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アトピーでも9割以上は湯に浸かる!お風呂とアトピーの調査報告

お風呂は一日の疲れを癒す、日本人にとって欠かせないもの。しかしそんなお風呂が原因で皮膚疾患に影響が出てしまう!という方も少なからずいるようです。その皮膚疾患のひとつに当たるアトピー。アトピーは完治がなかなか難しいとされ、症状の差はあれど非常に多くの方が悩まされています。

では、アトピー疾患を持っている方たちは、実際お風呂に入ることでどのような影響が出、そのためにどのような対策をとっているのでしょうか。バスリエが行った調査を元に解説していきます。

アトピー体質でもお風呂が好き!全く入らないひとは1割未満

アトピーが出やすい箇所は上半身

Q:重症度を教えてください

Q:アトピーがよく出る部位を教えてください

成人だと一般に上半身にアトピーが出やすいと言われていますが、それが合致した形となります。

アトピー体質でも6割は週3入浴

Q:入浴の頻度を教えてください。

全体

症状が重い・やや重い人の場合

症状が軽い・やや軽い人の場合

お湯に浸かると痒みや赤みが増すなど、アトピー症状が悪化するという声をよく耳にしますが、アトピー症状を持っているひとでも、65%と多くのひとが週3日以上は湯船に浸かっているという結果となりました。

重症度別に見ても、症状の重い人でも44%の人は毎日、16%の人は週に3~6日入っているという結果となり、アトピーの影響でお風呂を控えているというひとは少ないようです。

設定温度・入浴時間はどうしてる?

Q:設定温度はどのくらいですか?

Q:入浴時間はどのくらいですか?

入浴の設定温度としては39~40℃程度という回答が7割で最も多くなりました。

アトピー体質の方の入浴には、40℃以下の、適温から少しぬるめが良いとされていますので、温度に関しては大半の方が正しい設定にしていることがわかります。入浴時間としても、15分以下に留めると症状悪化が抑えられますので、こちらも7割以上の人が適切な時間で入浴していると言えそうです。

思い症状の人は石けん派が多数

Q:身体を洗う際に使用するものは何ですか?

体を洗う際に使用しているものを見てみると、ボディソープが57%と、半数以上となりました。

これに関しては、アトピー体質などお肌の弱い方は、できれば石けんを使うことが理想です。石けんは天然油脂から作られ合成界面活性剤が入っていないため、ボディソープよりもお肌に優しいという特徴があるためです。

症状が重い・やや重い人の場合

症状が軽い・やや軽い人の場合

症状別に見てみると、症状が軽めの人は約6割の人がボディソープを使用している一方で、症状が重めのひとはボディソープは4割弱、それ以外は石けんという結果となりました。

体を洗うアイテムに関しては、症状が軽い人よりも重い人のほうが、気を使っているということがわかります。

入浴前後で悪化は23.5%!入浴剤は使ってる?

入浴前後でアトピー症状はどう変化した?

Q:入浴前後でアトピー症状が変化したことはありますか?

入浴後の症状の変化については、悪化した人が23%、軽減した人が20%で若干悪化した割合が高いものの、さほど大きな差にはならず、変わらないという人が半数以上となりました。

Q:入浴前後でどう変化しましたか?

悪化した人

軽減した人

どのように変化したかを見てみると、悪化した人に関しては“痒みが増したという症状が6割弱ということでトップに。

痒みというのは“ヒスタミン”という成分に関係しています。熱すぎる湯に長時間浸かることで発生する成分で、痒み・赤みを誘発させる原因となります。

Q:入浴剤は使用していますか?

全体

入浴剤に関しては、全く使用しないというひとが4割、時々使用する・ほぼ毎日使用する5割以上ということで、アトピー体質でも使用しているひとのほうが多いということがわかりました。

症状が重い・やや重い人の場合

症状が軽い・やや軽い人の場合

但し、こちらも症状の重い人に関しては使用しないが66%、使用するというひとは27%ということで大きく差がつきました。

Q:入浴剤で症状悪化をした経験はありますか?

