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生後1ヵ月から!赤ちゃんのお風呂の手順と注意点を解説

子育てが初めてのママパパにとっては、乳児期の赤ちゃんのお世話は全てが未知の世界。そして”お風呂”もそのうちのひとつ。生後1ヵ月までの沐浴にやっと慣れてきた!と思ったのもつかの間、今度は大人と一緒のお風呂に入るようになります。

今回は、新生児期を過ぎてからの赤ちゃん(乳児期)のお風呂の基本とコツをご紹介していきます。

大人と一緒のお風呂は新生児期を過ぎたら!

大人と一緒に入れるのはいつから?

産まれたての赤ちゃんは“沐浴”といい、大人とは別のキレイなお湯を用意して身体を洗う必要がありました。生後1ヶ月を過ぎ、1ヵ月検診で医師のOKた赤ちゃんは、大人と同じお風呂に入れるようになります

赤ちゃんの体を拭くタオルと肌着を重ねて準備するなどは、沐浴の時と変わりませんが、あると便利なアイテムなどもありますので、細かいアイテムやお風呂の手順などを解説していきます。

お風呂のタイミングは?

生後1ヶ月以降の赤ちゃんも、授乳の直後と空腹時のお風呂は避けます。 赤ちゃんが夜にぐっすり眠れるように、夜8時までにお風呂を済ませるのが理想です。まだ赤ちゃんは、睡眠リズムが整っておらず、夜に長く眠るとは限りません。 お風呂の後に授乳すると、そのまま眠ってしまう赤ちゃんが多いので、一緒に大人も眠れるタイミングで入浴できると大人にとっても楽です。

何が必要?生後1ヵ月からの赤ちゃんのお風呂に必要なグッズ

これは必須!必ず用意したいアイテム

タオル

湯上がりの赤ちゃんの下に敷く用と水分を拭き取る用のバスタオル2枚は最低準備しましょう。ボタンタイプのおくるみタイプであれば、動きが活発になってきたときにもとても便利です。

おむつ・ベビー肌着・ウェア

おむつや肌着・衣類など、湯上りにすぐに着せられるよう予めセットしておきましょう。

ベビー用ソープ類

ベビー用の全身洗える泡ソープが便利です。親子で使えるものなど様々な種類がありますが、お肌に優しい低刺激のものを選びましょう。

ベビー用保湿剤

湯上がりの乾燥対策は大人同様赤ちゃんも必須です。ポンプタイプなど片手で出しやすいものもありますので、使用場面を想定して選びましょう。

ママ・パパ用のお風呂セット一式

ご自身用のタオルや着替えもしっかり準備しておきましょう。

ちょっとラクに!これがあると便利なアイテム

おくるみタオル・ベビーバスローブ

 前述もしておりますが、成長し手足バタバタ、首据わりからハイハイ、といったかたちでよく動くようになると、通常のバスタオルだと少し不便を感じる場面も。おくるみタイプのものであれば多少動いてもズレず保温にもなるのでおすすめです。

ベビーバス

大人用のお風呂に入れるのは落としそうで怖い、という場合にはベビーバスを引き続き利用しても構いません。首が座るまではベビーバスで、という方も少なくないようです。

浴室用マット

こちらも前述と同様、両手を自由にし安定感を得られるために便利なアイテムです。柔らかい浴室マットの上に赤ちゃんを寝かせれば安定感はばっちりです。足で踏んでいるマットに赤ちゃんを寝かせたくないという場合、小さいサイズのものを用意し、赤ちゃんを洗う時だけ敷くというのもアリです。

ベビーバスチェアー・バウンサー

ご自身の太ももに乗せて片手で洗うのがつらい!コワい!大変!という場合にはベビーナスチェアーやバウンサーなどを活用すると良いでしょう。両手が自由になり安定感も得られます。ただしバスチェアーのタイプによっては赤ちゃんが滑り落ちてしまうような危険なものもあるので、購入の際にしっかり検討し、使用の際には絶対に目を離さないようにしてください。

ママ用バスローブ・ヘアターバン

出産祝いでも人気なバスローブ。実は育児にとっても役に立つアイテムなんです。赤ちゃんとのお風呂のあと、まずは自分よりもお子さんを優先して保湿や着替えをさせますよね。そんなときバスタオルを巻いているだけだとズレてイライラする可能性が大。バスローブをサッと羽織れば、ズレずに体の水分も吸水してくれ、更には湯冷め&乾燥防止と良いことづくめ。ヘアターバンも同様に、しっかりと頭を束ねられ、たっぷり吸水してくれるので非常に便利です。

