湯冷めがもたらす代表的な体への影響には、鼻水・咳・発熱など、風邪のひき始めのような症状があらわれるというものがあげられます。
体の汚れを落とすのはもちろんですが、体を温めることも目的の一つとしてお風呂に入っているにも関わらず、それが原因となって風邪をひいてしまっていては意味がありませんよね。
湯冷めが体にあたえる影響は他にもさまざまなものがあるため、お風呂に入る場合は湯冷め対策がとても重要になってきます。そこで今回は、これからの時期に気をつけたい湯冷めについて詳しく紹介していきます。
湯冷めが体にあたえる影響や湯冷めはなぜ起こってしまうのかといったことに加え、湯冷め対策の意識調査を行いより有効な入浴法の発信をしていきます。ぜひみなさまのご意見をお聞かせください。
湯冷めが体にもたらす悪影響とは
湯冷めについて解説していく中でまず初めに知っておいてほしいのが、湯冷めが体にもたらす悪影響について。当然ですが、湯冷めは体に良い影響はもたらしてくれません。
湯冷めを起こしてしまった場合に引き起こされる症状や、湯冷めを起こしてしまった場合、体にどのような形で影響していくのかについてみていきましょう。
湯冷めの症状や体にあたえる悪影響にはどんなものがあるの?

お風呂の後に湯冷めしてしまうことで引き起こされる主な症状は、「体の冷え」です。
お風呂に入ると体が温められて体温が上がります。そのままでいてくれれば特に問題はありませんが、私たち人間の体には体温の調節機能が備わっているため、体は上がりすぎてしまった体温を調節しようとします。
これによる引き起こされるのが湯冷めというわけです。湯冷めによって引き起こされる症状としてあげられるものは体の冷えくらいですが、この体の冷えは、私たちの体にさまざまな悪影響をもたらします。冷えによる体への悪影響のうち、まず代表的なものとしてあげられるのが、免疫力の低下です。湯冷めによって体が冷えてしまうと、体に備わっている免疫力が低下してしまいます。
免疫力は、普段私たちの体をウイルスから守ってくれていますが、その免疫力が低下することで体内にウイルスが侵入してしまいやすくなります。それによって引き起こされるのが、風邪や感染症への感染です。
ウイルスが体内に侵入し定着してしまうと、
- 咳
- 鼻水
- 発熱
- 頭痛
- 節々の痛み
- 寒気
など、さまざまな風邪の症状が引き起こされてしまう可能性があります。
また、風邪ウイルス以外のウイルスが侵入する可能性もあり、
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- だるさ
といった影響が出てきてしまうことも。その他にも、体が冷えることで寝つきが悪くなって不眠になってしまうこともありますし、血流が悪くなることで首や肩のこりを発生させることもあります。
月経不順など、女性特有の影響についても気をつけなくてはいけません。また、肌の乾燥やくすみなど、美容にも影響をあたえてしまうこともあります。
赤ちゃんや小さなお子さんは抵抗力が弱いので、赤ちゃんや小さなお子さんがいる場合も気をつける必要があると言えますね。
湯冷めはなぜ起こる?

湯冷めは体に対してさまざまな悪影響を引き起こす可能性があるということがわかってもらえたのではないでしょうか?
