家庭のお風呂掃除の中で、最も汚れが溜まりやすいのは排水口部分ですよね。放っておくと気づけば臭っていたり、詰まっていたりと不衛生な原因になりやすい部分でもあります。
日頃から気をつけてはいるものの、毎日入るお風呂のお湯が流れていく排水口はどんどん汚れが溜まっていくもの…。
お風呂の排水口は、どの程度の頻度で掃除を行うのが望ましいのでしょうか。
そこで本記事では、汚れの原因や正しい掃除方法など、徹底的に解説していきます!大掃除や日々の手入れにお役立てくださいね。
お風呂の排水口掃除の基本
日々必要不可欠なお風呂は、1日の疲れや体の汚れを落とす憩いの場所です。それと同じく溜まっていく入浴時の汚れやお湯を流す排水口の掃除の基本をまず知っておきましょう。
お掃除頻度は?
お風呂の排水口は、毎日汚れが溜まっていきいつの間にかドロドロに蓄積しやすいもの。特に家族の使用が多ければ多いほど、汚れはすぐについてしまいます。排水口掃除は毎日行うのが理想です。難しい場合でも週2、3回は行うとよいでしょう。
毎日のお手入れ方法は?
毎日掃除する場合には隅々までゴシゴシする必要はなく、ヘアキャッチに溜まっている髪の毛を捨て、目で見てわかる汚れを落とすのが基本です。髪の毛は溜まっていくと、垢など他の汚れも吸着して溜まりの原因となります。
毎日入浴後、またはお風呂掃除の際に取り除くようにしておくと大掃除の際にも楽なのでおすすめです。
排水口の汚れを放置するとどうなる?
日々溜まっていく排水口の汚れ。放置すると雑菌が繁殖し、ニオイの原因となりお風呂場全体に異臭が立ち込めることとなってしまいます。
また、雑菌の温床となってしまうとコバエやチョウバエなどの虫が発生し不衛生な環境になる可能性も高いです。排水口にはヘアキャッチャーや排水トラップといったパーツがついているタイプが多く、ちょっとした汚れやゴミは受け止めてくれます。
しかし放置することでヘアキャッチャーで取りきれないゴミや汚れが排水管の詰まりとなり、水が流れにくくなる事態も予想できます。詰まりを起こしてしまうと、排水管の破裂の恐れもあるので注意が必要です。
PICK UP ITEM
髪の毛が中央に集まる
排水口カバー「くるっポイ!」
浴室排水トラップを知り尽くしたトップシェアメーカーが携わり開発したという期待値大の排水カバー。
お風呂の排水を回転させることで髪の毛がひとりでに中心部に集まるから、ぽいっと簡単に捨てられるという構造。
お風呂の排水口の汚れの原因は?
では一体、お風呂の排水口の汚れとはどんなものが挙げられるのでしょうか。細かく汚れの種類を見ていきましょう。
髪の毛
まず入浴した際に必ず発生するのが髪を洗った後に出る抜け毛、髪の毛です。
人は活動している中で、毎日100本程度は誰でも抜けると言われています。抜けた髪の毛は、ほとんどが排水口のヘアキャッチャーに引っかかり溜まっていくことが多いです。しかし溜まっている髪の毛には、他の汚れが絡まりやすくなります。 放っておくと、特に大きな汚れの塊になりやすいのが髪の毛なのです。
皮脂・垢
体を洗ったスポンジやタオルを洗うと、白く濁った垢が出ますよね。毎日入浴していても、人の体からは古くなった角質や皮脂が必ず剥がれ、洗った際に流れ落ちます。この皮脂や角質などの垢も汚れの原因のひとつです。
これらの汚れはかなり頑固!浴槽を掃除する際に感じたことはありませんか?