これがおすすめ!入れ方の手順

事前準備

アイテム準備

前述で示したアイテム一式を事前に準備しておきましょう。

環境を整える

ヒートショックなどの事故が起きないよう、浴室・脱衣所の室温の差をなくしましょう。冬場で浴室が寒い場合には、シャワーで浴槽の湯面を叩くと蒸気で浴室が温まります。脱衣所が寒い場合にはヒーター等を利用しましょう。浴槽の湯温は38~39℃。少しぬるいかなというくらいがベストです。

体調確認

熱がある、嘔吐や下痢がある、咳・鼻水が酷いなど、赤ちゃんの様子が普段と異なる場合にはお風呂は控えましょう。汗などの汚れが気になる場合には湯で温めたタオルを絞り、優しく拭いてあげてください。

子どもは脱衣所or浴室に待機させる

脱衣所待機の場合

バウンサーやタオル等に赤ちゃんを寝かせ待機させます。ママが体を洗っている最中は、必ず浴室のドアを開けて置き、常に様子が見えるようにしておいてください。

浴室待機の場合

ベビーバスチェアやバウンサーに寝かせて待機させます。こちらも同様、赤ちゃんから目を離すことがないよう常に気を赤ちゃんに向けていてください。

大人がまず自分の身体を洗う

赤ちゃんを待機させている間に、手早くご自身の頭・体を洗ってください。

子どもを洗う

1.かけ湯

赤ちゃんの足から体へと順にかけ湯をしてください。

2.赤ちゃんを自身の足に乗せる

赤ちゃんのお尻を太ももに乗せ、赤ちゃんの足を開き自分の腰部分にしっかり固定、利き手でない方で首を支えます。

3.利き手で頭→顔→身体の順で洗う

ガーゼやスポンジなどで頭→顔→身体と洗っていきましょう。

一緒に湯に浸かる

石けんをしっかり落とし、赤ちゃんを両手で抱えて一緒に湯船に浸かります。このとき、大人と同じ感覚でお湯に浸かってしまうと、体は小さい赤ちゃんはのぼせてしまいます。そのため、長くても5分程度で留めて湯からが上がりましょう。

湯から上がり子どもの保湿等を行う

湯上がり後は湯冷めをしないよう手早く赤ちゃんの体を拭き、全身保湿をしてください。

生後1ヵ月の赤ちゃんのお風呂の注意点

シャワー使用の際は水圧弱めで

お風呂に慣れていない赤ちゃんはシャワーも当然初めてで慣れていません。大人が使うシャワーの水圧だと赤ちゃんには刺激が強すぎびっくりしてしまうので、使用したい場合には赤ちゃん用のシャワーを使用するか、水圧を低くして(湯が出る量を少なくして)使用するようにしましょう。

湯冷めしないよう手早く

体温調整機能がまだ発達していない赤ちゃんは、大人よりも湯冷めをしやすいので、とにかく手早く済ませることが必要です。風邪をひくとママパパも大変ですので、一連の流れを予めシュミレーションして導線確保やアイテム準備を万全に行いましょう。

水分補給をしましょう

入浴中は赤ちゃんも汗をかきますので、入浴後湯冷ましや母乳などで水分補給をしましょう。

お風呂を嫌がるのはなぜ?お風呂嫌いにさせない対策法

嫌がる理由1.寒さ

赤ちゃんは肌着を脱いで寒い時や、お風呂の湯温が低い時に泣きます。エアコンを使って室温調整し、肌着を脱がせても赤ちゃんが寒がらない温度に設定しましょう。
ベビーバスはお湯の総量が少ないため、温度が下がりやすいので注意します。沐浴中は湯温計を常にチェックし、38度より下がったら熱めのお湯を足します。40度くらいのお湯を手桶に入れて用意しておくと便利です。ベビーバスに足す際は、手を入れて熱さを確認してから足すと安全です。
40度のお湯は、沐浴が終わる頃には、赤ちゃんのかけ湯に使える温度になります。

嫌がる理由2.熱さ

赤ちゃんはお風呂が熱い時にも泣きます。
大人にとって気持ちが良い熱めのお風呂は、赤ちゃんには不快な熱さに感じます。新生児の沐浴では、必ず湯温計を使って、赤ちゃんが好む湯温に調節しましょう。

嫌がる理由3.裸が苦手

赤ちゃんは、裸の状態が苦手です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、子宮の中の状態に近いと安心すると言われています。泣いている赤ちゃんが、おくるみできゅっと包まれると泣き止むのはそのためです。裸の状態は、寒くて、全身が包まれていない状態なので不安になります。赤ちゃんにタオルをかけた状態で服を脱がせると、裸の不安が緩和されます。

