水風呂って体に良いの?折角温まった後に、水風呂なんかに入りたくない!
なんて人もいらっしゃるかもしれませんが、水風呂を上手に活用することで、体に良い効果が得られます。 では、水風呂利用者は実際どのような目的で水風呂に入り、どのような効果を感じているのか、そして水風呂に入るようになったきっかけは何だったのか、バスリエが行った調査を元に解説していきます。
水風呂経験者はなんと9割!
Q:水風呂に入ったことはある?
全体
男性
女性
全体で見ると9割以上もの人が水風呂に入った経験があるとの回答でした。水風呂は冷たくてニガテ…という人もよく聞きますが、1度は水風呂を経験している人が多いようです。 男女別に見ると男性96%、女性84%で男性のほうがやや水風呂経験率が高いという結果に。
では入るひと・入らない人の理由は一体何なのか、こちらも男女別に見ていきます。
Q:水風呂に入る目的は?
男性
女性
その他の回答
- 暑いので体を冷やしたい
- 興味本位
- 暑い季節は水風呂に入ってスッキリしたい
水風呂に入る理由としては全体・男女別ともに疲労回復・リラックスが1位・2位となりました。 美容効果としては男女で差が大きく、男性はたったの3%でしたが、女性は18%と、美容目的として入るひとも一定数いることがわかりました。
水風呂には自律神経を整える効果があるため、睡眠の質改善にも繋がるのですが、その点はあまり知られていないのか、睡眠の質改善を目的として入るひとは全体でも3%と、非常に少ない結果となりました。
Q:水風呂に入らない理由は?
普段水風呂に入らないという人の理由を質問したところ、圧倒的に多いのが“冷たい”の50%。 確かに慣れていない場合や初めて入る場合などは冷たくてわざわざ入りたくないと思ってしまうかもしれません。
続いて多かったのが、“身体に負担がかかる”の30%。 確かにサウナ後や温泉後に水風呂といった流れは急激な温度差があるためちょっと身体的にツライな、という人もいるかもしれません。
正しい入り方としては身体の末端(心臓に遠い箇所)から水をかけて慣らしてから入るという方法です。 また、水温も慣れないうちは高めのところを選ぶことがポイントです。 ただ、この方法でもやはりツライという場合や、健康上何等かの不安がある場合には水風呂はおススメできませんので、その点は個々人の身体とよく相談することが重要です。
なお、水風呂の効果を感じられないから入らないという人はたったの4%で、それよりも効果を知らないという人のほうが多いことがわかりました。
効果については 水風呂は体にいいの?効果や正しい入り方 で詳しく解説しておりますので、是非参考にして頂けたらと思います。
きっかけはやはりサウナ!
Q:どこで水風呂に入る?
水風呂に入る場所・場面としては、サウナがトップで40%。やはりサウナとセットで入るという人が多いようですね。 ただサウナに続く銭湯・温浴施設も34%ということでサウナとそれほど開きがありません。 家で水風呂を溜める、または家で水シャワーを浴びる、というひとも合わせて16%いて、一部の人は家で水風呂を行っているということがわかりました。
Q:水風呂に入るようになったきっかけは?
水風呂に入るようになったきっかけとしては、圧倒的に“サウナ”が多く、半数以上という結果に。 続いて“健康のため”という人が2割以上ということで、健康のために意識的に始めたというひとも一定数いることがわかりました。
実際のところどうなの?感じた効果は?
Q:実際感じた効果は?
実際に感じた効果はリラックス・疲労回復と続き、多くの人が主に目的としている効果はしっかりと得られているということがわかりました。 一方美容効果やダイエット効果に関しては、実際にはあまり感じられていないということがわかりました。
家でも実践!温冷交代浴
Q:自宅で温冷交代浴はする?
全体
男性
女性
自宅での温冷交代浴実践の有無については、圧倒的にしていないという人が多く、全体ではしている人は13%、男女別に見て男性17%・女性約10%で男性のが若干高いという結果に。 浴槽が2つあるというご自宅はそうそうないかと思いますので、お湯を溜めた浴槽+冷たいシャワーを使い、無理のない範囲で実践してみましょう。
水風呂に慣れていない・入ったことがない、という人はこういった方法でまずは自宅のお風呂で試してみることもおすすめです。
温冷交代浴のやり方
ここで、自宅でできる温冷交代浴の方法をご紹介していきます。
01.水分補給
入浴中は汗によって体内の水分量が減ってしまいます。
入浴前はもちろん、入浴中や入浴後などこまめな水分補給を行いましょう。
体内の水分量が少ないと、脱水症状やお風呂で熱中症になる方もいます。水分補給を怠ると血流が悪くなる危険もあるので気をつけましょう。
02.かけ湯を忘れずに
湯船に浸かる前には、必ず心臓から一番遠い右足の先から順番に心臓に向かって掛け湯を行います。
掛け湯はスポーツでいう準備運動のようなもの。いきなり熱いお湯に浸かるのは危険なので避けましょう。
03.全身を軽く洗う
湯船に浸かる前に、頭皮や毛穴など全身の汚れを洗い流すことで、温浴効果を高め発汗しやすくなります。
家族がいる方であれば、次に入浴する方へお湯をパスする際のマナーとしても大切です。
04.入浴
まずは40℃~42℃(体温+4℃~6℃)の熱めのお湯に、ゆっくりと右足から順番に肩まで3分ほど浸かります。※心臓や肺に疾患のある方であれば半身浴でも大丈夫です。
05.休憩
温まり感を感じたら湯船から出て、風呂椅子などに腰掛けて休憩しながら深呼吸を行います。
※深呼吸を行うことで体の緊張がほぐれ、血中の酸素濃度を高めることで血行促進にも繋がります。
06.温浴(40~42℃)
次も04.と同じように、40℃~42℃(体温+4℃~6℃)の熱めのお湯で、肩までしっかりと浸かる全身浴で約3分の入浴を行います。
この時点で気持ちよくじんわりと汗が出るくらいだと良い感じです。
07.冷浴(湯温20~25℃)
次に20℃~25℃(体温−10~16℃)ほどのシャワーを、足先から30秒ほどかけてゆっくりと心臓に向けて肩まで浴びます。冷たさを感じないようであれば、頭からも浴びましょう。
08.休憩
窓を開けたり浴室のドアを開いたりして、外気を取り込みながら1分ほど休憩して深呼吸します。
09.温浴(湯温40~42℃)
もう一度40℃~42℃(体温+4℃~6℃)の熱めのお湯に全身浴で3分ほど入浴します。
10.冷浴
次は先ほどよりも少し冷たい18℃~20℃(体温−16~18℃)ほどのシャワーを、同じように足先から30秒ほどかけてゆっくりと心臓に向けて肩まで浴びて、無理のない場合は頭からも浴びましょう。
06.から10.までを1セットとして体調に合わせて2~3セットを繰り返します。
入浴後はしっかりと汗や水分を拭き取ります。
塩化物浴の効果が出ていれば、お風呂あがりも体がポカポカして汗が止まりません。
一番簡単な方法としてはバスローブを羽織ると素早く体の水分や汗を吸いとり、冬は保温や湯冷め防止にも役立ち肌を乾燥から守る効果も期待できます。
汗が引くまでは温まった体を冷やさないように、常温水や温かいハーブティを飲みながらゆったり過ごし、汗がひいたタイミングでパジャマに着替えて就寝(入眠)しましょう。
自宅で手軽にできる温冷交代浴、水風呂好きなひともそうでないひとも、是非試してみてくださいね♪
水風呂に関するアンケートは引き続き行っています。 1分程度の簡単な内容ですので、是非ご協力をお願いします。