一日の疲れを癒してくれるお風呂時間。
バスタイムを楽しみたいものですが、
・お風呂って掃除が大変
・洗う箇所や洗剤の種類が沢山あって正しい洗い方がわからない
・汚れを抑える裏技があったら良いのにな…
といったお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決すべく、お風呂のソムリエがお風呂掃除について詳しくまとめました。
Contents
お風呂掃除の基本って?箇所別掃除法や頻度、日々のひと手間もご紹介
Q:お風呂掃除は好きですか?

バスリエ調査によると、お風呂掃除が嫌いというかたは8割近く!日本人はお風呂が大好き!と言われていますが、一方でお風呂掃除を好む、という人は稀のようです。
では、そんなお風呂掃除、正しくキレイに汚れを落とせるよう、まずは汚れの種類別の洗剤の選び方を見ていきたいと思います。
※お風呂掃除に関する調査報告詳細は下記をご覧ください。
赤カビは中性洗剤、黒カビは塩素系漂白剤!
赤カビ=ピンク色のヌメっとした汚れは「ロドトルラ」と呼ばれる酵母の1種です。
赤カビは普段使っている中性のお風呂用洗剤で簡単に落ちます。
そして…少し厄介なのが黒カビです。
掃除の手が届きにくいタイルの目地、ゴムパッキンなどに発生し、他のカビとは違って、根を深く張って素材の奥に入り込んでしまうという性質を持ちます。
黒カビには塩素系漂白剤(カビキラーなど)を使って、根元からごっそりを目指しましょう。
赤カビ・黒カビのどちらも、発生原因と発生場所は同じなので、大量発生してしまう前に対処できると良いです。

PICK UP ITEM

置くだけで浴室が端っこまでキレイ!
防カビ・消臭剤「bio JELLY(バイオゼリー)」
可愛さに負けてとりあえず置いてみて交換時期がきたらカビが生え始めた、見てるだけで癒される、お風呂場をキレイにしたくなる相乗効果…そんなお話をたくさんいただいています。
リピート続々、置くだけでカビの発生を激減!化学薬品を使用しない、人にも環境にも優しい防カビ・消臭剤です。
水垢・石鹸カスは弱酸性洗剤!
水道水に含まれるカルシウム、マグネシウム、ケイ素などのミネラル類が結晶化したものです。
せっけんカスと水垢はアルカリ性の汚れなので弱酸性の洗剤で落とせます。レモン汁やお酢・クエン酸でも代用可能です。 弱酸性系の洗剤で落とせない場合は、ケイ素などの酸に強い汚れが混合しています。研磨剤やアルミスポンジなどを利用して汚れを削り落としていきましょう!
水垢・せっけんカスをそのままにしておくと、頑丈にこびりついて取るのがむずかしくなるので、できるだけ早目のお掃除を目指したいとことです。
皮脂汚れはアルカリ性洗剤!
「掃除をしているのに、床や浴槽のヘリが黒ずむのはナゼ?」
原因は、皮脂汚れです。皮脂は酸性汚れなので、アルカリ性のアイテムを使うと落とせます。お家に常備している家庭も多い『重曹』を役立ててみてください。
軽い汚れであれば中性のお風呂用洗剤でも落とせます。
お風呂掃除の頻度と基本
お風呂掃除の頻度はどのくらい?
お風呂掃除の頻度は箇所によって異なってきます。
まずはバスタブですが、湯を毎日入れ替えるという人であれば、当然毎日掃除しますし、人によって2日は湯をそのまま、という人は2日に1回。いずれにしても一番頻度が高い箇所と言えるでしょう。
では、それ以外の箇所はどのくらいの頻度でお掃除するのが理想なのか、以下に目安を記載します。
・毎日→バスチェア・桶/床/おもちゃ
・3~4日に1回→壁・ドア/窓/蛇口・鏡/排水溝
・1ヵ月に1回→天井/シャワーヘッド・ホース

