弊社(バスリエ)が行った調査結果では、63%以上の人が腰痛の悩みを抱えていることが分かりました。
そんな腰痛の症状が出たときに「腰痛がある時にはお風呂に入った方が良いの?入らない方が良いの?」と疑問に感じたことはありませんか?
実は、腰痛には様々な病気からくるものがあり、その種類によってお風呂に入っても良いか、入らない方が良いのかの判断が分かれます。
今回は、そんな「お風呂に入っても良い腰痛」・「お風呂に入るべきでない腰痛」について分かりやすく解説するとともに、効果的なお風呂の入り方も併せてご紹介していきます。
ご興味がある方は是非ご覧ください。

中村匠
現在接骨院を経営。業界歴は15年以上になります。
医療機関によるメディカルフィットネス・大型フィットネスジムでのトレーナー経験もあります。
多くの方の不調改善のために日々施術を行いながら、正しい健康情報発信のため、ライターとしても活動しています。
腰痛の原因
それでは、腰痛の原因についてお話をさせて頂きます。腰痛の原因を大きく分けると以下の2つに分類されます。
特異的腰痛
特異的腰痛とは、明らかな原因があり医療機関でのレントゲン検査やMRI検査などを含めた様々な検査によって特定の病名が診断される腰痛のことです。 例をあげると
- 尻もちをついた時に腰の骨が折れてしまったことによる腰痛(腰椎圧迫骨折)
- 画像検査で明らかに椎間板(髄核)が後ろに飛び出して神経を圧迫している腰痛(腰椎椎間板ヘルニア)
- 椅子から立ち上がろうとした時に起こった電気が走るような激しい腰痛(ぎっくり腰)
これらは検査や問診などによって、腰痛の原因がはっきりと解明される腰痛のため「特異的腰痛」と分類されます。
この特異的腰痛は、全腰痛の中の約15~25%ともいわれており、残りの約75~85%の腰痛は次に紹介する「非特異的腰痛」に分類されます。
非特異的腰痛
非特異的腰痛は、特異的腰痛とは反対で明らかな原因や思い当たる節もなく、医療機関でのレントゲン検査やMRI検査でも特に異常が見つからない腰痛のことです。
例をあげると
- 日常的に鈍い腰痛がある。ある時痛みが酷くなり病院で検査してみたが、特に骨や靭帯には異常がないと言われた。
- 長時間座っていると腰やお尻に痛みや痺れがでる。気になるため検査をしてみたが異常はないと言われた。
非特異的腰痛の例はあげればキリがありません。
腰が痛いにも関わらず、腰には何も異常が見つからないという状況に悩まされている人が殆どだという現状です。
その腰痛は入浴OK?その見分け方をご紹介
腰痛の症状がある時に、お風呂に入ることで症状を悪化させてしまえば元も子もありません。
「でも、お風呂には出来るだけ入りたい!」
そんな方のために、「入浴OKな腰痛」・「入浴NGな腰痛」の見分け方を簡単にご紹介します。

