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インフルエンザ・コロナウイルスに負けない!免疫力を上げるお風呂の入り方

昨今のインフルエンザの爆発的な大流行。保育園・幼稚園や学校などでは感染者が相次ぎ、学級閉鎖や行事の中止などが様々なところで起こっています。この要因として言われているのが、昨年までのコロナ感染対策により、インフルエンザをはじめ様々なウイルスが抑えられ、免疫を持たない人たちが多くなってしまったということ。今夏は子どもたちの間で時期外れのRSウイルスやヘルパンギーナなども流行しました。

これから寒い時期になっていき、インフルエンザとともにコロナウイルスの流行もまだまだ続くと考えられます。

当記事では、そんな流行ウイルスに負けないよう、毎日のお風呂習慣でできる、免疫力UPの入浴法を解説していきます。

免疫力UPの入浴法

自宅のお風呂を勧める理由

・お風呂で体温(深部体温)を挙げると免疫力がUP

・湿度を上げることで鼻や喉の防御機能が高められる※1

・湯気を吸いこむことで鼻や喉の粘膜に着いた汚れを洗い流してくれる

・全身を石鹸やシャンプーで洗うことで病原菌やウイルスを洗い流してくれる

・日本では浴槽が95.5%以上の住居に普及しているから実践しやすい ※2

・浴槽(体を温める場所)と洗い場(体を洗う場所)が同じ密室空間にある

・良質な睡眠にも繋げられる

・入浴は不安やストレスの緩和にも効果的

※1 首相官邸サイトを参照
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

※2 平成20年総務省統計局による調査結果を参照
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/nihon/2_5.html

注意

・上記は、あくまで感染前の予防策として推奨する情報となります

・感染の疑いがある場合は医師に相談の上、治療を行ってください

・気分や体調の優れない場合は控えてください

入浴前の環境整備

換気扇を一時的にOFF

お風呂に入ってもなかなか、体があたたまらない…
お風呂から出るとすぐに体が冷えてしまう…
そんな方に意外と多い原因が換気扇を付けたまま入浴しているケースです。
特に冬場など、せっかくお風呂であたたまって気持ちよくなりたいのに逆効果!なんてことも少なくないので、お湯をためる前に浴室の換気扇や24時間換気の機能を一時的に止めましょう。
換気機能を止めることで浴室温度と湿度が上がりやすくなります。
また、お湯をためる際に風呂蓋を少し開けておくと効率的です。


浴室内の温度と湿度を調整しましょう

入浴前に浴室内の温度と湿度を調整しましょう。
湿度が高いと喉や鼻の粘膜の防衛機能を高め、外から持ち込んだ汚れも洗い流してくれます。
温度に関しては浴室暖房もありますが浴室内を乾燥させてしまう場合もあるので入浴前に熱めのシャワーを浴室の床や壁にかけると簡単に温度と湿度を調整することができます。
浴室内の室温は25℃以上、湿度は90%を目安に。浴室に防水タイプの温湿度計を置いておくと便利です。


浴脱衣所、廊下、リビングも温度と湿度を調整しましょう

病原菌やウイルスが活発化する冬場は特に冷えを感じやすいので乾燥しやすい脱衣所や廊下、リビングなども簡易暖房や加湿器を使って温度と湿度を調整しておきましょう。
温度は20℃前後、湿度は50%~60%を目安に。


お風呂掃除はしっかりと

お風呂は毎日のコトだから掃除が面倒と思いがちです。
しかし、菌やウイルスを残さないためにもいつも以上に天井、壁、床、小物類までしっかりと掃除して気持ちよくお風呂で過ごせるよう心がけましょう。
楽しくて有意義なバスタイムが過ごせると考えればお風呂掃除も楽しく感じられます。

便利な掃除グッズいろいろ♪

入浴法

ぬるめのお湯で全身浴

入浴時には体に負担をかけないよう、ぬるめのお湯に肩までしっかりと浸かる全身浴で入浴しましょう。
じんわり汗が出る程度に体を温めることで体温(深部体温)が上がり免疫力が高まります。40℃に10分の入浴を基準に気分や体調に合わせて温度や時間を変えたり休憩したりしながら無理のない感じで実践しましょう。


酸欠防止

換気扇を止めるため酸欠には十分な注意が必要です。
入浴中に新鮮な空気が吸いたくなったり、息苦しくなったりした場合はすぐに浴室の外に出てゆっくりと深呼吸し、血中酸素を高めましょう。
特に高齢者の場合、突然意識を失うケースがあります。ご家族がいる場合はこまめな声掛け対策を行い、お一人の場合は換気をしながら入浴して下さい。


のぼせ防止

入浴中は無理や我慢をしないことが大切です。
のぼせそうになったり、気分が悪くなったり、意識がもうろうとした場合はすぐに湯船から出て休憩するか、タオルを水で冷やして頭部や首の後ろ、または脇を冷やしてあげましょう。


