2022.04.11

肋間神経痛とは?原因や治し方、お風呂でできる簡単予防策を解説

肋間神経痛とは?原因や治し方、お風呂でできる簡単予防策を解説

コロナの影響で在宅ワークが増えていると聞きます。

長時間のパソコン作業は体が固まってきますよね。また在宅ワークは出勤がないため、意識して運動する時間を作らないと、さらに筋肉が緊張してしまいます。
そのようなストレスのかかる環境が続くことで「前かがみになると脇腹が痛む」「朝からあばらがずっと痛い」「肋骨が痛くて息苦しい」といった、肋間神経痛の症状に悩まれている方も多いのではないでしょうか?
胸に強い痛みが出るため、原因がわからないと「もしかして心臓の病気?」と不安に感じますよね。

また肋間神経痛が長引くと日常生活にも支障が出てくることが考えられます。

こちらのページでは、肋間神経痛の原因と治し方をメインにまとめてあります。
肋間神経痛に効く入浴方法、自宅で簡単にできるセルフケア方法もご紹介していますので、肋骨の痛みでお悩みの方はぜひ最後まで目を通してみてください。

この記事を書いた人

詠村太郎

柔道整復師として接骨院に6年間勤務、述べ32000人を施術。
院長も務めました。

100人規模の受講生が集まる治療系のセミナーで2年間インストラクターとして働いた経験もあります。

今は治療現場を離れ、少しでも多くの方に有益な健康情報を届けられるよう、ライターとして活動しています。

この痛み、どんな種類の肋間神経痛?セルフチェック

セルフチェック

以下の項目で、一つでも当てはまる方は肋間神経痛の可能性があります。

  • 上半身の左右どちらかに痛みがある
  • 深呼吸や大きな声を出した時、咳をした時などに肋骨に痛みが生じる
  • 肋骨に沿って鋭い痛みが出るが、数秒で消える(持続した痛み→帯状疱疹の可能性)
  • 上半身を前後や左右に動かした際、肋骨周辺の痛みが強まる(息もできないほどの痛みが出ることもある)

肋間神経痛になりやすい人の特徴 

以下の項目に当てはまる人は、肋間神経痛を引き起こすリスクが高くなっています。

  • デスクワークで長時間のパソコン作業をしている方:背中から肋骨周辺の緊張が強まりやすいため
  • 中高年の女性:女性ホルモンの分泌低下から骨が弱くなり、肋骨の骨折や脊椎の圧迫骨折を起こしやすくなるため
  • 妊娠中の女性:お腹の膨らみによって、肋間神経が圧迫されやすくなるため
  • 側湾症の方:脊柱のゆがみで神経が圧迫されやすいため
  • ストレスを感じやすい方:ストレスで体全体が緊張しやすくなるため

肋間神経痛とは?どんな症状?

肋間神経痛はどのような症状なのか、こちらで詳しくみていきましょう。

肋間神経痛とは?

肋間神経痛とは肋間(肋骨と肋骨の間)を走る神経がなんらかの原因で痛みを生じたものをいいます。
肋間神経痛は何かの病名というわけではありません。「頭痛」「腹痛」などと同じように、背中〜脇腹、前胸部に生じた痛みの総称をいいます。

初期症状は?重症になるとどうなる?

肋間神経痛は突然強い痛みに襲われるため、初期症状はありません。
循環不足から生じる筋肉のコリ感、鈍痛(肩こり、腰痛など)とは違い、肋間神経痛は神経の刺激が原因となるため、突発的な痛みになってしまうと考えられます。
また肋間神経痛は、日常生活での負担の蓄積によって生じるため、適切なケアをしないと痛みが長引いたり再発したりしやすくなっています。

早期発見は可能?

肋間神経痛は予兆がないため、急な痛みによって症状を知ることになります。
痛みが出た際は専門家のチェックで原因を見つけ、早めに治療を開始することが大切です。

予防はできる?予防の基礎知識

肋間神経痛は疲労やストレスが主な原因になるため、入浴やマッサージ、ストレッチなどで予防が可能です。
肋間神経痛の原因、セルフケア方法については下記にて詳しくご紹介していきます。

肋間神経痛の原因は?