そんな厄介な湯冷めですが、湯冷めを防止するために対策していくのであれば、湯冷めが引き起こされる原因や湯冷めが引き起こされる原理についても理解しておかなくてはいけません。
先ほども少し触れましたが、湯冷めによる体の冷えには、私たちの体に備わっている体温の調節機能が大きく関係しています。
私たちの体には温度受容器というものが備わっています。これは、体温が34度を下回ったり、38度を越えてしまったりした場合に働く機能です。体温が極端に低くなってしまったり高くなってしまったりすると危険な状態におちいってしまう可能性があるため、発汗や血管の伸縮などによって対応を調整していくわけです。お風呂に入った場合、体は一時的に温められすぎているような状態になります。
お風呂上がりに体温を計ると、おそらく38度を超えているはずです。この場合、先ほど紹介した温度受容器が働き、発汗などによって体温を下げようとします。これによって引き起こされるのが湯冷めです。
体温の低下が適度におこなわれればいいのですが、体温の調整は難しいため、必要以上に下げてしまう場合があります。そうなると、先ほど紹介したようなさまざまな悪影響が発生してしまうようになるわけです。
湯冷めを防ぐ入浴法
入浴後の湯冷めは体にさまざまな悪影響をあたえてしまうので、入浴後はとにかく湯冷めしてしまわないように気をつけることが大切です。
そこでここからは、入浴法に絞って、湯冷めへの対策方法を紹介していきます。
湯冷めを防ぐために入浴前におこなうこと
湯冷めを防ぐために入浴前におこなえることには、ボディブラシでのマッサージがあります。入浴する前に体を全体的にボディブラシでマッサージすることで、体内の血流を良くし、体を冷えにくくできます。マッサージをおこなって血流が良くなることで体が温まっている状態が続くため、湯冷めしにくくなるというわけです。
ただ、長い時間やりすぎてしまうと肌を痛めてしまう可能性がありますし逆に体が冷えてしまう可能性があるので、ササッと終わらせてしまうようにしましょう。
湯冷めを防ぐために入浴後におこなうこと
湯冷めを防ぐために入浴前におこなえることは多くありませんでしたが、逆に入浴後におこなえることはたくさんあります。
まず意識してほしいのが、しっかりと体を拭くという点について。
冬場で寒かったりすると体をササッと簡単に拭いてしまうという方も少なくありませんが、体に水滴がついている状態だとそこから体が冷えてしまう可能性があります。ですので、丁寧すぎると感じるくらいしっかり拭くようにしてください。
また、髪の毛をできるだけ早く乾かすということも大切です。体の水滴同様髪の毛が濡れたままになってしまっていると、そこから冷えを感じてしまうようになります。
バスタオルなどできちんを水分を取り除くのはもちろん、浴室から出た後はできるだけ早くドライヤーで髪の毛を乾かすようにしましょう。
体を拭いて髪の毛を乾かした後は、ボディクリームを塗って湯冷めを防ぐようにしましょう。ボディクリームを塗ることで体からの放熱が防げるようになり、湯冷めを抑制できるようになります。
また、中から体を温めてあげることも大切です。
白湯などの温かい飲み物を飲んで体の中から体を温めてあげることで、体が冷えてしまうのを防ぐことができるようになりますよ。
湯冷めしないお風呂の入り方(入浴のタイミングや入浴中におこなえること)
湯冷めを防ぐための対策方法には、入浴のタイミングや入浴中におこなえることもあります。
その代表的なものが、浴室から出るタイミングで手足に冷水をかけるというものです。
「そんなことしたら逆に体が冷えるんじゃ…?」と思われてしまいそうですが、こうすることで脳に体が冷えていると勘違いさせ、体の冷えを防ぐことができるようになります。
この方法を実践する場合、手と足の先だけに冷水をかけるという点がとても重要になってくるので、この点を忘れずに実践するようにしてください。
また、湯船に溜めたお湯につかる場合は、入浴剤を入れることで湯冷めを抑制できるようになります。入浴剤の種類にもよりますが、入浴剤の中には体の放熱を防いでくれるタイプのものがあります。
そういった入浴剤を上手く活用することでも湯冷めが防げるようになるので、ぜひ活用するようにしてください。
入浴以外でも体を温めて湯冷めしにくい体質に!
入浴後の湯冷めは体にさ先ほどは入浴する際におこなえる湯冷めの対策方法について紹介しましたが、湯冷めを防ぐ方法は入浴する際におこなえる方法以外にもたくさんあります。