こんな特徴ならお風呂はNG
まず入浴を控えるべき腰痛の特徴は「痛みや炎症が酷い腰痛」です。
代表的なものでいえば「ぎっくり腰」があげられます。ぎっくり腰は、腰の関節の一部に炎症が発生することで酷い痛みを感じることがある病気です。
このような場合、お風呂に入るということは「熱(炎症)に熱(お風呂)を加えている」状態となるためおすすめできません。
また、腰痛の症状が酷い場合はお風呂に入るという動作すら困難になります。 それでも「お風呂に入ると効果があるかもしれない」と無理に入ろうとする人もいますが、それはおすすめできません。 無理に身体を動かすことで腰痛の症状が悪化するリスクも高くなるうえ、お風呂での入浴姿勢も少なからず腰に負担を掛けてしまいます。
まずは、しっかりと安静にすることで症状が緩和するのを待ちましょう。
立つ・座る・歩くなどの日常生活動作が自分ひとりでもできるようになってからお風呂に入るようにすることが望ましいです。
こんな特徴ならお風呂はOK
入浴がOKな腰痛の特徴は「慢性腰痛」「軽い腰痛」「鈍い腰痛」「動ける腰痛」です。
腰に痛みはあるけど日常生活には支障がない腰痛や、慢性的に鈍い痛みがでるような腰痛の場合はお風呂に入っても特に問題ありません。
むしろ、お風呂にゆっくりと入って血流を促進させることで腰痛の症状が軽くなるなどの効果も期待できるため上手く活用すべきです。
原因別お風呂の入り方
それでは腰痛の症状がある時のお風呂の入り方を原因別にお伝えしていきます。
ぎっくり腰などの場合
ぎっくり腰の場合、初期の痛みが酷い段階では入浴はおすすめできません。
しかし、痛みも徐々に緩和して日常の動作も行えるようになってきたら少しずつ入浴を再開しましょう。
入浴のポイント
01. 40℃前後のぬるま湯
02. 10分程度の入浴
痛みが治まってきたとはいえ、まだ軽い炎症が残っている状態です。 そのため軽い入浴から再開していくことをおすすめします。 ぬるま湯で入浴時間が短いと特に冬場などは湯冷めしてしまうことがあります。 腰痛に冷えは禁物のため、部屋や脱衣所の室温をしっかりと保っておくようにしましょう。
ヘルニアなどの場合
ヘルニアなどの場合も急性期で痛みや痺れなどの症状が酷い場合の入浴は控えた方が良いです。
しかし、こちらも症状が緩和してきたら徐々に入浴を再開していきましょう。
入浴のポイント
01. 40~41℃前後の湯温
02. 15~20分程度の入浴
ヘルニアなどの腰痛の場合は神経痛も引き起こしている場合もあります。 入浴による冷えや血行不良を改善することで、神経痛の症状緩和の効果も期待できます。 炭酸系・水素系の入浴剤を使うと更に温浴効果が高くなるためおすすめです。
とはいえ、これらはあくまでも目安です。 もし、入浴中に腰が激しく痛むんだり、悪化するなどの症状があった場合は速やかに医療機関を受診してください。
また、かかりつけ医がいる場合は入浴の相談をしてみることもおすすめします。
腰痛に温泉は効く?
腰痛に温泉が効くという話を耳にしたことがありませんか? 結論からお伝えしますと、確かに腰痛に温泉は効きます。
しかし、その理由は温泉成分による効果というわけではありません。 温泉に入ることで身体には大きな水圧が掛かっています。つまり、身体が水の力に押されている状態ということ。
これは、マッサージを受けていることと同等の効果が期待できるとも言われており、硬くなった筋肉や滞った血流の改善効果に繋がります。
また、水の中では浮力が発生するため腰への負担が通常の1/10程度にまで減少されます。

温泉のスペースが十分に確保されており、周囲への迷惑が掛からなければ軽い適度なストレッチなどもおすすめです。
このような理由から温泉に入ることも、腰痛改善には効果的だということが分かります。
お風呂上がりcheck!
お風呂から上がったさいは簡単なセルフチェックを毎日行うことで状態の確認ができます。
- ゆっくりと腰を前に曲げます。痛みを感じる角度の変化をチェックしましょう。
- ズボンを履くときに腰が痛くありませんか?
以上の2つのチェックを毎日行うことで、自分自身の腰痛が快方へ向かっているかどうかを把握できるようになります。
腰痛はいきなり、「100」の痛みが「0」になることはありません。それでも毎日同じセルフチェックで変化を実感することで、腰痛が改善されてきているとう前向きな気持ちになることができます。
是非セルフチェックをお試しください。
腰痛におすすめの入浴剤はコレ!
腰痛には「炭酸系」や「水素系」の入浴剤がおすすめ。
炭酸には血管を広げてくれる効果があり、ぬるいお湯でも十分な血行促進効果が期待できます。
また、水素は通常のお湯と比べると高い温浴効果があるため、身体の芯までしっかりと温まることができます。どちらも腰痛で硬くなった筋肉や軟部組織を和らげてくれる効果が期待できるため、肩こりなどにも効果的です。
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炭酸泉~にごり湯まで、1つで2つの湯質を楽しめる
入浴剤「浴玉」
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湯温の設定はぬるめなのに、体の芯からぽかぽかに温まる水素風呂。バスリエH2バスパウダーはそんな水素風呂を手軽に自宅で楽しめる入浴剤です。ぬるめのお湯に少し長めに浸かれば、腰もしっかりあたたまります。
腰痛解消するお風呂の入り方はご理解頂けましたか?
もちろん激しい痛みがあるときは早めに医療機関を受診するようにしましょう。
皆さんの腰痛が、お風呂によって少しでも快方へ向かうよう願っております。
バスリエでは腰痛に関するアンケートを実施しています。1分程度で完了する簡単なアンケートですので是非ご協力ください!