適切な対処をするためには、症状が起こるメカニズムを理解しておくことが大切です。
こちらでは、肋間神経痛の考えられる原因を詳しくご紹介していきます。

参考:肋間神経痛の原因は?

  • 肋間神経痛の原因

    肋間神経痛が引き起こされる原因は「脊柱の疾患」「肋骨の骨折」「帯状疱疹」などが挙げられます。
    しかし、医療機関では原因がはっきりと分からないものも多いです。

    脊柱の疾患

    肋間神経痛を引き起こす疾患としては「胸椎椎間板ヘルニア」「変形性脊椎症」が挙げられます。
    脊柱の疾患では体幹の前後屈、捻り、側屈といった動作時に痛みが出やすいです。

    胸椎椎間板ヘルニア

    胸椎(肋骨が出ている背骨部分)にある椎間板が後方に飛び出すことで、肋間神経を圧迫、刺激したものです。

    肋間神経痛だけではなく、足に痛みが出る場合もあります。

    変形性脊椎症

    脊椎の変性によって肋間神経を圧迫、刺激してしまう場合があります。脊椎が変性する原因としては主に「加齢」が挙げられます。

    「女性ホルモンの影響で骨粗鬆症になりやすい」「体幹の筋力が少なく姿勢が崩れやすい」といった点から、女性の方が脊柱の変形が多いです。

    その他、脊椎腫瘍によって肋間神経痛が引き起こされるケースもあります。

    肋骨の骨折

    肋骨の骨折によって、肋間神経を刺激してしまう場合があります。体を動かした際やくしゃみ、深呼吸をした際に胸痛が出やすいです。
    肋骨骨折は転倒や事故による強打だけではなく、スポーツ(ゴルフスイング)、肉体労働で疲労骨折を起こすケースもあります。

    帯状疱疹

    ※読み方は「たいじょうほうしん」です

    子供の頃、水ぼうそうにかかった方も多いのではないでしょうか?

    水ぼうそうの症状はおさまっても体内にはウイルスが潜伏し続けます。免疫力が低下した際にウイルスが活発化し、皮膚や神経が刺激されることで肋間神経痛を引き起こすケースがあります。
    帯状疱疹による肋間神経痛は「ピリピリ」「ジクジク」と持続した皮膚表面の痛みが特徴です。(発疹が出る場合もあります)

    原因がわからないもの

    はっきりとした原因がないものは、筋肉の緊張によって肋間神経が圧迫されているのではないかと考えられています。筋肉が緊張する要因としては、「運動不足」「不良姿勢(猫背)」「運動、肉体労働による疲労」などが挙げられます。
    また、栄養の偏り(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE不足)がある場合も循環が悪くなり、筋緊張につながってしまうといわれています。

    間違われやすい病気って?(ティーツェ病?乳がん?)

    肋間神経痛と似たような症状がみられる病気に「ティーツェ病」があります。ティーツェ病とは、胸骨(胸の中央にある平たい骨)と肋骨の境目にピンポイントで痛みが出る病気です。
    肋軟骨炎と似ていますが、ティーツェ病では患部に腫れがみられる場合があります。
    心臓疾患(狭心症、心筋梗塞)や乳がんでも前胸部に痛みを生じるケースがありますが、痛みの箇所はティーツェほど明瞭ではありません。

    肋軟骨炎と肋間神経痛はどう違うのですか?

    肋軟骨炎と肋間神経痛を見分けるポイントは「痛みの出方」です。肋軟骨炎は胸骨付近にピンポイントで痛みがみられます。

    一方の肋間神経痛は、背中から脇腹、胸を中心に、みぞおち、足の付け根まで痛みが広がる場合があります。
    どこか一箇所に痛みが出るというわけではありません。(基本的に左右どちらか一方に症状が出ます)

    ストレスが原因でしょうか?

