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interview:キャンドルライフのススメ(前編)

人にやさしい灯りとは?

朝に目覚めて、夜に眠る。
私たちの生体リズムは光に影響を受けていると言われています。
でも照明器具が発達した現代では、夜に強い光を浴びてしまうことも。
夜を照らしてくれる、人に”やさしい灯り”ってなんだろう。
そんな疑問を解決すべく、灯りのスペシャリスト、カメヤマ株式会社さんにお話しをお伺いしました。

キャンドルに囲まれた落ち着いた空間。

伺ったのは青山通りにある「カメヤマキャンドルハウス」。1階はキャンドルのショップになっています。

― 商談スペースもキャンドルに囲まれていて、とても素敵ですね!落ち着きます。

カメヤマ株式会社さん:

「カメヤマキャンドルハウス」は、神仏系の「カメヤマローソク」とは別に「暮らしに癒しとぬくもりを」をコンセプトにしています。
キャンドルを中心にライフスタイルを豊かにしていこうと、「揺らぎの灯りのメーカー」として、キャンドルライフを広める活動をしています。
なので、お客様にも実感していただきたくて、こちら(商談スペース)だけでなく、会議室にもキャンドルを置いているんですよ。

キャンドルの3つの効果。

― キャンドルの主な効果・特徴とは何でしょうか?

カメヤマ株式会社さん:

キャンドルの効果は大きく3つあります。

1.マイナスイオンが出る。
実際にマイナスイオン測定機を使って測ってみたところ、滝壺で発生するのと同じくらいのマイナスイオンが出ることがわかりました。
キャンドルが燃焼する際に発生する水蒸気からマイナスイオンが放出されていて、心を落ち着かせる効果があると言われています。

2.消臭効果がある。
キャンドルの炎は臭いの物質を燃やして消してくれるんです。たとえば煙草の煙をボックスに入れその中にキャンドルを入れると、煙が消えていくんですよ。
生活臭など気になる臭いがあるときは、ぜひキャンドルを灯してみてください。

3.ライトテラピー。
これが癒しの効果ですね。
「1/fゆらぎ」と呼ばれる小川のせせらぎやそよ風など、人が心地いと思う自然界のリズムがあるのですが、キャンドルの炎のゆらめきに、その1/fゆらぎがあるのです。
それで、キャンドルを見ていると心が癒されるというわけです。実際脳派実験でも、リラックス時に発生するといわれているα派が発生していることが証明されています。

子育てにもキャンドルは効果的。

― 火を灯すだけで癒し効果だけでなく様々な効果があるのでしたら、もっと日常に取り入れていきたいですね。

カメヤマ株式会社さん:

そうですね。海外ではキャンドルを積極的に普段の生活の一部に取り入れていますが、日本ではまだ誕生日やイベントなど、特別な日だけに使うことが多いですね。

― お子さんがいらっしゃる家庭などは特にそうかもしれませんね。お子さんが小さいからキャンドルを使って見たくても使えない、という話を結構聞きます。

カメヤマ株式会社さん:

実は、私たちは東京ガスさんとのコラボで「火育(ひいく)」という、子どもたちに”火”を教える活動もしています。
今オール電化が進んだこともあり、火を見たことが無い子どもたちが増えているそうです。
他の生き物は火を恐れますが、人間だけがそれを使って文明を発達させてきました。
生活が便利に安全になることは良いことですが、それはそれとして、火について知っておくことは大切だと考えています。危ないからやらないのではなく、危ないからこそきちんと教えるべきだと。逆転の発想ですね。
触ると熱いし、使い方を間違えたら危険なものだけれど、だからこそ使い方によってはこんなに便利で素晴らしいものなんだと教えています。

― 確かに子どもの食器も磁器やガラス製のものにすることで、大切に扱うようになると聞いたことがあります。それと同じですね。

カメヤマ株式会社さん:

そうですね。また、やんちゃで元気なお子さんには火を見せると落ち着く、とも言われています。
神棚や仏壇にロウソクを使うのは、火を見せる意味もあるという説もあるくらいです。

― それは初めて聞きました!

カメヤマ株式会社さん:

初めて使う場合は、部屋よりも水場であるお風呂で使っていただく方がハードルが低いかもしれませんね。
お風呂に入ってリラックスした状態で、火を見ながら親子でゆっくり話が出来ますので、教育的にもコミュニケーション的にもとてもいいと思います。

― 実は子どもが小さいので今まで抵抗があったのですが、早速試したくなりました!
ありがとうございました。

インタビュー後、スタッフは早速お風呂でキャンドルを楽しみました。
その結果、

  • 目の疲れが取れる
  • 心が落ち着く
  • すんなり眠りにつくことができる

と感じました。

炎を見つめていると自然と呼吸もゆっくり、深くなっていきます。
子どもたちもキャンドルを楽しみながら、いつもより長く浸かっていました。

安全のために避けるのではなく、安全のために経験してみる。
とても大切なことだと実感しました。

キャンドルライフを始めようと思われた方は、ぜひお風呂から試してみてください。
優しい灯りが、心と体の揺らぎを優しく整えてくれるでしょう。

次回(vol.3)ではシーン別・目的別のキャンドル使い分け術をご紹介。
様々なキャンドルが登場します。



カメヤマ株式会社

昭和二年に創業されたローソクとお線香の老舗企業。
「カメヤマローソク」は誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
キャンドルハウス事業部では、神仏系とは別にインテリア雑貨やブライダルなど、キャンドルを中心としたライフスタイルを提案しています。
豊富な種類のキャンドルの中から、ぜひ好みのキャンドルを見つけて、キャンドルライフを楽しんで下さい。