体の垢は油性なのでこびりつきやすく、洗剤でゴシゴシ洗いますよね。それが排水管で起きるとなかなか気づきにくく、根強い汚れの原因となります。
石鹸カス
入浴時に使用する石鹸やボディーソープ、ヘアシャンプーなども実は汚れの原因となります。私たちの体を洗浄するものですが、白く硬化してこびりつくとヌメりやヘドロのように排水口に付着します。放置するとカビの原因となることも。
カビ
さまざまな汚れが絡み合い溜まってくると、水の流れが悪くなってきます。そして発生するのがカビです。
カビは上記で挙げた石鹸カスや皮脂や垢が大好物。湿気や浴室の温度も相まって、どんどん繁殖します。ピンクカビや、ヘドロのような黒いカビ、黒ずみなどが発生する不衛生な浴室に。
スクラブや化粧品等のカス
石鹸カス同様、洗顔やスクラブ・洗い流すパックなど化粧品も髪の毛や皮脂などと混ざり合わさるとドロっとした汚れに変わりやすいです。
石鹸類よりも粒が大きく粘度が高いものは、他の汚れに吸着しやすいので使用した後はこまめに流し取り除くようにしましょう。
鼻水・タン
入浴中に一緒に出してしまいがちな鼻水やタンも汚れの原因です。中には入浴中に歯磨きを済ませる人も多いかもしれません。それらは粘度もあり、髪の毛などの溜まりにひっかかるとヌメリやヘドロ状の汚れに発展しやすいので注意です。
その他のごみ
他にも剥がれてしまった絆創膏や子どもの身体にくっついていたシール、入浴剤などの浴用品を空けた際のフィルムのくずなどの固形物のゴミも詰まりや汚れの原因となります。
シャンプーやボディソープの詰め替えの袋の切れ端や、部屋から付着したホコリなど身近なちょっとした物が原因となることも。
PICK UP ITEM
排水口専用ブラシ!
「クロマメMK」お風呂排水口ブラシ
底・すみ・角、しっかり届く360℃植毛!
浴室の排水口がしっかり洗える専用ブラシです。
ウェーブ状の毛と360℃の植毛ブラシが、届きにくい排水口の底の汚れもとらえて落としてくれます。
先が曲がっているので、排水口の中の細かいところやの他、角やすみっこのお掃除にも使いやすい形状です。
徹底的にキレイにするときのお掃除のやり方
さまざまな汚れの原因を解説していきましたが、入浴時に発生する汚れは多種多様ということがわかりました。
ここでは、そういった頑固な汚れを徹底的にキレイにするお掃除方法をくわしくご紹介していきます。年末の大掃除や、排水口の匂いが気になった際の参考・実践にお役立てくださいね。
①洗剤の準備
まず最も重要なのは洗剤の準備です。軽度の汚れの場合はお風呂用の中性洗剤で構いません。
しかし時間が経ちドロドロになってしまったしつこい汚れには、「重曹×クエン酸」がおすすめ。放置してこびりついた頑固な汚れを落ちやすくしてくれる優れものアイテムなんです。
作り方は簡単!
重曹100gにクエン酸を小さじ半分ほどを水100mlと混ぜ合わせておきます。自然由来なので肌や環境にも優しいメリットたっぷりの掃除洗剤です。ホームセンターやスーパー、ドラッグストアなどで気軽に購入できるのでぜひ作ってみてください。
②髪の毛の除去
毎日必ず溜まっていくのが髪の毛です。髪の毛はヘアキャッチャーで引っかかり、石鹸カスや垢を絡め取り汚れの塊になりやすいもの。
まず髪の毛をしっかり取り除くことが肝心です。
ヘアキャッチャー部分の上部だけでなく、裏側にも付着しやすいのでしっかり取り除きましょう。
③取り外せる部品を全て外す
お風呂の排水口部分は、ヘアキャッチャーの他にもその上部分のふたや受け皿、構造によっては排水トラップや封水筒、ゴムパッキンなどの部品があります。備え付けのパーツで、取り外せる物がある場合はすべて外しておきましょう。ヌメりやカビなど、ひとつずつにこびりついた汚れを取るのと同時に排水口自体の奥まで掃除がしやすくなります。
④部品をつけ置きする
外したパーツは中性洗剤、または重曹×クエン酸水に漬けておきましょう。
頑固な汚れも15分ほど漬けておくことで剥がれやすくなります。その後はスポンジなどで優しくこすり洗いしてください。ふたの裏やヘアキャッチャーの細かな部分など付着した汚れを取っていきましょう。
⑤排水口内部を掃除
排水口内部はヘアキャッチャーなどをすり抜けた汚れが付着していることもあります。ゴミを取り除き、スポンジなどで大まかにこすり洗いした後、端や溝部分など細かな部分は歯ブラシのような細かいものでしっかり洗っていきましょう。この時中性洗剤などをつけながら洗うことでキュッキュとヌメりがなくなるまで行うのがポイントです。
⑥シャワーで洗剤を流す
ゴシゴシこすり洗いをした後は、しっかりシャワーなどで洗剤を洗い流しましょう。
その後におすすめなのは、粉状の重曹を100gほどまんべんなくふりかけ、最後にクエン酸水を上からふりかけ20分ほど放置しておく方法です。シュワシュワ泡が出てきて、細かな部分まで除菌効果が期待できる仕上げ方法です。最後に軽く洗い流して終了です。
落としきれなかった汚れを浮かし、排水口の奥まで除菌効果を行き渡らせることができます。
排水口掃除、こんなときはどうすれば良い?