シャワーだけはNG

シャワーだけだと効率よく体温を上げることができないのでシャワーだけでの入浴は避けましょう。


掛け湯は必須

お風呂に入っていきなりお湯に浸かるのではなく掛け湯でお湯に体を慣らしてから湯船につかりましょう。
※掛け湯は心臓から遠い右足の先から行いましょう。
あとから家族も入浴する場合は体を洗ってから湯船に浸かることをおすすめします。


水分補給

入浴前には必ず!入浴中や入浴後などもこまめに水分補給しましょう。
水分補給を怠ると血中の水分量が減少して危険な入浴事故につながる可能性があります。
※もちろんアルコールはNGです。


熱湯はNG

熱いお湯での入浴は体への負担が大きいのと、のぼせやすくなるので、ぬるめのお湯がおすすめです。体温+2℃〜4℃(40℃前後)を目安に湯温を調整しましょう。
また、熱いお湯に浸かると「脳」が勝手に温まった気にさせてしまい実は体の芯まで温まっていないといった場合があります。こうなると非常に湯冷めをしやすく、体調を崩しやすいので、ゆっくりとしっかり体の芯まで温めることを心がけましょう。


髪から足の順番で

髪や体を洗う際には上から下を基本に、髪から順番に洗い、最後に足の指先を洗うようにしましょう。
汚れは上から下に!部屋の掃除などと同じ考え方です。

入浴後

保温保湿

入浴後は保温保湿を意識して乾燥が気になる場合は気になる部位の保湿ケアを行いましょう。


入浴後にはバスローブを

バスローブは体についた水分や汗を効率よく吸い取ってくれて保温・保湿と湯冷め防止になります。
お風呂あがりの汗が落ち着くまではバスローブなど吸水性の高い衣を着てゆっくり過ごしましょう。


パジャマに着替える

バスローブを着て汗が落ち着いたら早めにパジャマに着替えましょう。
濡れたままのバスローブをずっと着ていると冷えの原因となってしまいます。


早めの就寝

入浴後は、テレビやスマホを控え、質の高い睡眠を心がけ早めに就寝しましょう。
入浴によって上がった体温(深部体温)が下がるタイミングで入眠すると睡眠の質が高まります。

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お風呂(湯船)に浸かると嬉しい効果

お風呂(湯船)に浸かると「温熱」「浮力」「水圧」「洗浄」と4つの物理的な効果が得られます。

01.温熱効果

温熱効果とは、体温以上の温かい湯に浸かることで体を温め、血流を促し深部体温をあげる効果です。


02.浮力効果

浮力効果は重力やストレスによる筋肉の緊張をやわらげ、血流を促しリラックスできます。


03.水圧効果

水圧の効果は、マッサージのように水圧の高い下から水圧の低い上へと血流を促し、むくみの解消や血流改善に役立ちます。


04. 洗浄効果

洗浄効果はお風呂で全身をきれいに洗うことで病原菌やウイルスを洗い流してくれます。

インフルエンザやコロナに感染してしまったら?

予防や免疫力UP対策をしていたものの、ウイルスに感染してしまった・・・というひとも沢山いらっしゃることと思います。そんな場合、お風呂に入っても良いのでしょうか?

お風呂自体はOK

お風呂に入ること自体は問題ありません。入浴することにより免疫細胞が活発になったり、鼻づまりの解消など、プラスの効果もあります。

お風呂を介して家族にうつる可能性は?

インフルエンザもコロナも、お風呂を介して感染する可能性があります浴室・脱衣所の共用は最小限に留め、家族で一番最後に入浴し、入浴後は必ず触れた箇所の消毒を行うように徹底しましょう。

感染時の入浴の注意点

・脱衣所・浴室を暖めておく

・入浴前後の水分補給

・タオルを共用しない

・長湯しない

・入浴後はすぐに髪を乾かし安静にする

感染時の入浴法についての詳細は以下の記事をご覧ください。

最後に

入浴は毎日の習慣とすることが大切です。

インフルエンザやコロナウイルスの予防に限らず、お風呂でゆったり過ごしていただくことが日常の不安やストレスなどの緩和や予防に役立てていただければ幸いです。

この記事を書いたのは
お風呂の専門家 松永武

松永 武( まつながたけし )

お風呂のソムリエ・バスリエ・温泉入浴指導員(厚生労働省)・温泉健康指導士・バスリエ株式会社 代表取締役・一般社団法人HOT JAPAN 代表理事

スターダストマーケティング所属。
お風呂好きが講じて寝具メーカーを退職後、2005年にお風呂グッズの専門店を開業。バスグッズマニアとして「マツコの知らない世界」をはじめテレビ・ラジオ・雑誌などで活躍中。

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