バスタブを毎日掃除、というのはわかるけど・・・それ以外も毎日が良いの!?と思った方も多いかと思います。お風呂は水を大量に使う場所ですので、それだけカビが発生しやすく、清潔を保つのが難しい場所。とは言え仕事に育児にと忙しい日々…毎日掃除なんてとても無理!という方が殆どかと思います。そんな場合も、できる限りこまめに掃除を行い、後述している日々のひと手間も参考にして、少しでも清潔を保つようにして頂ければと思います。
基本の流れ
必要なものを準備
まずは洗剤・スポンジブラシ・換えの排水溝ネットなど必要なものを全て揃えましょう。歯ブラシ等、掃除用に使用したらすぐに捨てている場合、ごみ袋なども用意すると便利です。
マスク・手袋などで防備&換気
刺激の強い洗剤を使用することの多いお風呂掃除は、マスクや手袋は必須。換気をすれば大丈夫と油断せず、必ず着用するようにしましょう。もちろん、マスクを着用していても、換気は合わせて行ってください。
おすすめお掃除グッズ!
部分別お掃除の方法
バスタブ(浴槽)
毎日ササっと手短なお掃除で十分です。次の手順で楽にお掃除をしていきましょう。
【用意するアイテム】
重曹またはお風呂用中性洗剤
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歯ブラシなど小回りの利くブラシ

【お掃除の仕方・手順】
01:浴槽にお湯をかける
浴槽にザッとお湯をかけて全体を濡らします。
02:洗剤とスポンジでこする
洗剤を吹きかけてスポンジでこすります。
03:歯ブラシで細かい部分も
ゴム栓やゴムパッキンなど細かい部分の汚れは歯ブラシなど小回りの利くブラシを活用します。
04:最後にシャワーで洗剤ごと洗い流して完了!
汚れが酷いときのコツ
重曹ペーストを活用しましょう。
重曹と水を3:1程度の割合で混ぜて、ペースト状にします。面に塗った時に垂れてこないくらいの硬さに調整してください。ペーストを汚れが気になる面に塗って、20~30分放置します。スポンジでこすり洗い、シャワーで流して完了!
それでも落としきれなさそうな汚れには、上からラップをして汚れ面との密着を狙います。
バスチェア・桶
「椅子や洗面器などのこまごまとしたものを1つずつ掃除…めんどくさい!」ですよね。まとめて一気に洗浄していきます。残り湯を活用していきましょう。
【用意するアイテム】
重曹
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【お掃除の仕方・手順】
01:浴槽のお湯に重曹を入れる
残り湯に重曹を入れ、しっかり混ぜて溶かし混ぜます。一般的なファミリータイプの浴槽なら270gくらいを目安にしてください。
02:浴槽に椅子などの小物類入れる
椅子・桶・洗面器・フタなども、まとめて入れて一晩置きます。
03:シャワーで洗い流す
付け置いたらシャワーで流して完了!汚れが残っているようであれば、スポンジでこすります。
白い汚れが気になったら「水垢」なので、にクエン酸水(水400mlにクエン酸小さじ2杯)でパックして、スポンジでこすり落としてください。
床
色々な汚れがダダ流れになる床。汚れが蓄積しやすい箇所ですよね。そんな床をパッと楽にお掃除する方法がこちら!
【用意するアイテム】
お風呂用中性洗剤
ブラシ
重曹

