2021.07.05

クーラー病ってなに?その見分け方と対策をご紹介

クーラー病ってなに?その見分け方と対策をご紹介

近年では新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えつつあります。

これから夏も本番を迎えていくなかで、暑さのこもった室内で過ごすことは、在宅ワークをしている人にとっては作業効率の低下につながり、家事を頑張っている人にとっては通常よりも多くの体力を消耗してしまい疲労の蓄積にも繋がります。
また、近年では室内での熱中症の事例も多く報道されており、最悪の場合命を落としてしまうケースもあります。

そんな室内での熱中症対策や暑い室内を快適に過ごすための必需品といえば「エアコン」です。
エアコンを使用することで暑さは一気に解消し、在宅ワークや家事がはかどり、熱中症のリスクも大幅に軽減します。

しかし、エアコンの効いた室内で過ごすということは良いことばかりではなく、新たなリスクが生まれてくることがあります。それが今回お話をする「クーラー病」です。

クーラー病ってなに?熱や咳などの症状はあるの?

クーラー病という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょうが、実際にクーラー病の詳細をご存じの方は少ないのが現状です。ここではクーラー病とはどんなものなのかをご紹介していきます。 

・クーラー病の原因とは?

クーラー病の原因は冷房(エアコン)が効いた部屋に長時間居ることや、冷房の効いた室内と暑い室外を行ったり来たりすることで身体が順応しきれなくなり自律神経に乱れが出てしまう症状です。

クーラー病と呼ぶこともあれば冷房病という呼び方をすることもありますが、どちらも正式な病名というわけではありません。

また熱中症や夏バテと混同されることが多いですが、それぞれ発生原因や症状が異なります。

・クーラー病の主な症状

クーラー病の症状は様々で、人により症状の感じ方も異なることが多いですが主な症状は以下のとおりです。

  • 頭痛
  • 眩暈(めまい)やふらつき
  • 寒気
  • 首こり
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 便秘や下痢
  • 足のむくみ
  • 足の冷え
  • 身体のだるさ

代表的な症状は上記の通りです。その他にも顔や手足などのひりつき、食欲不振や不眠などの症状が出ることもあります。

これらは、長い時間冷えきった室内に居ることで血管が収縮してしまい血液の流れが悪くなってくる「冷え」から起こる症状や、冷えきった室内と暑い室外を行き来することにより身体のセンサーが異常をきたし「自律神経に乱れ」が出てしまうことが原因で起こってしまう症状です。

夏バテ?熱中症?クーラー病との違いと見分け方

今回はクーラー病にスポットをあててその原因や症状を紹介していますが、冒頭で少し触れたように夏の暑さがリスクとなる症状や他にも「熱中症」があります。

また、一般的に夏の暑さで身体がだるくなる、疲労を感じるなどからくる症状を「夏バテ」と表現することもあります。

では一体これらは何が違うのでしょう?実は似ているようで異なる「夏バテ」「熱中症」「クーラー病」について少しご紹介させていただきます。

・夏バテの原因、主な症状

夏バテの主な原因は、冷房が効いた涼しい室内と炎天下の室外を行ったり来たりすることにより「体温調節機能がうまく働かなくなる」ことにより起こるものです。
体温調節機能が上手く働かないことにより暑い室外に出てもうまく汗をかくことが出来ず、身体に熱がこもりやすくなってしまうことで以下のような症状が引き起こされてしまいます。

  • のぼせ
  • 熱感
  • 身体のだるさ
  • 食欲不振
  • 便秘や下痢

・熱中症の原因、主な症状

熱中症とは、室内・室外関係なく「夏場特有の高温多湿」の環境に身体が順応しきれなくなることが原因で起こるものです。
症状は人により様々ですが主な症状は以下のとおりです。

  • めまい
  • 発熱
  • 痙攣(けいれん)
  • 異常発汗
  • 意識混濁(意識がはっきりしない)

症状をご覧頂くだけで夏バテとの明白な違いはお分かりだと思いますが、熱中症は直ぐに対処しなければ最悪命を落としてしまう危険性すらあるため早期の対応が必要です。

また、室内においても熱中症にかかってしまうリスクは十分に考えられるため室内に居れば安心というわけではありません。現にご高齢の方が室内で熱中症にかかり命を落としてしまうケースも近年ではニュースなどで散見します。

・クーラー病との見分け方

クーラー病・熱中症・夏バテを比較してみると同じような症状も多いです。例えば身体のだるさや重さなどはクーラー病・熱中症・夏バテどれをとっても見られる症状です。
そのためこれらを明確に見わけることは厳密に言えば難しいことですが、クーラー病特有の症状を強いてあげるのであれば「手足の冷え」「寒気」などです。

夏バテや熱中症ではどちらかと言えば熱が身体にこもってしまうことにより「熱感」が主な症状となります。しかし、冷房が効いた室内で自律神経の乱れが原因で起きてしまうクーラー病では「冷え」の症状が主な症状になります。