なお、入浴剤でアトピー悪化を経験したことがある人は2割ほど。入浴剤には有効成分に加え、香料・着色料など様々なものが含まれます。お肌に優しいと謳われているものでも、肌質に合うか合わないかに拠ってしまうところが大きいため、どれがNGなのか、また症状が軽いから大丈夫なのか、といったことは一概には言えません。

アトピー悪化を防ぐために!みんながやっている入浴の工夫

症状の差はあれアトピーに悩む人は少しでも軽減しようと、お風呂でも色々と工夫をしている人が多いことと思います。

みなさん実際どのような工夫を行っているのか、見ていきましょう。

Q:入浴時の工夫を教えてください。

トップにきたのは“体をごしごしこすらない”。続いて“入浴後の保湿”です。これらは皮膚科等で指導されることが多いかと思います。

これに加えて、お風呂の入り方として、湯温を高くしすぎない、長湯しすぎないということも重要です。

前述の通り、高い温度の湯に長時間入ることで、痒み物質が発生し症状悪化を招く恐れがあるためです。

これらの工夫は割合的には2割以下と大変低くなりましたが、前項の結果を見ると、高温・長湯で入浴しているというひとは低い割合となっていたため、多くのかたが無意識に高温・長湯は避けていると思われます。

お風呂とアトピーに関するQ&A

ここからは、アンケートに寄せられた疑問や困っている点について、回答していきます。

Q:熱い湯に長時間使っているとアトピーが悪化するのでしょうか

A:悪化します。

42℃以上の高温の湯に浸かることで、ヒスタミンという痒み物質が生成され、それによりアトピー症状の悪化を招くと言われています。42℃以下の場合でも、長時間浸かることにより体温が上昇し、同様な現象が起こるため、基本的には40℃以下の湯温度で15分以下の入浴が望ましいでしょう。

Q:あまり温まりすぎるとかゆくなるのですが、冬はよく浸かりたいから困りま

A:入浴剤を使用することで体感温度を上げられます。

アトピー体質でない場合にも同様なのですが、長時間の入浴は乾燥を招く原因にもなります。水素やエプソムソルトなどお肌に優しく保湿もできる入浴剤を入れれば短時間でもしっかり温まることができますので、そういったものを活用しましょう。また湯上がりは湯冷め防止にバスローブを着用するのもおすすめです。

Q:アトピーでも入浴剤を使用して大丈夫でしょうか?

A:入浴剤に拠ります。

アトピーと一口に言っても、何が原因物質で反応するのかは様々です。もちろん重症度のの違いもあるため、一概にどの入浴剤がOKなのかNGなのかということはできません。ただ香りや色の強いものはそれだけ刺激が強いため、酷いアトピー症状のある方は避けたほうが安心です。

市販されているものの中にはアトピー肌のためのやさしい保湿系入浴剤もあるので、そういったものを試してみるのも良いでしょう。

Q:合わない入浴剤だとどのような症状が出るのか不安です。

A:赤身や痒みが増す、範囲が広がるほか、蕁麻疹のような症状が出る場合も。

どのような症状が出るかは、その成分や使用した人により異なります。いつものアトピー症状が強くなるといったものはもちろん、蕁麻疹のような発疹ができることもあります。入浴剤に含まれる成分は非常に様々ですので、その1つ1つを事前に検査するというのは現実的ではありません。もし不安な場合には、まずは手浴のみなど体の一部で試してみるという方法もあります。また、万が一入浴後に何らかの症状が出た場合には、必ず皮膚科で診てもらいましょう。

Q:毎日お湯などでこすったり、洗ったりも良くないのでしょうか。

A:こするのはNG、撫でるように洗いましょう。

アトピー肌か否かに限らず、お肌をこすり洗いするのはNGです。必要な皮脂まで落としてしまい乾燥を招いたり、お肌を傷つけてしまいます。特にアトピー肌の方は、石けんを良く泡立てて、手で撫でるように洗いましょう。ボディタオルやスポンジを使いたい場合には、アトピー肌向けの優しいものを使用しましょう。

また、アトピー肌は常に皮膚を清潔に保つことも大切ですので、必ず毎日全身洗い流すことを心がけましょう。

Q:自分の後に入浴する家族に悪影響はないのか心配になります。

A:感染の心配はありません。

アトピーは人に感染するものではないので、お風呂を介して他のひとに移るという心配もありません。ただ、はがれた皮膚などで湯船を汚してしまう場合もありますので、浴槽内では皮膚を掻かない、はがれた皮膚が浮いている場合には必ず取り除くなどの配慮が必要です。