【お掃除の仕方・手順】
01:床に洗剤をかける
シャワーで軽く床を濡らし、洗剤をまんべんなく吹きかける。
02:重曹をふりかけ、ブラシでこする
粉のまま振りかけ、そのままブラシでこすります。
03:シャワーですすいで完了
頑固なタイルの目地のカビ…掃除方法は…?
軽いカビであれば水400mlにクエン酸小さじ2杯を溶かしたクエン酸水をスプレーし、重曹(粉のまま)をかけてブラシでこすります。
それでも、落としきれない時には、塩素系のカビ取り剤の出番です。
垂れてしまう場合は、ティッシュやキッチンペーパーを細長く折りたたんだものを、スプレーした上からシップするように重ね、さらにその上からスプレーするとより効果的。
ただし、カビ取り剤はタイルを痛めてしまう可能性もあります。素材として使っても問題ないものなのか、事前にご確認ください。
お風呂の防カビ剤いろいろ
壁・ドア
「腰より下」の位置はとくに、水や石鹸がこびりつきやすいので、念入りに掃除しましょう。
【用意するアイテム】
お風呂用中性洗剤(基本の掃除に)
塩素系漂白剤(ドアや壁の黒カビ徹底掃除に)
クエン酸(すりガラスドア水垢の徹底掃除に)
スポンジ
ブラシ

【基本の掃除の仕方・手順】
01:壁・ドアを洗剤でこする
洗剤をふりかけ、スポンジでこすり洗いをします。
02:細かい部分はブラシでこする
ゴムパッキンやドアノブ、蝶番などの細かい部分はブラシを活用。
03:シャワーですすいで完成!
窓
すりガラスやゴムパッキンのカビ
すりガラスの部分やゴムパッキンなど、汚れが落としきれなさそうな場合は塩素系漂白剤を使います。
汚れがひどい場合はティッシュ・キッチンペーパーを被せて20分ほど時間を置いてからシャワーですすぎましょう。
ジェルタイプのカビ取り剤はしっかりパッキンにもとどまってくれるのでおすすめです!
ガラスのくすみ
くすみの原因の水垢にはクエン酸が効きます!100均でも購入できますよ!
クエン酸小さじ1と水200mlの比率で混ぜて、クエン酸水をまずは作りましょう。
キッチンペーパーにクエン酸水を含ませ、水垢が気になる部分に貼り付け2時間ほど放置。ペーパーをはがして、スポンジなどで汚れをこすり落とします
天井
【用意するアイテム】
フロアワイパー
アルコール除菌スプレー(黒カビが目立たない場合)
塩素系カビ取り剤
キッチンペーパー(マイクロファイバークロス・不要な布でも可)

【掃除の仕方・手順】
01:フロアワイパーにキッチンペーパーを巻く
まずはペーパーモップにキッチンペーパーを2~3枚に重ねて巻きます。
02:アルコール除菌スプレーまたは、カビ取り剤を吹き付ける
1で巻き付けたペーパーが湿るくらいまで吹きつけて、全体になじませます。
03:ペーパーモップで天井を掃除!
カビ取り剤を使用した場合は、全体を拭いた後に30分ほど時間放置して、水拭き→乾拭きを同じように行います。
※カビ取り剤は塩素の強い洗剤なので、必ずゴム手袋と、ゴーグルを装着してお掃除をしましょう。
蛇口・鏡
鏡や蛇口の汚れはアルカリ性の水垢なので、クエン酸水(水400mlにたいしてクエン酸小さじ2の割合)+スポンジで汚れは十分におちます!
汚れがこびりついている場合は、クエン酸水をしみこませたキッチンペーパーをラップで多い、30分〜2時間ほどパックしてから洗い流しましょう。
入浴後に、バスタオルで鏡も拭くお手入れもおすすめです。水分を取っておくことで、水垢ができにくくなります。

排水溝
毎日の排水溝のお掃除はシンプルで、入浴後に溜まった髪の毛を取り除き、目皿を歯ブラシで軽くこすったりするだけです。アルミホイルを丸めたものを受け皿に入れておくと、イオンの力で菌の繁殖を抑えられるのでお試しください。
毎日のケアでは取り切れないヌメっとしてしまう汚れや、定期的なお掃除は、次の手順で行いましょう。
【用意するアイテム】
塩素系漂白剤(スプレータイプ)
ビニール袋

