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interview:シバタ工業株式会社様

「被災地を見て決心しました。防災グッズに特化した会社になろう」

大正12年創業の防災グッズの製造メーカー、シバタ工業株式会社様に訪問してお話を伺いました。
いち早くOFFICEお風呂を導入してくださったシバタ工業株式会社様は、社内ではもちろんのこと、営業ツールとしてのご活用など健康経営の枠を超えて幅広く当サービスをご利用頂いています。

(右手:柴田充喜様 左手:松永)

シバタ工業株式会社様は、大正12年に兵庫県神戸市長田区で履物メーカーとしてスタートしました。

当時の神戸市長田区は、大阪の「食いだおれ」や京都の「着だおれ」と並び、神戸の「履きだおれ」と称されるほどの履物屋のメッカで、全国の靴生産量の約8割を占めていました。
大正時代に神戸港にゴム材料が輸入され、地下足袋の裏にゴムをつけると非常に履きやすい、というところから産業が発展してきたのだそうです。

しかし1995年、阪神淡路大震災で長田の街は崩壊します。当時27歳だった柴田氏は副社長に就任したばかりでした。死の恐怖に直面し、このままではいけないと社員達と倒壊した神戸の街を20km以上歩き、いたる所の写真を撮りこれから自分達は何をしていくべきか模索しました。

崩れ落ちた高速道路を見て、道路が無事なら緊急車両が通れてもっとたくさんの命が助かったはずだ、といたたまれない気持ちになったとお話してくれました。

そして二度と高速道路が落ちないように、落橋防止の製品を作ることを決意。土木インフラ系で人々の命を守る製品の開発をはじめました。

履き物屋から、防災グッズメーカーへの転身

お話し手:シバタ工業株式会社 代表取締役社長 柴田充喜(シバタアツキ)様

聞き手: バスリエ株式会社 代表 松永武(マツナガタケシ)

松永:

まさに「縁の下の力持ち」という言葉がぴったりですが、履物屋さんから防災グッズメーカーに転身された当時、社内の混乱はありませんでしたか?

柴田社長:

もちろんありましたが、当時はすでにスニーカーや一般の履物ではなく、消防士さんや原発で放射線に対応した長靴など、特殊な素材の履物に特化していました。
それに海洋系の製品で、港で船を守るクッション材も作っていました。その応用と考える者が多かったです。
しかし、私がまだ副社長で若かったこともあり、480名の社員のうち賛同して一緒に開発をしてくれたのは5-6名でした。

松永:

なるほど。製造の基盤はあったとはいえ、軌道に乗るまでは大変な時期があったのですね。
海外拠点もかなりございますが、こちらの開拓はいかがでしたか?

柴田社長:

当時のライバルは大手企業ばかりで、彼らが中国に工場をつくりはじめていた頃でした。
大手と同じことをしても勝負にならないので、中国以外のアジアで協力パートナーを探しました。私は英語が喋れないのですが、そんなことも言ってられないので、何度も一人で海外に出向きました。おかげさまで良い出会いがあり、現在はマレーシアに工場があり、営業拠点はドイツにあります。

松永:

やはり大変なご苦労をされたのですね。
ドイツは私もよく行きます。温浴や水洗メーカーが盛んで、プロダクトの開発力が素晴らしいですよね。

柴田社長:

その通りです。彼らの仕事の仕方は非常に合理的で、日本人は学ぶことが多いですよ。現在、海洋系のプロダクトでは、海外シェア2位にまで成長しています。

OFFICEお風呂の導入のきっかけはなんでしたか?

シバタ工業(株)様:

お風呂診断が面白かったです。
診断結果に動物が出てきて、ユニークさを感じました。弊社は営業スタッフが多いので日中はほとんど事務所にいません。そのため社員同士のコミュニケーションが薄くなってしまうのが悩みでした。社員間の会話のキッカケにもなると思い導入しました。

実際に導入してみて、いかがでしたか?

シバタ工業(株)様:

お風呂診断の動物タイプが、面白いと好評です。
あと、営業スタッフの間では営業ツールとしても活用しています。取引先の方にもお風呂診断をおこなってもらい、入浴剤をおみやげとしてお渡ししています。めずらしいサービスなので、みなさんとても喜んでくれます。

お風呂の入り方を意識してみて、変化や実感を持てたことはありますか?

柴田社長:

お風呂は、心身に悪いことはひとつもないと感じています。
忙しいとついシャワーだけで済ませがちでしたが、コロナ以降とくに湯船につかる時間を持つようにしています。以前に比べ、私自身も風邪をひきにくくなりました。

summary

コロナ以降、健康への対策は今まで以上に求められるようになりました。
社員の健康は、良い仕事、良い職場の必須条件です。
社健康経営、社員間のコミュニケーションなど、気になった方はお気軽にお問い合わせください。

シバタ工業株式会社様では、防災を広く世の中に発信していくため、SNSなどで発信もしています。

「防災 THE PRESS」https://www.disaster-prevention.jp/

  • 「Rain THE PRESS」https://www.rubber-boots.jp/