ただ、正直なところ症状は人それぞれの部分も多いため明確な違いは分かりづらいのが現状です。

もし、筋肉が痙攣したり、意識が少しでも朦朧(もうろう)としたりするなどの症状を感じた場合はすぐに医療機関を受診されることをおすすめします。
その他の症状でもいつもと違う異変を感じればしっかりと水分を取り、栄養価の高い食材を摂取するなどの対策を取り症状が改善しない場合は医療機関の受診をおすすめします。

クーラー病にはお風呂を活用!芯から温まって不調知らず

先ほども少し触れましたが、クーラー病には対策が必要となります。まずはクーラー病にならないための予防方法をしっかりと知って快適な夏を過ごしましょう!

未然に防ぐ!クーラー病

・エアコンの設定温度や服装の工夫

環境省によれば夏場の室内温度の適温は「約28度」を推奨しています。

しかし、ここで気を付けて頂きたいのは「室温」と「エアコンの設定温度」は必ずしもイコールではないということです。

例えば、猛暑の中でエアコンの設定温度を28度にしていても室内が30度になっていれば意味がありませんし、その逆も同じです。また、実際に部屋の中には日差しが強い場所や湿度が高い場所など様々な場所があるため常に室温を意識しながらエアコンの設定温度をこまめに調節することが大切です。

また、いくら暑いからといっても冷房が効いた室内で裸や肌着一枚で過ごすことは身体が冷えてしまうためおすすめできません。
冷房が効いた室内で過ごすことで特に冷えやすい場所は「お腹」です。裸や肌着一枚で過ごすことで一気にお腹を冷やしてしまい血行が悪くなり、手足の冷えや内臓機能の低下を引き起こしてしまうリスクがあります。

室内でもしっかりと服を着用することは大切で、肌着の上に通気性のよいシャツを一枚羽織るなどの対策はしっかりと取るようにしましょう。

・夏でもシャワーで済ませずしっかり入浴

夏場はお風呂に浸かることが億劫に感じやすく、どうしてもシャワーで済ましてしまいがちです。

しかし、夏場だからこそしっかりと入浴をすることで冷房が効いた部屋での冷えの予防だけでなく体温調節機能を促進させてくれる効果もあります。

また、クーラー病では主に自律神経の乱れによる精神的ストレスも大きくなってきます。お風呂にゆっくりと浸かることで心身ともにリラックスしストレス解消にも大きな効果を発揮してくれるためおすすめです。

クーラー病かな?と思ったら

もし、上記で紹介したようなクーラー病の症状が出てしまったら…。慌てずに以下のような対策をとってみましょう!

・クーラー病に効く入浴法

お風呂にゆっくりと浸かることで身体の芯から温まり冷えの予防やリラックス効果が期待できます。入浴剤やアロマなどを使用することで更にリラックス効果を高めることができるためおすすめです。

また、入浴中にふくらはぎなどをマッサージしてあげることで血流も改善され冷えの予防効果が期待できます。

適温は、ご自身で「少しぬるいかな?」と感じる程度で凡そ「37~39度」前後が適温です。
入浴時間は15~20分程度がおすすめで、長時間の入浴は返って体力を使い疲労感が出てしまうことがあるため注意が必要です。

・食事や運動など生活習慣の改善も!

夏場はどうしても冷たいものをサラっと食べて済ませてしまがちですが、お味噌汁や野菜スープなどもしっかりと摂取し身体の内側から温めてあげることも大切です。
また炭水化物やタンパク質をしっかりと摂取することで体力を消耗してしまう夏を乗りきるためのエネルギー源となります。貧血の症状がある方は鉄分やミネラルを意識して取るようにしましょう。

また、暑い夏でも適度な運動は必要です。もちろん、炎天下の昼間などの運動は危険が伴うためおすすめはできませんが早朝や夕方など気温が下がる時間帯に30分程度のウォーキングや、室内でもラジオ体操やストレッチを行うことが大切です。
運動をしっかりと行うことで身体に「良い疲労感」を与えることができるため、夜もぐっすりと眠ることができます。結果的に正しい生活習慣を身につけることができるため、クーラー病の改善にも効果が期待できます。

まとめ

クーラー病についてご理解頂けましたでしょうか?

これから楽しく快適な夏を迎えるためにも、しっかりと入浴をして正しい対策を取るようにしましょう。

また、当社(サイト)でもこれからもより的確で有益な情報を発信していくために、クーラー病の実態調査を行っておりますので是非ご協力を下さいますようお願い申し上げます。

中村匠

現在接骨院を経営。業界歴は15年以上になります。

医療機関によるメディカルフィットネス・大型フィットネスジムでのトレーナー経験もあります。

多くの方の不調改善のために日々施術を行いながら、正しい健康情報発信のため、ライターとしても活動しています。