自宅で手軽に温泉気分が楽しめたり、好きな香りを楽しめる入浴剤。
その入溶剤を普段から利用しているというひとはどのくらいいるのでしょうか。また入浴剤を利用する方々は入浴剤にどんな効果を求めているのでしょうか。お風呂のソムリエが調査しました!
入浴剤が嫌いという人はたったの1.5%!
Q:入浴剤は好き?嫌い?
まず、入浴剤そのものが好きかどうかを質問してみたところ、なんと“入浴剤が好き”という人が大半の98.5%という結果に。 後述するとおり、風呂釜や浴槽を傷める、残り湯が使えないという様々な悩みはあるものの、入浴剤は肯定派という方が多いようです。
Q:週に何日湯舟に浸かりますか?
Q:入溶剤の使用頻度は?
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全体
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毎日浸かる人
入浴剤の使用頻度を見てみても、5人に1人以上はほぼ毎日入れていると回答しています。
毎日ではなくとも、週に数回という人が4割で6割以上の人がかなり頻繁に入浴剤を使用していることがわかります。
また、毎日湯舟に浸かるというひとは、入浴剤使用頻度もそれだけ多く、ほぼ毎日入浴剤を使っている人は全体が24%なのに対し32.8%という結果となりました。
お風呂好きな方は入浴剤も好きな傾向にあると言えるでしょう。
では、そんな入浴剤を使用するかたがたは、入浴剤にどのような効果を求めているのでしょうか。
まず、どんな時に入浴剤を使用するのかを聞いてみました。
Q:どんな時に使う?
リラックスしたいとき、身体が疲れた時という回答が両者とも2割ほどで、上位の回答となっています。
医薬部外品などで肩こり腰痛に効く、疲労回復に効くなどうたっているものも薬局では簡単に手に入るため、特に入浴剤がすごく好きという方でなくとも、そういった用途で使用することが多いと思われます。
次いで気分転換したいとき、という回答も2割近くとなり、身体の悩み解決目的のみならず、心の快復目的でも利用されていることがわかります。
では、使用している方々は、実際に入浴剤の効果を感じているのでしょうか。次項で詳しく見ていきたいと思います。
多くの人が入浴剤の効果を実感している!
Q:求める効果は?
男女全体の回答を見てみると、疲労回復そしてリラックス・リフレッシュと、前質問と似たような回答となりました。次いで温浴効果がランクイン。
ここまでは全体で見ても・男女別に見てみても同じでしたが、次項の順位が男女では大きく差が出ていました。
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女性
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男性
やはり女性のほうが美容に関心が高いようで、女性のみで見ると温浴効果の次に続くのが“美容効果”で14.25%。一方男性のみで見てみると、美容効果を求める人は4.76%に留まりました。
回答数が少なかったものとしては、発汗と塩素除去。発汗効果を掲げている商品もよく見かけますが、意外とこちらの効果を求めている人は少ないという結果になりました。
また、塩素除去効果については、そもそも一番風呂は塩素が含まれていてよくない、ということを知っている人が少ないのでは、とも考えられます。
Q:実際に感じた効果は?
実際に感じた効果としては、リラックス・リフレッシュが圧倒的で、求める効果の第一位が疲労回復だったのに対し、順位が逆という結果となりました。 この“疲労回復”というのは、その日の疲労の度合いにもよりますし、お風呂だけですっかり完全に疲労回復しきるのは少し難しい面もあるため、リラックス・リフレッシュという回答が圧倒的1位になるというのも首肯できます。
続いてどんなタイプの入浴剤が人気なのか見ていきます。
Q:どんなタイプの入浴剤が好き?
好きなタイプとしてはタブレット・パウダーが圧倒的人気でした。
タブレットというとCMでも流れているような有名メーカーのものがぱっと思い浮かぶかと思いますが、シュワシュワ発泡する泡が心地よく、子どもも楽しい、それでいて大変リーズナブル。こんなところから人気を博していることが予想されます。
また、炭酸系の入浴剤は疲れた筋肉・凝った体をほぐす効果もあり、疲労回復やリラックスを求める回答とも合致することがわかります。
入浴剤で困っていることは?解決方法はないの?
