サウナを利用していると、ときどき、壁に吊るされている乾燥ヴィヒタを見かけたりヴィヒタ体験ができるサウナ施設、といったところを見かけることがあることと思います。
昨今のサウナブームでサウナファンならずとも耳にしたことがあるであろう“ヴィヒタ”。
当記事では、その利用法や効果について解説していきます。
そもそもヴィヒタとは何?基本を理解しよう!
そもそもヴィヒタとは何?基本を理解しよう!
ヴィヒタ(Vihta)とは白樺の枝葉を束ねたもので、フィンランドサウナではリラックスするために欠かせないものです。サウナ室内で汗をかきながらこのヴィヒタを身体に叩きつけることで、血行・発汗促進やリラックスを増進してくれる効果があります。この習慣は、古くからフィンランドの人々の間で行われてきましたが、サウナが広まるのと共に世界にも広まっていきました。
ヴィヒタの作り方
ヴィヒタの主な材料は、前述の通り白樺の枝葉です。白樺は特にフィンランドや北海道で多く収穫される木であり、その柔らかい葉と強い枝がヴィヒタに最適とされています。ヴィヒタ用の白樺は夏の時期に新鮮なものを収穫します。これを束ねて麻ひもなどで縛り自然乾燥します。乾燥させず生のままで使用することも可能ですが、乾燥させることによって長持ちさせることができます。乾燥ヴィヒタを再び水に浸せば元の状態に戻るので、これにより、白樺の香りとその効果を繰り返し楽しむことができます。
ヴィヒタの効果・効能
血行促進&発汗促進
サウナ室内でヴィヒタを使って身体を叩くことで、血流が活発になり肌が暖まりやすくなります。
殺菌効果・保湿効果
白樺に腹案れているタンニン、サポニンといった成分が殺菌効果や保湿の効果をもたらしてくれます。
精神的リラックス効果
ヴィヒタのもう一つの重要な効果は精神的なリラックス効果です。白樺の香りによって、森林浴をするようなリラクゼーション効果も得られるのです。
ヴィヒタの使い方
①体を叩く(ウィスキング)
まずは代表的なウィスキングからご紹介します。ウィスキングを行うことで、サウナ室での血行促進効果やリラックス効果がUPします。
具体的な手順としては、以下の通りです。
1.ヴィヒタをぬるま湯かお湯に浸け、葉が柔らかくなるまで待つ
2.ヴィヒタを軽く振って余分な水を落とし、サウナ室内に持ち込む
3.サウナに入ったら身体を優しく叩く。
もしご家族やご友人と入る場合にはうつ伏せ・仰向けなどになりながら、互いに全身ウィスキングを行うことでよりリラックス効果を得られるでしょう。
➁湿式サウナに吊るす
乾燥ヴィヒタの香り自体にもリラックス効果があり、この香りをイメージした入浴剤なども多く市販されているほど。インテリアとして緑を飾ることでサウナ室の雰囲気作りにもなり、一石二鳥です。
③水風呂に入れる
水風呂に入れることでも、吊るす方法同様、香りとその見た目を楽しめます。浮かべるだけではあまり香りは強くは香りませんが、顔を少し近づけて香りを嗅いでみたり、その雰囲気を楽しみましょう。
ヴィヒタの保管と手入れ方法
ヴィヒタをサウナで使用した後には、正しいケアと保存方法が重要です。まず、使用後のヴィヒタは流水で軽く洗い、汚れを取り除きます。その後、しっかりと乾燥させます。湿ったまま放置するとカビが発生しやすく香りや効果が損なわれるため、必ず風通しの良い場所で日陰干ししましょう。また、保管時には密閉袋に入れて冷暗所に置くことで、白樺の香りを長く楽しむことができます。
繰り返しの使用でも効果を発揮できる回数としては3回程度です。しっかりと効果を得るためには3回使用したら新しいヴィヒタに取り替えることをおすすめします。
ヴィヒタを使うことで、サウナ体験がより豊かでリフレッシュ効果の高いものとなります。是非、ヴィヒタの本場フィンランドのサウナ文化を楽しんでみてください。