皆さんは、エプソムソルトをご存じですか?
エプソムソルトは、欧米では古くから親しまれてきた入浴剤です。日本でも数年前から雑誌やテレビで取り上げられるようになり、ハリウッド女優やモデルが愛用していることから、美容や健康に良い効果があると話題になりました。
今回は、とりわけ敏感肌やアトピー肌の人から注目を集めている天然の入浴剤「エプソムソルト」の効果や使い方について、同じく天然の入浴剤として人気の「ヒマラヤ岩塩」の効果やコスパなどと比較しながらご紹介します。
エプソムソルトって?どんな効果があるの?
エプソムソルトは塩ではない!

エプソムソルトは名前に「ソルト」と付いていますが、実は塩ではありません。エプソムソルトは、天然のミネラル成分であるマグネシウムの一種です。正確には、温泉にも含まれる「硫酸マグネシウム」というマグネシウムのことで、温熱効果や発汗作用に優れた成分の結晶です。
最初にエプソムソルトが発見された場所が、イギリスのエプソムという町であったことと、エプソムソルトが塩のような白い結晶であったことから「エプソムソルト」と名付けられました。エプソムソルトの嬉しい効果
塩素を中和する効果
エプソムソルトは、乾燥肌やアトピー肌など、お肌が敏感な方にも人気の入浴剤です。一般的に使われている水道水には塩素が含まれるため、塩素によってお肌のバリア機能が弱まる可能性があります。エプソムソルトは、塩素を中和する効果があるため、エプソムソルトを入れることによってお肌を健やかに保つことができます。お風呂のお湯の肌当たりが温泉のようにまろやかになり、一番風呂に入った時に感じるような、お湯のピリピリした刺激を和らげます。肌当たりが柔らかくなることで、敏感肌やアトピー肌の方を肌ストレスから守ってくれます。
毛穴の汚れ・においを落とす
また、エプソムソルトには、血行と発汗を促す効果があることから、肌の皮脂汚れをしっかりと落とせます。汗腺が開くことで、毛穴の汚れが落ちやすくなり、汗のにおいも落ちやすくなります。また、血流が良くなることによって、肩こりや腰痛などの筋肉疲労の回復が促されます。足の疲れやむくみの改善にも効果が期待できるでしょう。
体の芯からあたたまる温熱効果
エプソムソルトには温熱効果があるため、体の芯からあたたまり、湯冷めしにくいという効果が期待できます。寒い季節にもおすすめですが、冷え性の人や小さなお子さんがいるご家庭などは、年間を通してエプソムソルトで入浴する習慣を持つと良いでしょう。エプソムソルトは無臭で無色なので、季節や香りの好みに左右されず、いつでも使うことができます。また、寝る前にエプソムソルトを使って入浴することで、質の高い睡眠がとりやすくなるなど、睡眠で悩む人にも、良い効果が期待できます。
使い方の注意点
エプソムソルトの使い方は、お風呂に入れて溶かすだけなので、とてもシンプルです。1回につき、150~200Lの湯量の場合は、150g~300gくらいのエプソムソルトを使うと良いでしょう。エプソムソルトは、0.1%濃度以上でないと、効果が発揮されないことが、実験で分かっています。計量カップ1杯分の塩は240gなので、だいたい計量カップ1杯程度のエプソムソルトを入れるようにすれば、0.1%濃度のエプソムソルト風呂にすることができるでしょう。
エプソムソルトと岩塩、どっちが良い!?

エプソムソルトもヒマラヤ岩塩も、どちらも天然のミネラルを含む天然の入浴剤です。ヒマラヤ岩塩は、豊富なミネラルを含む塩(ナトリウム)という点が、バスソルトの中でも人気がある理由です。
効果の比較
どちらも、発汗作用や温熱効果が期待できますが、主成分が異なります。
エプソムソルトは「マグネシウム」、ヒマラヤ岩塩は「ナトリウム」が主な成分です。エプソムソルトは、入浴時に使うことで、皮膚から微量のマグネシウムが吸収されることが、実験結果から報告されています。人間は、マグネシウムが不足すると、血流や血圧などに不調をきたすことがわかっています。エプソムソルトを使って入浴することで、皮膚から取り入れられるマグネシウムの量はわずかですが、健康に良い影響を与えることが期待できます。
コスパの比較
エプソムソルトとヒマラヤ岩塩の価格を比較してみましょう。
エプソムソルトは一度に使用する量が150g~300g。一方岩塩は一度に使う量が25~40g。
1kg入りで販売しているものであれば、エプソムソルトは3~6回程度、ヒマラヤ岩塩は25~40回ほど使えます。この回数と販売価格を比較してみると、圧倒的にヒマラ岩塩の方がコスパは良いと言えます。
入浴剤の使用法・保管法・取り扱い方法の比較
ヒマラヤ岩塩に代表される「バスソルト」と違い、エプソムソルトはお風呂の追い炊き機能が使えます。ナトリウムが入っていない為、湯釜を炒める心配もありません。
保存方法については、ヒマラヤ岩塩もエプソムソルトも、高温多湿を避けて、浴室の外で保管するようにします。容器などには金属製の蓋やスプーンを避けます。計量に使うスプーンには、木製やプラスチック製のスプーンを選ぶようにしましょう。使い終わった計量用スプーンは乾いた布で拭き、保存容器の中に入れないようにします。ヒマラヤ岩塩もエプソムソルトも、保存容器の中に水が入らないように注意して使いましょう。
これらのことから、エプソムソルト・ヒマラヤ岩塩それぞれに異なるメリットがあることがわかりました。
こういったことだけではなく、個人個人の体質に合う合わないもありますので、双方比較しよりご自身に合ったものを選ぶようにしましょう。
顔のクレンジングにも!多用途のエプソムソルト
クレンジングとしての使用

