1日の疲れを癒したお風呂上がり、バスルームから出ていちばんに最初に手に取るのがタオル。
ふんわりふかふかした毛足の長い厚手タイプや、固めでしっかりした薄手タイプなど、糸の太さや長さ、織り方によって肌触りも風合いもさまざまです。
性別や年齢、ライフスタイルによって選び方が変わるタオル、
朝起きてから夜寝るまで、一日で複数枚使うタオル、あなたならどんなタオルを選びますか?
こちらでは、タオル購入の際に気にして頂きたいポイントやおすすめのタオルをご紹介していきます。
タオル選びのポイントとおすすめのタオル
タオルの役割
日々の生活のなかで必要不可欠なタオル。
お風呂上りにカラダを拭く、キッチンやトイレで手を拭く、スポーツの後で汗を拭く、学校の教室で床を雑巾がけ・・・いろんなシチュエーションで登場するタオル。
タオルとは水分を吸収し汚れを拭き取る役割を担っています。

タオルは美しくふわふわに誕生します。
しかしその後のタオル人生は様々。人のカラダをせっせと拭き第一線で活躍。その後は、雑巾として第二の人生を歩んだりします。第二の人生が早く訪れるものもあれば、ながーく第一線で活躍するものもあります。
「丈夫で長持ち=良いタオル」ではありません。使う人との相性があわなければ即座に第二の人生が始まります。タオルは多種多様、人と同じようにれぞれに個性があります。
ながく第一線で活躍し、「気の合うタオル」に出会うにはどうしたらよいでしょう。
タオル選びで重要なのは、大きく分けて5つ。
- 肌触り
- 吸水・速乾
- 耐久性
- 値段
- 清潔
それでも色々あって悩む~という方に、さまざまな視点から選んだタオルをご紹介します。
素材いろいろ
綿(コットン)

でもでも、綿100%であればどれも同じ、なーんてことはありません。上質な綿糸を使用するからこと上質なタオルができるのです。タオルが「日本製」といっても、綿は輸入品がほとんど。
インド綿、エジプト綿、アメリカンコットン、オーガニックコットン・・・綿の種類は膨大で世界中で生産されており、それぞれ特性が違います。
とかく日本人は「綿好き」。肌に触れるものには綿を、という傾向があります。「綿好き」ならば綿にこだわって作られたタオル生地を選びましょう。
麻(リネン)

厚みがなくナチュラルな印象が強いリネン、なんとなく弱そうなイメージですが、じつは耐久性は抜群で、濡れることが得意なリネンはもちろん吸水力にも優れています。
コットンとの差は歴然、といわれるほど水を吸収して、サッサと乾く。その上、毛羽落ちが少なく生地がやせにくいリネンは洗濯ものの優等生。
反面、洗濯するとしわくちゃ・・・ということにも。シワにならないわけではないですが、干すときにピンっと伸ばすと自重でシワを伸ばすことができます。
ポリエステル、アクリル、ナイロン、マイクロファイバー

天然素材よりも圧倒的な吸水力と速乾力、そして軽さもその特徴です。
マイクロファイバー製で肌をゴシゴシこすると肌を傷めるので、注意しましょう。もっともゴシゴシする前に水分を吸収してくれるので、その必要もないのです。
洗濯をサッと済ませたい人には、マイクロファイバーがおすすめですね。
肌触り?サイズ?ポイント別の選び方
肌触り・特徴で選ぶ
ふんわり仕上げる
ループパイル

パイルは吸水性に優れているのでタオルやバスローブにぴったり、そのため一般的なタオルはパイル地のものが多いです。
タオルを選ぶときに、吸水性を重視したい場合はパイルを選ぶとよいでしょう。
長めのループ、短めのループ、ループを立たせたり寝かせたりすることで、柔らかくしたりしっかり固めにしたりと違った肌触りが楽しめます。
滑らかな肌触り
カットパイル(シャーリング)

これに対し、毛足が不均等のものをシャギーといい、比較的毛足が長くふわふわな肌触りが特徴です。
パイルと比べた場合、カットした分若干吸水性に劣りますが、繊維がループ状でない為ひっかかりにくく傷みにくいのがメリット。
綿本来の柔らかさ
無撚糸

これに対し、無撚糸は繊維をねじる(撚る)ことをしないので、ふんわりとやさしい肌触り。ねじらない分、繊維に隙間が多いので、一度お洗濯をするとふわっとボリューム感が増します。
また、濡れた肌を拭いたときにその隙間に水分が入り込むため、吸水性だけでなく保湿性にも優れています。
一般的にはねじった綿糸よりも洗濯時の毛羽が多めになりますが、今治タオルに代表されるように、そのデメリットを解消したタオルも登場しています。
平織りのサラッとした肌触り
ガーゼ・片面ガーゼ

ガーゼは、肌触り、吸収性、速乾性、収納しやすい厚さ、伸縮性、といった特徴があるので、赤ちゃんがいるご家庭にはもってこいの生地。
ガーゼの場合、タオルとして使用するには一枚だと薄すぎるため、二重や三重に重ねられたガーゼや、片面ガーゼで片面パイルに織られたタオルが多く見られます。
毛羽なしぽこぽこ
ワッフル