    ストレスは肋間神経痛を起こす原因の1つです。

    人はストレスを感じると交感神経が過剰に興奮し、身体が緊張しやすくなります。またストレスによって免疫力が低下すると、帯状疱疹も起こりやすくなってしまいます。
    肋間神経痛を予防するためには、日常でリラックスする時間を作ることが重要です。

    治るまでにどれくらいの期間がかかりますか?

    個人差はありますが、早い方で数日〜1週間、長い方でも1か月程度で回復するケースが多いです。
    しかし、中には慢性化して1年以上痛みが続くこともあります。

    肋間神経痛のNG行為

    肋間神経痛が疑われる場合、無理に体を動かさないようにしてください。体を動かすことで、骨折や病気による炎症を悪化させるおそれがあります。
    また、強い痛みを感じると体が緊張し、余計に痛みが強まる可能性もあります。

    病院?整骨院?どこを受診すべき?

    肋間神経痛の症状が出た場合、まずは医療機関に行って検査を受けるようにしましょう。
    心臓や肺、その他内臓の病気が原因になっていると、処置が遅れることで命の危険もあるためです。

    また肋間神経痛は激しい痛みを伴いますので、「痛みがストレスとなり、さらに痛みを感じやすくなる」という悪循環が生まれるおそれもあります。薬やブロック注射、湿布によって早めに痛みを軽減させた方が、症状がスムーズに緩和していくケースが多いです。

    クリニックの検査で病気が見つからなければ、痛みを引き起こす原因として「筋緊張」が考えられます。
    接骨院や整体にてマッサージ、骨格の矯正を受けることで、症状の改善、予防を期待できます。

    ※何科を受診するかは症状の出方を目安にすると良いでしょう。

    ・身体を動かしたら痛い:脊柱の問題が考えられるため「整形外科」
    ・持続した痛み:帯状疱疹、内臓の問題が考えられるため「内科」

    簡単自宅ケアとおすすめ入浴法

    肋間神経痛の原因となる「筋肉の緊張」「ストレス」を緩和するためには、入浴が非常に効果的です。体を温めることで血流が改善し、筋肉も柔らかくなってきます。

    また、入浴には気持ちを落ち着かせるリラックス効果もあるため、ストレスの発散にもつながります。

    肋間神経痛に効く入浴方法と、お風呂でできるマッサージ(お風呂上がりのストレッチ)についてこちらで確認していきましょう。

    参考:お風呂で症状が緩和されたことがある?

  • 湯温と入浴時間

    少しぬるめのお湯(40℃前後)に、15〜20分を目安にゆっくりと浸かるようにしましょう。
    熱めのお湯だと交感神経が刺激され、身体がリラックスしにくくなります。(交感神経は活動時に働く神経です)

    また心臓の悪い方は血圧の変動を大きくしないよう、10杯程度のかけ湯をしてから湯船に入ることをおすすめします。

    お風呂でできる肋間神経痛に効くマッサージ

    強い刺激ほど効果が高まるわけではありません。
    筋繊維を痛めるおそれもあるため、優しい力でほぐすようにしてください。

    脇腹のセルフマッサージ

    右の脇腹をマッサージする場合

    右腕を挙げます。(肘は曲げてリラックスしてください)
    脇の下、肋骨と肩甲骨の間を左手でつまみ、気持ちの良い強さでマッサージしましょう。
    一箇所だけではなく、上下に場所を移動しながら広い範囲をほぐしてください。

    肋間のセルフマッサージ

    人差し指、中指、薬指の腹を使って、肋骨の間を優しくマッサージしてください。石鹸を使い、肋間に指を滑らせるようにしてマッサージするのも良いでしょう。
    胸の前側、横、背中まで手の届く範囲までほぐすようにしてください。

    背骨まわりのマッサージ

    肋間神経は脊柱(胸椎)から出ているため、背骨付近を緩めると神経圧迫がより取れやすくなります。
    背骨の横側(背骨と背筋の間にあるくぼみ)を拳を使って優しくほぐしましょう。
    一箇所だけではなく、手の届く範囲で上下に場所を移動しながらマッサージしてください。

    お風呂でできるストレッチ

    肋間神経痛の改善には、ボディタオルを使ったケアもおすすめです。体の部位ごとに、効果的なストレッチ、体操、マッサージ方法をご紹介していきます。
    筋線維を痛めるおそれがあるため、ゆっくりと呼吸をしながら行うようにしてください。

    使うのはコレ!