これらの方法の中には、湯冷めだけでなく体の冷え自体を防げるようになるタイプのものもあるので、慢性的な冷え性に悩まされているという方にもおすすめです。
入浴以外でおこなえる体を温めて湯冷めを防ぐ方法についてみていきましょう。
普段の食事でおこなえる工夫

体の冷えは、毎日の食事や飲みものでも抑制してあげることができます。
まず、食べ物についてですが、体の中から温めてくれるタイプの食材を積極的に摂取するようにしましょう。体を温めてくれる食べ物としては、
- にんじん
- かぼちゃ
- たまねぎ
- ごぼう
- じゃがいも
などがあげられます。にんじんやかぼちゃなどはいわゆる暖色系の食材で、色味のとおり体を温めてくれる作用の期待できる食材です。
また、
- 納豆
- 味噌
- 漬物
- ヨーグルト
- チーズ
- キムチ
などの発酵食品もおすすめです。これらの発酵食品にも体を温めてくれる効果が期待できます。
逆に、
- キャベツ
- レタス
- きゅうり
- もやし
- トマト
などの寒色系の食材は体を冷やす可能性があるのであまり摂取するべきではありません。レタスやきゅうりは水分も多いのでとりすぎには注意が必要です。
野菜類だけでなく、
- 梨
- メロン
- パイナップル
などの水分が多いフルーツ類も注意が必要な食材だと言えます。
次に、飲み物についてですが、
- 白湯
- ホットの紅茶
- ホットココア
- ホットミルク
- 生姜の入った温かい飲み物
などは体を温めてくれる飲み物ですのでおすすめです。こういった飲み物を入浴後に飲むようにすると湯冷めが防げるようになります。
一方、ジュース類やアルコール類など、冷たく冷やして飲むのが定番となっている飲み物は体を冷やす可能性があるので避けるようにしましょう。
毎日の睡眠でおこなえる工夫
睡眠中は特に体が冷えてしまいやすくなるため注意が必要です。
毎日の睡眠でおこなえる冷え対策としては、「寝具の見直し」と「湯たんぽの活用」が代表的なものとしてあげられます。睡眠中の冷えを防ぐために最も重要になってくるのが寝具の見直しです。
今現在使用している寝具で寒さを感じてしまうようであれば掛け布団などの寝具を見直す必要があると言えます。
熱を逃がしにくい素材である羽毛を使用した羽毛布団などへの買い替えを検討してみてください。1枚だけでカバーしようとするのではなく、薄い毛布も取り入れるなどして睡眠中の体の冷えを抑制してあげることも大切ですよ。
また、昔ながらの防寒対策アイテムである湯たんぽの活用もおすすめです。湯たんぽは古臭いアイテムと考えられがちですが、足元の冷えを抑えてくれる非常に優秀な防寒対策アイテムです。
寝る前に布団に入れておくことで、すぐに暖かい状態の布団で寝られるようにもなります。最近は有名ブランドが湯たんぽや湯たんぽ用のカバーを出しているので、そういった湯たんぽを探してみてはいかがでしょうか?
衣服でおこなえる工夫
湯冷めへの対策は衣服でもおこなうことができます。
衣服での対策で最も重要だと言えるのが、寝るときに着けるパジャマです。あまり重要視されていませんが、パジャマは湯冷め対策に大きな効果を発揮してくれるのはもちろん、睡眠の質を高めてくれるアイテムでもあります。Tシャツや短パンなど適当に選んでしまうのではなく、体を冷やさないことを意識して選ぶようにしましょう。
「着込んだりしてボリュームが出ると違和感を感じる」という方は、薄くてもしっかりと放熱を防いでくれるパジャマがあるので、そういったパジャマを選ぶようにするといいでしょう。お風呂を出た直後は汗をかいてしまう傾向にあるので、お風呂を上がってからの衣服と寝るときの衣服を変えるのもおすすめですよ。
また、「頭寒足熱」という言葉がある通り、気をつけなくてはいけないのが足元からの冷えです。足元が冷えるとそこから全身が冷えてしまうようになるので、お風呂上がりには足先を冷やさないための対策が必要になってきます。靴下を履くなどして足先を冷やさないようにしましょう。
ただ、あまり締めつけが強い靴下だと血の巡りが悪くなって逆に良くなかったりもするので、締めつけの強くないものを選ぶようにしてください。体が冷えるとお腹の調子が悪くなるというタイプの人には腹巻きもおすすめです。
腹巻きは昔から冷えを防ぐアイテムとして重宝されていて、さまざまな冷え対策グッズが登場してきている現代でも活躍してくれる優秀なアイテムです。こちらも最近はさまざまなブランドからかわいらしいデザインのものやおしゃれなデザインのものが発売されているので、そういったデザインのものを選んでみてはいかがでしょうか?