エプソムソルトは、クレンジングとしても優れた美容効果を発揮します。
普段使っているクレンジングクリームや、クレンジングオイルにエプソムソルトを小さじ1/2杯ほど入れて、優しくマッサージします。毛穴の汚れが落ちて、肌のざらつきがなくなり、すべすべになります。
仕上げに、冷水で流すと毛穴がキュッとしまってきめ細やかな肌になります。
スクラブとしての使用

エプソムソルトは、ボディスクラブとしても使えます。ソルトスクラブやシュガースクラブと違い、エプソムソルトは植物オイルなどと合わせてスクラブする必要がありません。
エプソムソルトは濡れた手のひらに乗せて水となじませれば、スクラブとして直接肌に使うことができます。ソルトスクラブと比べて、エプソムソルトは粒子が細かいため、フェイススクラブにも適しています。
全身に使えるのが、エプソムソルトスクラブの魅力です。
バスボムとしての使用

エプソムソルトを使って、バスボム(発泡タイプの入浴剤)を手作りすることもできます。エッセンシャルオイルを加えてバスボムを作れば、アロマテラピーの効果が期待できる、好みの香りの入浴剤にすることができます。
バスボムは、小学生くらいのお子様でも作れますので、ぜひご家庭で作って楽しんでみてください。
【材料】2回分(バスボム2個分)
- エプソムソルト 100g
- 重曹 100g
- クエン酸 50g
- 水 少々
- ビニール袋
- ラップ もしくは 紙コップ
- エッセンシャルオイル(ラベンダーやスイートオレンジなど、お好みで5~10滴)
【作り方】
- ビニール袋に、エプソムソルト・重曹・クエン酸を入れる。
- 「1」をよく振りまぜたら、エッセンシャルオイル(5~10滴)を加える。
- 水をごく少量ずつ加えて捏ねる。粘土くらいのかたさになるまで繰り返す。
- 霧吹きやスプレーを使って水を加えると、水の量を調節しやすくなる。
- 一度に水が入ってしまうと、発泡してしまうので、少しずつ水を加える。
- 「3」を2つに分けてラップでくるみ、丸める。
- ラップから取り出し、風通しの良い場所で一晩ほど乾燥させれば完成。
おすすめのエプソムソルトはコレ!
家族みんなで使える!国産のエプソムソルト
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国産のエプソムソルト
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お風呂グッズ専門店のバスリエが扱っている「国産のエプソムソルト」なら、赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広い年代の方が安心して使うことができます。まず一度、エプソムソルトを使ってみたいという方にもおすすめのサイズ感です。同じシリーズのエプソムソルトとして、お徳用サイズもあります!
エプソムソルトはプレゼントにもおすすめ。無色無臭なので、香りの好みを気しないでプレゼントすることができます。エプソムソルトは風呂釜を炒めることがなく、お風呂の追い炊きができることも、プレゼントとして優秀な点です。
こちらもおススメ!魔法のバスソルト(ヒマラヤ岩塩)
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魔法のバスソルト
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ヒマラヤから届いた自然のままの岩塩、「魔法のバスソルト」!
お風呂のお湯に溶かして入浴すれば、温浴効果でぽっかぽか。とっても気持ちのよいバスタイムが楽しめるバスソルトなのです。
まとめ
エプソムソルトには以下のような嬉しいメリットがたくさんあることがわかりました。
- 乾燥肌やアトピー肌の人も使える天然の入浴剤
- 無色無臭なので、香りを気にせず使うことができる
- 塩素除去効果があり、血行促進・温熱効果も期待できる
- フェイスクレンジングやボディスクラブとして使うことができる
- お風呂の追い炊きができるなど、日常使いするのにぴったり
様々な良い効果がある天然の入浴剤「エプソムソルト」を、ぜひこの機会に使ってみてください。
バスリエでは、入浴剤に関するアンケートを行っています。是非ご協力をお願い致します!