゆっくり吸い込み香りを楽しみます。直に鼻から芳香成分が届くので、呼吸器系の緩和や、気分をすぐに上げたい時などにも効果が期待できます。
02:ミスト、スプレー
薬局などで手軽に購入できる精製水と無水エタノール、アロマオイルを混ぜてよく振ると完成です。 50mlのボトルの場合、精製水40mlに無水エタノール10ml、アロマオイルは数滴から10滴ほど加えます。2週間〜3週間の保存もOK。 お風呂空間にシュッとひと吹きすれば、お風呂場によいお香りがただよいます。 マスクの除菌やリフレッシュしたい時のルームフレグランスにもぴったりでおすすめです。 無水エタノールが入っているので、直接顔にかけたり吸い込んだりしないように注意してください。
03:アロマポット、アロマディフューザー
芳香浴療法と呼ばれるこの方法は、直に香りを吸い込むよりは部屋中に香りを行き渡らせるのに効果的です。 市販のアロマポットやアロマディフューザーというような専用器具にアロマオイルを数滴たらし、香りを拡散させる使い方です。電気や火の熱であたためるため、比較的長い時間楽しめるのも良いところ。 アロマポットは専用の皿部分にアロマオイルを垂らし、その下からキャンドルやライトで熱するタイプが主流。またアロマディフューザーは、噴霧式や加熱式、気化式に超音波式などさまざまなタイプがあります。
04:アロマストーン 「harome」エッグアロマストーン
工場廃棄の卵の殻から作られた、人にも環境にも優しいアロマストーン「harome」エッグアロマストーンは手軽さとおしゃれさを兼ね備えた優れものグッズ。ストーンタイプのディフューザーなので、使い方は至ってシンプルです。 ストーン部分に数滴アロマオイルを垂らすだけ。入浴の際にお風呂場に置いておくとアロマバスも楽しめます。枕元に置いたり、リビングのテーブルに置いたり、自分だけの快適スペースに。 また、専用のケースもついているので、持ち運びができるのでカバンにいれて移動もできます。外出先や仕事場の息抜きに、素早くリフレッシュとリラックスをもたらしてくれる優秀なアロマグッズです。
オイル以外のもので香りを楽しむ!
アロマオイル、精油(エッセンシャルオイル)は、どれも大変貴重な植物の抽出オイル(エッセンス)です。
種類によっては高価なものが多いのも事実。特別な日だけにお風呂に使用して、普段の日は大切にとっておくという人もいらっしゃることでしょう。そんな時でも、お風呂に使える最高のアロマグッズをご紹介します。
アロマ入浴剤「パトモス」
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まんまるで小さなカプセルの中には、高級アロマ成分がぎっしりと詰まっています。精油(エッセンシャルオイル)の他に、オリーブオイル・ハトムギオイル・ホホバオイルの3種類の保湿成分も配合。
そのうえ、香りも種類も豊富です。気分によってその日のバスタイムを優雅で最高の時間へと導きます。
香りの種類は、シトラス・ウッド・グレープフルーツ・ローズ・ラベンダー・グリーンアップル・ベリー・アプリコット・マンゴーと、充実したラインナップ。
まとめ
アロマオイル・精油(エッセンシャルオイル)は、お風呂で使うことによってリラックスや癒しの時間、そしてさまざまな効果が期待できます。
一般的には、アロマオイル自体をそのままお湯に入れても問題はないのですが、分離する性質のため直接肌に触れるとオイルの種類によっては、刺激が強いものもあります。 そこで今回はキャリアオイルや、乳化剤、また無水エタノール・天然塩などの、アロマオイルをお湯と馴染ませる手助けとなる4つの方法とアロマオイルの正しい使い方をご紹介しました。
また、気分別や目的別のアロマオイルの選び方や、効果なども解説していきましたので、選ぶ際の参考になれば幸いです。
そしてアロマオイルを使わずにお風呂でアロマが楽しめるアイテム、入浴剤パトモスやキャンドルワールドなども手軽に使用しやすいものなので、ぜひお試しくださいね。
お風呂時間を最高な癒しのひとときに。
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