湯冷め対策に効果的なグッズ
入浴した後の湯冷め対策には、湯冷めに効果的な対策グッズの活用がおすすめです。
そこでここからは、湯冷め対策に効果的なおすすめのグッズをいくつか紹介していきます。
湯冷め対策におすすめの入浴剤
お風呂に入りながらできる湯冷め対策の中でもおすすめなのが入浴剤です。
まずおすすめしたいのが、「浴玉(Yokudama)」という入浴剤です。こちらの入浴剤は、有名お風呂ソムリエである松永武さんが考案した、日本のお風呂文化を楽しめるまったく新しい入浴剤となっています。
最初は温めのお湯で炭酸浴を楽しみ、次に、少しだけお湯の足して浴玉をもみほぐしてあげることでにごり湯の温泉のような雰囲気が楽しめるようになります。
浴玉(Yokudama)
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浴玉(Yokudama)
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<成分>
- ナトリウム:ヒマラヤ岩塩・甜菜糖
- 和草:大和当帰葉
- 昆布:国産ガゴメ昆布・真昆布
<使い方>
- 38度くらいの温めのお湯に浴玉を入れて炭酸浴を楽しむ
- 足し湯で40度くらいにし、浴玉を揉み込んでにごり湯を楽しむ
次におすすめしたいのが、こちらの「魔法のバスソルト」という入浴剤です。
バスソルトと言えば湯冷め対策用のアイテムとして非常に人気のあるあバスアイテムですが、こちらのバスソルトはさらに湯冷めを防ぐのに適しているバスソルトです。なぜかというと、とにかくミネラル分が豊富なヒマラヤの岩塩を原料としているバスソルトだから。
ヒマラヤの岩塩は一般的な岩塩よりもミネラル分を豊富に含んでいるので、より体をポカポカにしてくれる効果が期待できるわけです。
また、色や粒の大きさも選べるようになっているので、毎日のお風呂が楽しくなること間違いなしのアイテムとなっています。
魔法のバスソルト
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魔法のバスソルト
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<成分>
ナトリウム・カルシウム・カリウム・鉄分・マグネシウム
<使い方>
- (ブラック、インド産ブラック)40度に熱した180〜200リットル程度のお湯に対して20〜25グラムほど入れて楽しむ
- (ピンク、ホワイトクリスタル)40度に熱した180〜200リットル程度のお湯に対して20〜25グラムほど入れて楽しむ
湯冷め対策におすすめのボディブラシ
お風呂に入る前におこなえる湯冷め対策としてボディブラシでの体のマッサージがおすすめだと紹介してきました。そこでおすすめしたいのが、こちらの「カーブした柄で背中が洗いやすいボディブラシ」というボディブラシです。
ボディブラシはお風呂で使用するアイテムなので石鹸や水などで滑ってしまいがちですが、こちらのボディブラシにはストッパーがついているのでツルッと滑ってしまいにくくなっています。
また、柄が長く適度にカーブしているので、一般的なボディブラシでは届きにくい背中もしっかりとマッサージできるようになっています。毛の部分にはナイロンタイプのやわらかくて肌触りの良い素材が使用されているので、肌の弱い方でも安心して使用できるようになっていますよ。
カーブした柄で背中が洗いやすいボディブラシ
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カーブした柄で背中が洗いやすいボディブラシ
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<素材>
ナイロン・スチロール樹脂・EVA樹脂
<原産国>
日本製
湯冷め対策におすすめのボディクリーム
お風呂に入った後の発汗による体の冷えを防ぐにはボディクリームなどでのケアがおすすめです。ボディクリームを体全体に塗ることで発汗を抑制し、体が冷えるのを防いでくれます。
そこでおすすめしたいのが、こちらの「base(ベース)」というボディクリームです。こちらのボディクリームは無添加で保湿性に優れたボディクリームで、お風呂上がりの体に塗ることで湯冷め対策がおこなえるようになります。
また、エッセンシャルオイルを加えて好きな香りにしたり、水を加えてお好みの硬さに変更したりといった使い方も可能です。自分好みのクリームで湯冷め対策していきたいと考えている方におすすめのクリームとなっていますよ。
base(ベース)
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base(ベース)
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<成分>
水・スクワラン・トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル・ペンチレングリコール・グリセリン・ベヘニルアルコール・ステアリン酸ポリグリセリル-10・ステアリン酸・ホホバ種子油・シア脂・カミツレ花エキス・セタノール・ジステアリン酸スクロース・ステアリン酸グリセリル・キサンタンガム・トコフェロール・BG・カルボマー・水酸化K・フェノキシエタノール
<使い方>
適量を手にとり、体全体に塗り込むようにして塗っていく。
湯冷め対策におすすめのバスローブ
お風呂に入った後にできる湯冷め対策としてはおすすめなのがバスローブを使った対策です。お風呂に入った後は発汗が活発になっているため汗をかきやすくなっていますが、この汗が体を冷やす原因になってしまいます。
そこでぜひおすすめしたいのが、こちらの「サッと着られるバスローブ」というバスローブです。バスローブは吸収性が高く汗を吸い取ってくれるので、汗による体の冷えを抑制してくれます。そんなバスローブで重要だと言えるのが吸収性と着脱のしやすさですが、このバスローブは吸収性が高いのはもちろん、着脱性が非常に優れています。
商品名のとおりサッと着られるようになっているので、着るのにもたついて体を冷やしてしまうことがありません。バスローブとしては非常にリーズナブルな商品ですし、カラーリングも豊富なのでおすすめですよ。
サッと着られるバスローブ
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サッと着られるバスローブ
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<カラー>
ネイビー・ピンク・ホワイト・グレー・ブラウン
<サイズ>
フリーサイズ(男女兼用)
<素材>
綿、ポリエステル