これまでのアンケートで見てきた通り、入浴剤には実際に様々な嬉しい効果があることがわかります。しかしそんな魅力的なアイテムでも短所はつきもの。
困っていることを聞くと、以下の結果となりました。
Q:困っていることや心配事は?
1位:匂い・色の付着
困っていることの第1位としては、匂い・色の付着でした。
これに関しては、お風呂から上がってすぐに掃除をすることで解決します。
ただ、中には家族全員が入るまで時間がかかる、翌日に追い炊き入浴したい・・・という方がいらっしゃるかと思うので、そういった場合に色・匂いが付着してしまうと考えられます。
この問題については、まず、入浴剤を入れた湯はその日のうちに捨てて、追い炊きでの翌日の再利用は控えるようにしてください。また、1人が出たらすぐに次の人が入って、あまり時間をかけすぎないようにしてください。
その上で、入浴後しっかりと洗剤で洗えば匂い・色の付着は防げることと思います。
2位:洗濯に使えない
無香料・無着色のものでない限り、基本的に入浴剤入りの残り湯は洗濯には利用しないことをおすすめします。
もしどうしてももったいくて使用したい、という場合には無香料・無着色のエプソムソルトや水素パウダーなどを利用するのが良いでしょう。色が薄いものであれば大丈夫なのでは?と思われるかもしれないのですが、その点は自己責任で、万が一付着しても大丈夫なものの場合のみ洗濯するようにしてください。
3位:敏感肌への影響
こればかりは個々人の肌質に拠ってしまうため、効果的な対処法が見つけにくいですが、やうはりこういった方には前項でも記した水素やエプソムソルトなど、無香料・無着色のもの、また乳児でも使用できるお肌に非常に優しいタイプのものを選んで頂ければと思います。
さら湯で入れば良い!と思われる方もいらっしゃることと思いますが、実はさら湯では塩素が含まれているため逆にお肌に刺激を与えてしまう可能性も。
ですので、ご自身の肌質を見極めて、それに合ったものを見つけて頂くことがベストです。
おまけ:こんな入浴剤あったら楽しい!
Q.あったら良いと思う入浴剤はどんなものですか?
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1位
季節湯が
楽しめるもの -
2位
各地の
ご当地入浴剤 -
3位
食べ物の香り
など変わり種 -
4位
和ハーブが
楽しめるもの -
5位
その他
1位は季節湯。季節湯というと五月の節句の菖蒲湯、冬至のゆず湯などが思い浮かびますが、実はその他にも松湯やさくら湯、もも湯など各月ごとにあるのです。
ただし松やさくらの枝、桃の葉などはそう簡単に手に入るものではありません。そんな時、入浴剤で手軽に楽しめればとても嬉しいものです。
2位は各地のご当地入浴剤。各地の温泉気分や、名産の果物・食べ物の香り、名産の野菜を使った入浴剤など…
旅行になかなか行けない昨今、こういったものがあればプチ旅行気分も楽しめて良いですね。
3位の食べ物の入浴剤については、実際に販売されているものもあり、ラーメンやみそ汁など、SNS等でも見かけることがあります。ちょっと冒険してみようか、ちょっとネタ作りに・・・などというときに使ってみるのも面白いですね。
まとめ
入浴剤は毎日のバスタイムをより楽しくしてくれるお手軽アイテム。薬局やスーパーで購入できるものからネットや専門店などでしか手に入らないものまで、実に様々なものが販売されています。またひとくちに入浴剤といっても、医薬部外品・浴用化粧品・雑貨といった分類があったり、その中でも成分に拠ってわけることができます。
これら多くの中から色々お試し頂き、是非ご自身に合ったベストな入浴剤を見つけてみてくださいね。
入浴剤に関するアンケートは引き続き行っています。1分程度の簡単な内容ですので、是非ご協力をお願い致します