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温泉で頭にタオルをのせているおじさん、実は正解だった!

お風呂の常識と正しい入浴法

その家庭家庭で習慣が違うお風呂。
学校が、仕事が、家事が終わって入る気持ちのいいお風呂。「入浴」はどんな意味を持つのか、考えたことありますか?
「お風呂に入るのにいちいち考えないよ!」という方、すばらしいです。とても健康なんだと思います。

逆に悩みがある方は、一度はお風呂の入り方を調べたことがあるかもしれません。
眠れない・・・疲れがとれない・・・アトピーでかゆい・・・心臓が心配だ・・・
などなど、現代人に悩みはつきもの。
そんな悩みを抱えている方も健康な方も、あらためて「お風呂の入り方」をみなおしてみてはいかがでしょうか。

入浴前後にコップ1杯の水を飲む大切さ。

血管は栄養や酸素を体中に運ぶ働きをします。そして水分も運んでいます。
お風呂に入ると汗をかきますよね。すると血液中の水分が減少し、血液粘度が高まる現象が起きます。いわゆる「ドロドロ血」の状態です。
だから汗をかいても必要な水分を失わないよう、お風呂に入る前に1杯、出た後に1杯、水分補給することがとても大切なのです。

浴槽に入る前に「かけ湯」をする理由。

日本人ならばほとんどの人が「かけ湯」をしてから浴槽につかっていると思います。
では、なぜ「かけ湯」をするのでしょうか。
日本には、自分が入ったらお湯を抜き、次の人は新しいお湯をはって入る、という習慣がありません。だから体の汚れを落としてから入浴するというのがマナー。
ですが、それだけではありません。
心臓から遠い部位、足先から順番に「かけ湯」をすることで、お風呂の温度や刺激に対応できる体になります。

「お湯で刺激?」

逆を想像するとわかりやすいかもしれません。
シャワーをかけたら冷たかった!という経験ありませんか?あれって相当ビックリしますよね。
これがお湯でも言えるのです。

「お湯はビックリしないけど?」

そうなんです。お風呂に入る、という意識があるので、いきなりお湯につかっても脳はそれほどビックリしません。
しかし、肌や血管は準備ができていない・・・ここがポイントなんですね。
急激な温度変化は血圧を上昇させてしまいます。
高齢の方、心臓に持病を持つ方、高血圧の方、また肌が敏感な方などは自分がおもう以上の刺激を受けているので、「かけ湯」の際には、熱いお湯ではなく、ぬるめのお湯でしっかりと体を慣れさせることが大切です。

長湯には頭にタオルを!
基本は「頭寒足熱」!

湯船につかると血管が拡張し、流れがよくなります。
とくに湯船浸かっている部分は静水圧がかかっているので、より血管が拡張し、浸かっていない肩から上の部位よりも多くの血液が流れこみます。つまり肩から上の部分への血液の供給が減ってしまうのです。
お風呂上りに貧血のような立ちくらみを経験したことがある、という方いらっしゃいますよね。
その状態でいきなり立ち上がると、お腹から足の方へ一気に血液が流れ、脳に血圧や酸素が十分にいきわたらないことで、立ちくらみが起きるといわれています。

だから、長湯をするときは・・・
・半身浴
・立ち上がりは浴槽のふちなどに手をつき、ゆっくり立ち上がる

そして、ここからがポイント!

立ちくらみは、頭の血流量が減るので、お湯をしみこませたタオルで頭の血管を開きます。
すると頭の血管も拡張するので、浸かっている部位とのバランスがよくなります。

しかし!!!
基本的にお風呂は「頭寒足熱」が原則。

頭に熱をもたせることは頭皮にもよくありませんし、「のぼせ」の原因になります。
「のぼせ」は逆に脳に血液が集まってしまっている状態。

なので


夏、暑い季節には:冷たいタオルを頭にのせる

のぼせないよう、冷たいタオルで冷やし、適度な体温をこころがけましょう。

冬、寒い時期には:熱いタオルを頭にのせる
寒暖差が激しいと血圧が急激に上昇し、心臓に負荷がかかりすぎるので、全身をあたためるほうがよいでしょう。

で結局、冷やせばいいのか、温めてよいのかわからない!!!

そういうときは「冷やす」を選択しましょう。
基本的は「頭寒足熱」です!

頭皮に熱がこもると抜け毛・薄毛になる!?
頭皮が熱い、ということは汗をかいている、ということ。つまり毛穴がふさがってしまいます。
頭皮は頭髪で覆っているので、とてもムレます。その状態のままにいると細菌が増え、炎症の原因になるのです。
遺伝的な薄毛などは防げませんが、それ以外の要因は避けたい!
そんなときはシャンプーをするときはぬるま湯で洗うといいです。
夏場などはお湯ではなく、ぬるめの水で洗い流すと気持ちいいですよ。

短時間で温まる
湯冷めしにくい

お風呂の入り方

寒い日はお風呂にずーと浸かっていたい・・・
そんな気持ち、よくわかります。

しかし、寒いほど「分割湯」がおすすめ。

「3分浸かって、3分洗い場で休憩」

これを3回繰り返す方が、じつは湯冷めしにくいのです。
3分測るの面倒・・・という方は、湯船で好きな歌を1、2曲熱唱したら洗い場で1曲・・・というのはどうでしょうか。
心身ともにリフレッシュできるとおもいます。

「休憩」の部分に「足浴」を!
疲労回復と冷え性対策に!

ポンプ効果で、疲労物質排除!
洗い場で休憩するとき、膝下に水をかけます。これを繰り返すと、末梢血管が広がり、ポンプ作用を促進します。
すると乳酸などの疲労物質が排泄されやすくなります。
ということは、

  • 乳酸が減って疲労回復
  • 循環がよくなるから冷え性に効果的
  • なにより健康な体になる

ということになります。

\ ご注意ください / 心臓に負担をかけないよう、冷水は足などの末端部分だけ!