肌触りはさらさら、吸水性も乾きやすさも良く、毛足が長いタオルより毛羽が少なく、糸がほつれにくいのが特徴です。
凹凸がある分、肌に触れる面積が少なく、サラリとした肌触りが気持ちのいい織り方。
立体感があるので薄すぎず厚すぎず、乾きの良さから一年中快適に使えるタオルです。
デザイン性重視の
織り模様

複数の糸を使用しデザインをはっきりくっきりさせたり、パイルの高さを変えて凹凸を演出したりしているのが特徴です。
プリントでは出せない繊細な模様が出るので、タオルとしても個性もグッとアップします。
こだわりたい!
今治タオル

今治タオルを使っていなくても名前ぐらいは知っている、という人がイメージする今治タオルは「ふわっふわっ。」が多いかもしれません。
そう、今治タオルは「ふわっふわっ。」なんです。しかも「ずーっとふわっふわっ」。
最初はふんわりしていたタオルなのに徐々に硬くなってしまったタオル、ありますよね?今治タオルは他のタオルとどこが違うのでしょうか。
洗濯すればするほど糸の根本がよじれて固くなっていきます。しかし今治タオルは撚りの強い糸を使用せず、厳しい基準を満たした素材を使用することで吸水性を持続させているのです。
サイズで選ぶ
用途によって使い分けるタオルのサイズ。
お風呂上がりに体を拭く大きなバスタオルから、たたんでポケットに収まるミニハンカチサイズまで、ほとんどのタオルは同じシリーズでサイズ展開をしています。

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お風呂あがりに体を拭く一番大きなタオル
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ジムやプールへの持ち歩きに便利なサイズ感
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手や顔を拭く、洗面所にある一般的なタオル
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バッグに入れる手拭き用の小さめタオル
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ハンドタオルより小さい、ポケットサイズ
お悩み別の選び方
ここからは、お風呂のソムリエからお悩みを解決する商品をご紹介します。
タオルのお手入れ方法
新品タオルは洗うの?

ですが、製造時に出てしまった細かいほこりや毛羽、余分な染料の粒子が出る場合があり、色落ち等も考えられますので、まずは1~3回、単独で洗濯してください。
直ぐには使用しないタオルも、折り目が弱くなったり、退色・シールの変性等を引き起こす可能性がありますので、一度洗ってから仕舞う事をお勧めします。
柔軟剤をいれたらフワフワになる?

吸水性を損なってしまったり、パイルが伸びてしまったり、膨らんだ繊維から毛羽が出てしまったり…。長く吸水性を維持したい場合は使用を避けたいところですが、「タオルだけ別に洗うのはちょっと・・・」、という主婦のみなさんの声が聞こえてきそう。
柔軟剤を使用しない、というのが本来のタオル地の持ち味を一番だせるのですが、そんな面倒なことはやってられない!という人、生地を柔らかくするものもいろいろありますから、ご家庭にあったものをお選びください。できれば柔軟剤を使用する場合は10回に1回程度にとどめ、洗剤だけでやさしく洗うことをおすすめします。
ちなみに、柔軟剤の代わりに代表的なものといえば穀物酢。実際に当店スタッフが試してみましたが、たしかにふんわりしました。しかも抗菌だそうで洗濯層までキレイになるそうです。ただし入れすぎるとお酢臭くなるのでご注意ください。
あとノンオイリーの柔軟剤を使うのもいいかもしれないですね。
洗濯後のタオルが硬いのだけど…

干す前には両手でパタパタとよく振って空気を馴染ませ、ゆがみを取り除くように四方から軽くひっぱると、この症状を緩和させることができます。
デリケートな素材なので、振って伸ばす時も引っ張る時もやさしく行うようにしましょう。
タオルにカビがっ!

洗濯層は専用の洗剤が販売されているほか、お酢でとる方法もあります。一番高い水位に水をはり、お酢をコップ1,2杯いれて数時間つけておくと、洗濯層に付着しているカビがワラワラと取れます。お酢の臭いがつくので、十分すすぎを行ってください。
タオルが臭い!

ちゃんと洗濯しているのになぜ?その原因は菌の増殖。この臭い、ちょっとやそっとが落ちません。天日干ししても柔軟剤をいれてもダメなんです。
とにかく滅菌!これにつきます。通常の洗濯をしたあとに”煮洗い”するのが有効ですが、マイクロファイバーなど熱を苦手とする素材があるので、洗濯表示のタグをご確認ください。
ほつれた!

見つけた時にほつれた糸を根元から思い切って切ってみて下さい。
織り方の特性上カットして使用しても、ほつれは進行しませんし目立たなくなります。
アイロンをかけてもいい?

マイクロファイバーは耐熱性が低いので熱湯消毒や乾燥機、アイロンなどのご使用は避けてください。
同時に直射日光にあたることも劣化の原因になので、陰干しがよいです。