【基本の掃除の仕方・手順】
01:ビニール袋を手につけ、髪の毛を取る
02:塩素系漂白剤をかける
フタや受け皿などにまんべんなく塩素系漂白剤をかけて、20分ほど置きます。
03:シャワーですすいで完了!
残った汚れは、ブラシでこすり洗いして流します。
シャワーヘッド・ホース
【用意するアイテム】
クエン酸
洗面器
歯ブラシ
スポンジ

【掃除の仕方・手順】
01:クエン酸水を作る
洗面器にお湯をはり、大さじ1杯のクエン酸を溶かしてクエン酸水をつくります。
02:シャワーヘッドを浸して放置する
シャワーヘッドを入れて、1時間ほど放置。
03:歯ブラシやスポンジでこすり洗いして完了!
ボトル類
シャンプー等を入れるボトル類を洗う際に注意したいのが、塩素系漂白剤の使用NG(素材にも拠ります)、たわしなど傷をつけやすい掃除道具の使用はNG、という点です。
【用意するアイテム】
スポンジ

【お掃除の仕方・手順】
01:ぬるま湯で流す
プラスチック素材の表面に水アカ、油膜などが付着した場合、まず、ぬるま湯でホコリやごみを洗い流します。
02:スポンジ等で拭き落とす
傷がつかないように柔らかいスポンジや布を用い、軽く拭き落とすように洗います。
長く放置しない限りは水アカや油膜もこの方法で取り除けます。
頑固な油膜は、スポンジに中性洗剤をつけてぬるま湯で洗い流してください。アルカリ性や強酸性の洗剤は肌があれるだけでなく、ボトル自体にもダメージを与える場合があるので、中性洗剤を使用をお勧めします。クレンザーなどの研磨剤入りのものもボトルに傷がつく恐れがあるのでお勧めできません。
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おもちゃ等の小物類
おもちゃの汚れの原因となるカビやぬめりは、重曹で落とすことができます。小さなお子様はおもちゃを口に入れることもありますので、強力な洗剤を使用するよりも安心してお掃除できるのでおすすめです。
【用意するアイテム】
重曹
スポンジ

【お掃除の仕方・手順】
01:浴槽のお湯に重曹を入れる
残り湯に重曹を入れ、しっかり混ぜて溶かし混ぜます。一般的なファミリータイプの浴槽なら270gくらいを目安にしてください。
02:浴槽におもちゃを入れる
おもちゃをまとめて浴槽に入れて、一晩置きます。
03:シャワーで洗い流す
浸け置いたらシャワーで流して完了!汚れが残っているようであれば、スポンジでこすります。
毎日のひと手間で!お風呂掃除の負担を軽減
1.浴室を熱い湯で流す
入浴後の浴室は、使用した石鹸のカスや身体から落ちた皮脂汚れなど、カビの栄養となるものがたくさんこびりついています。浴室から上がる前にそれらをしっかりシャワー(50℃くらいの熱い湯)で流すようにしましょう。

2.浴室・バスグッズの水気をしっかり切る
湯を掛けたら布等で水気を拭き取り、バスグッズや小物等の水気もしっかり切りましょう。バスチェアー等浴槽のフチに掛けられるものであれば、水気切りのために掛けておくことをおすすめします。
3.しっかり換気
浴室の水気を切ったら窓を開ける・換気扇をするなどの換気は必須です。
あると便利!お掃除ラクラクアイテム
浮かせる・吊るす収納
スポンジ・ブラシ・スキージー
浸けるだけ!入れるだけ!
ほかにもたくさん!お掃除ラクラクアイテム
業者等プロに依頼するのもアリ?
しばらく放置してしまい、こびりついてどうしても取れない汚れがある場合、天井など高くて自分では掃除できない場合など、どうやってもキレイにすることが難しい場合は、プロに任せるのも1つの手です。
無理して身体を痛めたり怪我をしたりなどがくれぐれもないよう、こういった方法も一度検討してみてくださいね。
バスリエでは、お風呂掃除に関するアンケート調査を行っています。簡単な内容ですので、是非ご協力をお願い致します!