嫌がる理由4.沐浴中に冷える

沐浴中は、赤ちゃんのお腹に沐浴布と呼ばれる大きなガーゼをかけておきます。
沐浴布をかけると、布がない時より長い時間、赤ちゃんを冷えから守ってくれます。沐浴布は肩を覆うようにかけるのがポイントです。顔以外の部分は、すべてガーゼかお湯で守られているようにすると、赤ちゃんは安心します。

嫌がる理由5.湯冷め

赤ちゃんの体は小さいので、すぐに湯冷めしてしまいます
お風呂後すぐにお着替えができるように準備しましょう。赤ちゃんの肌着と服は、お風呂から近い場所に、あらかじめ重ねて用意しておきましょう。


おすすめのお着替えの置き方


赤ちゃんの体を拭くタオルの下に、赤ちゃんの肌着と服をあらかじめ置いておきます。

肌着とベビー服(カバーオールやツーウェイオールなど)を重ねて、肌着の袖はベビー服の袖に通しておくと、赤ちゃんに袖を通すのが一回で済みます。

  • 1番上:赤ちゃんの体の下に敷くタオル(ガーゼタオル、おくるみタオルなど)
  • 2番目:赤ちゃんの肌着と服
  • 3番目:二つ折りにしたバスタオル(赤ちゃんを寝かせるための布団の代わり)

赤ちゃんの体が拭き終わったら、赤ちゃんの頭を持ち上げて、おくるみタオルを右側にずらします。次に、お尻を持ち上げて、おくるみタオルを右側にずらします。最後に、赤ちゃんの腰の下にある、おくるみタオルを引き抜きます。

赤ちゃんを抱き上げながら、体の下に肌着を広げなくて済むので、簡単にベビー服が着せられます。

みんなどうしてる?赤ちゃんのお風呂の工夫が知りたい!

ここからは、バスリエ調査で集まった育児中ママパパのお風呂の工夫をご紹介していきます。

やっぱりテッパン!おもちゃは必須

お風呂のおもちゃは必須アイテムと言っても良いでしょう。
ママが身体・髪を洗う間を埋めるために持たせるおもちゃ、ママと湯舟に浸かりながら遊ぶおもちゃ、そしてお風呂を嫌がる赤ちゃんを部屋からお風呂に誘うためのおもちゃ。 もはやこれがないと赤ちゃんのお風呂なんて無理!というご家庭も沢山あるのではないでしょうか。
その中でも、飽きがこないよう定期的におもちゃを換えている、という家庭などがありました。少し出費は嵩みますが、今は100均でも質の良いおもちゃが沢山売っていますし、買い換えるということは古いおもちゃを捨てることにもなり、衛生面でも安心して使用できるというメリットがありますね。

音楽でバスタイムを盛り上げる!

こちらもテッパンかもしれませんが、お子さんの大好きな音楽を流すという工夫。 ただ流すだけでなく、ママも歌ってあげると赤ちゃんもきっとのりのりになってくれるはず!

夫婦2人三脚で連携プレー!

入浴担当と湯上がり担当を分けて夫婦でしっかり連携して行えば、スムーズかつ湯冷めや乾燥の心配も大幅に軽減されます。 お子さんもママパパ2人にしっかりお世話してもらえて喜ぶこと間違いなしです♪

多数回答!積極的に”声掛け”

気持ちいいね、楽しいね、など楽しい声掛けで赤ちゃんの気分を盛り上げると、赤ちゃんも”お風呂は楽しいところ”と認識してくれます。 また、お湯をかけるとき、頭を洗うとき、身体を洗うとき、何かをするタイミングで声かけをすることで、赤ちゃんが感じるお風呂への不安が軽減されます。 ちょっと意識することで簡単にできることですので、是非試してみてくださいね。

この他にも、

  • 習慣づけのため毎日決まった時間に入浴する
  • シャワーの水圧を弱めにする
  • 浴室のドアを開けて暖房器具を持ってきて暖める
  • 水泳のゴーグルを着けて髪を洗っている
  • 電車ごっこでお風呂に行く

といった、様々なご意見を頂きました!
どのご意見も手軽にできる、とても参考になる方法ですね。
是非この中からご家庭に合った方法を見つけて、チャレンジしてみてください♪

赤ちゃんとのお風呂はどうしても余裕がなく、ママもいらいらしてしまいがち。
ですがイライラは赤ちゃんに伝わってしまいます。そのイライラを少しでも緩和させるために、是非こちらでご紹介した工夫を実践してみてください。そして親子でお風呂好きになってくださいね♪

バスリエでは、赤ちゃんとお風呂に関するアンケート調査を行っています。是非ご協力をお願い致します!