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高齢者に優しい!介護用シャワーチェア(介護用風呂椅子)の選び方ガイド

高齢者や体の不自由なかたに行う入浴介助。通常の入浴以上に気を付けなければならず、使用するアイテムにも気をつかわなければなりません。

そんなアイテムの中でも特に必要不可欠!とも言える“介護用シャワーチェア(バスチェア)”。当記事では、その特徴&役割と選び方について解説していきます。

介護用シャワーチェアの基本

一番気になる!介護保険は使えるの?

介護用シャワーチェア(入浴用風呂椅子)は肌が直接触れるため、特定福祉用具の対象商品となり、介護保険で購入することができます(※直接触れるものであるため「レンタル」ではなく「購入」となります)。

お風呂の椅子が必要になったら、まずケアマネージャーに相談しましょう。福祉用具販売の指定事業者を紹介していただけます。

介護用シャワーチェアなどの福祉用具を購入したら、市町村役場へ申請しましょう。申請方法は2つ。

  • 利用者が購入したものを後から市町村役場へ申請して、払い戻しを受ける
  • 購入した指定業者に負担額を支払い、領収書を市町村役場に申請する

申請方法は自治体により異なる場合があります。必要書類なども自治体によりことなるので、ケアマネージャーや指定事業者に用意していただくのが一番。入浴介助に必要な用具など、介護に関するアレコレはとにかくケアマネージャーを頼って大丈夫です。

介護用シャワーチェアの役割

介護用シャワーチェアは、立つ・座るといった動作や歩行が困難となってきた高齢のかたが身体を洗う際の補助となってくれる椅子のことです。入浴介助をする際はもちろん、介助までは必要としないものの、少し身体が不安定だな、と思うようになったかたにとっても、心強い存在となります。

介護用シャワ―チェアの特徴

基本の特徴

  • 高さ調節できる
  • 安定感がある
  • 座面が広い

介護用シャワーチェアの基本機能として、まず挙げられるのが高さ調節機能です。5段~6段階の高さ調節可能というものが多く、利用者の体型や浴室の状況に合わせて最適な高さに調整できます。また、座面が広く、脚部には滑り止めのゴムキャップが付いているため、濡れた浴室内でも安定して使用できます。

また、折りたためる、軽量タイプ、背もたれ・肘掛け付きといった付属の機能・特徴を持つものもあります。

PR タイプ色々、介護用シャワ―チェア

6段階調整 背もたれ付
折りたたみ ひじ付き
軽量 U字型

介護用シャワーチェアの選び方

ここで、実際に介護用シャワーチェアを購入する場合の選び方をご紹介していきます。

利用者の身体状況をチェック

まずは、日常生活での動きをもとにチェックしましょう。

  • 背もたれのないイスで座位姿勢が保てるか(座った時に体が傾かずに座っていられるか)
  • 椅子からの立ち上がりや移動が1人で行えるか
  • 立ち上がりやすい椅子の高さはどのくらいか
  • 椅子に座る際に「ドスン」と腰かけないか

浴室環境をチェック

続いて浴室環境のチェックです。「風呂椅子を置くスペースはあるか」が重要なポイントになります。

  • 浴室ドアのタイプ(特に開き戸の場合、脱衣所と浴室とどちら側に開くか)
  • 浴室ドアを開いた時の横幅(浴室の中まで車いすなどで移動する場合、ドアの内側まで移動できるか)
  • 洗い場の広さ(利用者と介助者の位置でバスチェアの大きさを選ぶため)

介助手順をチェック

被介助者のQOLを下げずに安全に介助できるかを確認します。

  • 利用者の体が横に倒れる場合は、イスを置く場所を想定し、イスの横に立ってみる。
  • バスチェアから浴槽に移動する導線の確認。
  • 利用者がバスチェアに座り、介助者が体を洗ってあげる場合、介助者の手が利用者の体のすみずみまで届くか。
  • 利用者が浴槽に浸かる場合、立ち上がりがスムーズに行えるか。

購入前に、これらの点をしっかりとチェックし、その上でバスチェアを選んでいきましょう。続いて、次項でシャワーチェアの種類を見ていきます。

PR タイプ色々、介護用シャワ―チェア

やわらか 背付ワイド
やわらか 折りたたみ式
コンパクト 折りたたみ式

介護用シャワーチェアの種類

ここからは、シャワーチェアの種類を見ていきます。介護用シャワーチェアは、

  • 高齢者の使いやすさを考慮した設計である
  • 耐久性と安全性がある

といった点が必要となります。具体的には、以下④つを組合せて見ていくのがポイントです。

①形の違

背なし

座位姿勢を保てる場合は、体の向きをかえやすい背もたれのないタイプがよいでしょう。

腰当て付き

座位姿勢は保てても長い時間だと疲れてしまう方や猫背の方には、低い背もたれのシャワーチェアがあります。

背付き

座位姿勢が安定していない方や入浴介助が少しでも必要な方、一人暮らしの方は背もたれ付きが安定します。重さ大きさが気になる方、背中の骨が背もたれにあたる方は腰当て付きを選ぶとよいでしょう。

➁特徴の違い

肘掛けあり

片側麻痺等がある場合、まっすぐ座位姿勢を保つことが難しいので、肘掛けがあると横に倒れにくくなります。肘掛は介助がしやすいように、また移動がスムーズにできるように、跳ね上式や取り外しできるようなタイプが多く見られます。

折り畳み

同居する方の入浴の際、折りたたんでしまうことができます。また浴室が狭く、風呂椅子を置きっぱなしだと扉を開けないときも折りたためるとスムーズに移動できます。利用者が一人で入浴できる場合は、片手でワンタッチで折りたためるチェアが便利です。

高さ調節あり

利用者の背の高さに応じて調節できます。両足裏がしっかり床に接着し、立ち上がることができる高さに調節しましょう。

座面グリップ

肘掛がなくても座面の横にグリップが付いていると、立ち上がりを補助する役割をしてくれます。また介助者が体を洗っているときもグリップを握っていれば、体が倒れることなく座位姿勢を保つことが出来ます。

③座面の違い

四角

もっとも一般的なタイプです。アーチを描いているものや、クッションのついているものがあります。

三角

両足を広げることができるので、座位や立ち上がりが安定します。

U字

座ったままで局所が洗いやすいです。

回転式

体の向きをかえることができます。

④素材の違い

ソフトな素材

背もたれや座面・肘かけがクッション性のあるタイプであれば、長時間座っても被介助者にとっても楽に介助を受けられます。

錆びにくい素材

シャワーチェアな水場で使用されるものなので、フレーム部分がアルミやステンレスタイプの錆びにくいものを選ぶとお手入れも楽になります。

それぞれのシャワーチェアには異なる利点がありますので、使用者のニーズや浴室の環境、予算を考え合わせて選ぶことが大切です。
そしてどのタイプを選ぶにしても、まずはケアマネージャーや福祉用具専門相談員に相談してから購入するようにしましょう。

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