Q:保湿剤は使った方が良いのでしょうか。

A:必ず保湿剤で保湿しましょう。

アトピー肌の場合、乾燥は大敵です。湯上がりの10分以内には必ず保湿剤で全身保湿するようにしましょう。

Q:症状が悪化することが温泉で多いのですが、何か関係しているのでしょうか。

A:刺激の強い泉質のせいかもしれません。

硫黄成分の強い泉質などは肌への刺激が強いため、アトピー肌の場合、症状が悪化する可能性があります。殺菌力の高い酸性泉などはアトピーに効くとも言われている一方、こちらも刺激が強く人によっては悪化を招く場合も。やはり入浴剤同様重症度やその人の肌質に拠ってしまうところがあるため、温泉に入る際には必ずこの泉質を確認して入り、合う・合わない泉質を知る必要があります。

Q:温泉など公衆浴場に行くのに気が引けます。

A:タオル等で隠すなどの工夫を。

前述の通り、お風呂での感染の心配はありませんので、公衆浴場に行くこと自体は問題ありません。しかし周りの目が気になりなかなか行けないといった方も多いことと思います。ただ公衆浴場で人の身体をまじまじと見ているひともそういませんし、もし気になるほど酷い箇所は湯船に入るまではタオル等で隠すなどすれば問題ないでしょう。

(湯船に入る際には必ずタオルは外しましょう。)

Q:アトピーを改善する入浴法が知りたいです。

A:アトピーを入浴で改善するというのは難しいです。

入浴はあくまで身体を清潔に保ち、“アトピー悪化を防ぐ”ものですので、改善というところまでは期待できません。

Q:アトピーの人はボディソープを使わない方が良いのでしょうか。

A:ボディソープよりも石けんをおすすめします。

ボディソープの場合、泡立ちやすい・保存が石けんよりも楽、といったメリットがあります。

ただしボディソープには合成界面活性剤が含まれており、更に香料・着色料など様々な成分が添加されています。一方石けんは合成界面活性剤が入っておらず天然油脂から作られるため、よりお肌に優しいのは石けんとされています。

石けんを使用しなくても汚れが落ちるボディタオルなどもございますので、そういったものの利用もおすすめです。

Q:塩素除去は効果があるのでしょうか。

A:除去したほうが肌には優しいです。

アトピー肌でない人でもそうなのですが、水道水中に含まれる塩素を除去することで、お肌に優しい湯になります。塩素除去・緩和できる入浴剤やシャワーヘッドなどが市販されていますので、そういったものを活用すると良いでしょう。

アトピー症状のある人にもおすすめ!バスグッズのご紹介

ここからは、アトピー症状をお持ちの方でもお風呂時間が楽しくなるバスグッズをご紹介していきます。

BATHLIER エプソムソルト

塩素中和、残り湯洗濯OK、追い炊きOK、赤ちゃんもOKの、イイトコづくしの入浴剤、エプソムソルト。赤ちゃんもOKなので、もちろんお肌の弱い大人の人にもおすすめです。


ツ塩素除去シャワーヘッド「ウォータークチュール」

浄水器界のトップスター「クリンスイ」の技術を駆使して誕生したのがこの「浄水シャワー」。残留塩素を取り除いた浄水シャワーは、心地よい肌あたりで、髪や肌への刺激を軽減します。目の細かいやわらかなシャワーで包み込んであげる、それが毎日の肌へのご褒美タイム♪


「BATHLIER」こんにゃくタオル

こんにゃくタオルは、天然のこんにゃく100%のボディタオルです。
しかも、お湯だけで体が洗える優れもの。
すぐに肌荒れしてしまう、何を使ってもダメだった…そんな人に手にとってみて欲しいボディタオルです。


マルセイユ石鹸マリウスファーブル オリーブ/100g

塩素中和、残り湯洗濯OK、追い炊きOK、赤ちゃんもOKの、イイトコづくしの入浴剤、エプソムソルト。お風呂にサッと入れて浸かればしっかり汗かき、芯から温まることができます。

アトピーとお風呂に関するアンケートは引き続き行っています。是非ご協力をお願い致します!

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