    洗うだけではなく、背中・足指・筋肉など身体の色々な箇所をストレッチデキる多機能ボディタオル。身体をいながら肋間神経痛に効くマッサージも実践してみましょう!

    各部位毎効果的なマッサージをご紹介

    ※はストレッチボディタオルの商品ページでご紹介しているストレッチ方法と対応しています。

    脇腹

    背伸び

    ※基本ストレッチ①

     両脇を真上に上げて、全身を気持ちよく延ばします。
     (持ちての幅が広い場合は1~2回巻いて調整します) 

    体側伸ばし

    ※基本ストレッチ③

     足を肩幅に開き、両腕を上げた状態から体を真横に倒します。
     脇腹を意識して伸ばします。

    肩・肩甲骨まわりの筋肉をほぐす

    ※応用ストレッチ②

    ストレッチリングに両手を入れ息を吸いながらゆっくりと上に向けて腕を伸ばします。
    息を吐きながら頭の後ろ側へゆっくりと下しましょう。

    胸部

    上体反らし

    ※基本ストレッチ②

     両腕を真上に上げて斜め上を見るようにしながら上体を反らせます。
     胸からお腹を気持ちよく伸ばします。

    胸のストレッチ

    ※基本ストレッチ⑦

     後ろでボディタオルの両端を持ちます。(持ち手の幅が広い場合は、1~2回巻いて調整します。)
     胸を張り両腕を上に上げながらストレッチします。

    デコルテのリンパマッサージ

    ※マッサージ洗い①

    フィットスポンジで、鎖骨のくぼみを上から下へなでるように、優しくマッサージします。
    反対側も同様に行います。

    背中

    上体ひねり

    ※基本ストレッチ⑤

     両肩を肩の高さに上げ、後ろを見るようにしながら上体をひねります。
     背中や腰周りを意識します。

    背中のストレッチ

    ※基本ストレッチ⑥

     両腕を肩の高さに上げて前に押し出すようにしながら背中を丸めてストレッチ。
     この時、軽く膝を曲げておへそを見るようにしましょう。

    肩・肩甲骨まわりの筋肉をほぐす

    ※応用ストレッチ①/その①

    ストレッチチングに両手を入れ、息を吸いながらゆっくりを上に向けて腕を伸ばします。
    息を吐きながら頭の後ろ側へゆっくりと下げましょう。

    腹部、足の付け根

    上体そらし

    ※”胸部”の基本ストレッチ②をご参照ください。

    おなかのマッサージ

    ※マッサージ洗い⑤

    1.フィットスポンジをお腹にあて、中心から脇腹まで左右に引きながらマッサージします。

    2.タオルを片手で持てる程度に折りたたんで、腸の走行を意識して「の」のじを描くようにします。

    お風呂上がりのストレッチ

    仰向けに寝て両膝を立てます。

    大きな風船を抱えるようにして両手の指を組み、そのまま上半身を左右に倒すと、脇腹のストレッチができます。痛みのない範囲で、ゆっくり呼吸をしながら伸ばすようにしましょう。

    仰向けのまま万歳をし、体を左右に倒すことでも脇腹のストレッチができます。

    肋間神経痛に効くツボ

    肋間神経痛に効く代表的なツボとして「郄門(げきもん)」が挙げられます。
    肘と手首の間、内側中央部を親指を使ってゆっくり押しましょう。

    その他、以下のページにて肋間神経痛に効くツボを詳しくまとめてあります。ぜひご参考ください。

    肋間神経痛に効くマッサージ
    郄門(げきもん)

    肋間神経痛に効くマッサージ: 郄門(げきもん)

    お風呂で使える

    おすすめマッサージグッズ

    今後とも肋間神経痛とお風呂に関する情報を発信していきますので、ご意見も聞かせいただけると幸いです。