排水口の汚れにはさまざまな種類があり、掃除をする際に困ってしまうことも多くあります。そこで排水口掃除で困った場合の対処法をご紹介していきます。
排水口が詰まっている場合
汚れ以前に排水口が固形物で詰まってしまっていて、水が流れにくくなってしまっている場合は、まずラバーカップで取り除くようにしましょう。
取れる範囲のゴミは取り除き、ある程度水がある状態でラバーカップを排水口に当てゆっくり押していきましょう。この時、浴槽のゴム栓は閉めておきます。(排水管が繋がっているため、ゴム栓が空いているとそこから空気が抜けてしまうため)
詰まっている状態で排水口周りやパーツをゴシゴシしていても、余計に垢や汚れが溜まっていくだけです。
詰まっている原因を知って、それに応じた対処が基本となります。髪の毛の塊やヘドロなどが奥の方に詰まり、ラバーカップで取れない場合はパイプクリーナーなどの洗剤を使うのもおすすめです。
ニオイが気になる場合
固形物のようなゴミはないものの、排水口から異臭が漂っている場合は、垢や皮脂・石鹸カスなどが内部の壁面などにこびりつきヘドロ状になっている可能性があります。しかも掃除の手が届かない場所から臭っていることも。
そんなヘドロ状の汚れの場合は、奥の方めがけて重曹を適量ふりかけ、その上からクエン酸水をふりかけてみましょう。
泡が発生したら15分ほど放置して、シャワーで流します。その時、40度ほどのお湯で一気に流すと付着した汚れが剥がれやすくなるのでおすすめです。
それでも気になる場合は、詰まりのとき同様にパイプクリーナーなどの洗剤を試してみましょう。
PICK UP ITEM
排水口に振りかけるだけ!
「KIMURA_SOAP’S(Cシリーズ)」排水口の洗浄剤(200g)
浴室排水トラップを知り尽くしたトップシェアメーカーが携わり開発し
ヌメリ・汚れが気になる排水口専用の洗剤です。
掃除をしないと、汚れが溜まってヌメリやいやな臭いが気になってくる排水口・・・
振りかけるだけで、モコモコの泡で汚れを包み込み、あとは水で洗い流すだけ。なるべく手間をかけずに簡単にキレイにすることを目指しました。
カビなど汚れがなかなか落ちない場合
浮かせたり、こすったりできない頑固なカビが発生することもあります。
カビにはさまざまな種類があり、皮脂汚れで発生するピンクのカビやグレーや茶色を帯びたカビはスポンジや洗剤などで落とせることが多いです。ゴムパッキンや排水口の素材などによって、こすっても落ちない根深い黒カビも発生しやすいもの。そんな場合におすすめなのは、塩素系漂白剤です。
しかし、これらの洗剤はできる限りの掃除の後、最後に行うのがおすすめです。ヌメりやぬるぬるしたヘドロ状の汚れをしっかり取り切って塩素系漂白剤を使用しましょう。強力なので手肌に付着すると肌荒れや、吸引したことによって気分が悪くなる恐れがあります。
掃除の最後に、手袋やマスク、ゴーグルなどを着用して使用するのが必須です。
気になる場所にかけた後、30分ほど放置しシャワーで洗い流しましょう。 換気扇は必ずつけるのを忘れずに。
年末に向けて大掃除をする方も多い季節です。特に家族みんなが毎日入るお風呂は、すっきり気持ちよく過ごしたい場所。
清潔なお風呂場を保つためにも、綺麗さっぱりお掃除する方法を解説していきました。 ぜひ毎日のお手入れや、大掃除にお役立てくださいね。
↓↓ご紹介したアイテムは「お風呂のソムリエSHOP!」でご購入頂けます↓↓
バスリエでは、お風呂掃除に関するアンケート調査を行っております。簡単な内容ですので、是非ご協力をお願い致します。