バスローブ、日本の浴文化にはあまり馴染みがないかもしれません。
ですが、一度使うとその便利さから手放せなくなるものです。
お風呂上りに体をさっと拭いて羽織るだけ、それだけでお風呂上がりの時間の充実感が変わります。
お風呂上がりのスキンケアや湯冷め防止に、
忙しいワンオペ風呂のお風呂上りに、
ジムやプール、サウナでの羽織りに。
うまく使いこなすと、「バスタオルが必要なくなった!」という声も聞きます。
そこで、お風呂のソムリエがバスローブの着方や、使う方に合わせた選び方、おすすめバスローブをご紹介いたします。
Contents
バスローブの役割(メリット)
お風呂上がりの湯冷め防止
お風呂上がりは温まった体がその熱を放出させるために汗をかきます。それにより、すぐにパジャマなどを着ると汗で衣類が湿りやすくなるので、時間がたつと身体を冷やしてしまいます。それを防いでくれるのが、バスローブ。バスローブが汗を吸い取ってくれるので、パジャマや寝巻が汗を吸って冷たくなることがなくなるのです。

お肌の乾燥防止
入浴後は肌の乾燥がすすみます。そこで、活躍するのがバスローブ。肌を露出していると、空気中にどんどん水分が蒸発していき肌が乾燥していきます。その水分を保護してくれるのがバスローブなのです。タオル地が優しく蒸発を防いでくれるので肌の保湿という点からもとても役立ちます。

ワンオペママの育児の助けになる
小さな子どもと一緒のお風呂では、自分は裸のままで子どもの体を優先して拭いているため体が冷えてしまう、なんてこともしょっちゅう。そんな場合には、お風呂上がりにバスローブをサッと羽織れば、自分の体を拭かずに冷えを防ぎながら、すぐに子どものお世話もできます。
おすすめバスローブ一覧
バスローブとガウン、どう違う?
バスローブとガウン、見た目は同じようなデザインです。バスローブに馴染みのない方は同じものだと思うでしょう。
一言で言えば、バスローブ=体を拭くもの、ガウン=羽織るものです。
バスローブはお風呂上りに濡れた体で羽織ります。なので吸水性のある素材で作られたものが多く、バスタオルの変わりにもなる羽織です。一方でガウンはお風呂上りにパジャマに着替えてその上から羽織る、カーディガンのような役割の羽織です。
バスローブを選ぶときには「吸水性」、ガウンを選ぶときには「保温性」を重視すると良いかと思います。
バスローブの選び方のポイント
バスローブのメリットがわかったところで、続いてその選び方について見ていきましょう。
吸水性
バスローブの一番の役割といえばやはり汗・水分をしっかり吸水すること。こちらを基準に選ぶ方も多いのではと思います。基本的にタオル地(パイル)でできているバスローブは厚みがあり、しっかりと汗を吸水してくれます。マイクロファイバーなども、肌触りがさらりとしていて吸水性も優れているといった特徴があります。
速乾性
バスローブって厚手でなんだか乾きずらそう…洗濯が大変そうだな…という声をよく耳にします。生地に厚みがあればあるほど当然乾きにも時間がかかってしまいますが、速乾性を重視した薄手のバスローブなどもあります。毎日の湯上がりに使用する場合には速乾性を重視して選ぶのもおすすめです。
素材・生地
吸水性・速乾性とも重複するところがありますが、バスローブは直接肌に触れるものですので、やはり素材を一番重視したいというひとも多いかと思います。冬場などは厚手のパイル生地にし、夏場はさらっとガーゼ生地にするなど、季節や使用シーンで使い分けるのがおすすめです。
価格
バスローブに限らずですが、やはり価格は気になるもの。バスローブというと高級だから日常使いするために買うのは…という人もいるかと思いますが、実は普段使いを想定したバスローブも沢山あります。バスローブを初めて購入する、という人などはまずは手ごろな価格のものから試してみるのも良いでしょう。
デザイン・タイプ
バスローブというと、腰ひもでガウン型というのがメジャーなイメージかと思いますが、ラップドレスタイプやワンピースタイプ、フード付きなど様々なものがあります。ラップドレスタイプだと袖なしで作業がしやすい、フード付きだと髪まで覆えるといった、形に応じたメリットがあります。
バスローブひとつをとっても、これほどたくさんの特徴があるということがおわかりいただけたかと思います。こちらの特徴をもとに、次項からは使う人別におすすめのバスローブをご紹介していきます。
レディースおすすめバスローブ
レディースのバスローブは素材や機能性はもちろん、デザインもシンプルなものから可愛いもの、カラフルなものなど多種多様。おしゃれ好き女子ならバスローブ姿も可愛く決めたい!と思うことでしょう。さらに見た目はもちろん、機能だってよくなくちゃね、といろいろと希望があるはず。そんな女子におすすめしたい4選はこちらです。
メンズおすすめバスローブ
お風呂上り、パンツ一枚、もしくは腰にバスタオルを巻いた姿で部屋を歩き回っているお父さん、そのタオルをバスローブに替えてみませんか?
「そんな格好でうろうろしないで」なんて奥さんや娘さんにイヤな顔をされながらビールを飲む毎日を、バスローブを羽織って、文句を言われない美味しいビールが飲める穏やかなお風呂上がりに変えましょう。
単身でお住まいの男性は、社会の喧騒から離れた自分だけの空間を大切に、リッチな気分で優雅な夜を過ごして、明日からの鋭気を養ってみてください。
キッズ・ベビーにおすすめバスローブ
赤ちゃんの皮膚はとても弱いので、タオルで水分を拭き取ってすぐに肌着を着せるのではなく、体温が落ち着き、汗がひいて肌がサラサラになってから着せてあげたいですよね。
バスローブなら体温が落ち着くまでのあいだに、ベビーローションを塗ってあげたり授乳をしたり、ということが気軽に行えて便利です。
また、「お風呂から出る」というより 「お風呂から飛び出る」という元気なお子さんをお持ちのご家庭にも、バスローブはとっても便利。
お風呂からあがると同時にバスローブを着せちゃいましょう。
ママが体を拭いてあげる時間も短縮できますし、フード付きのタイプなら髪の毛の水分まで吸収してくれるので、フードごと頭をわしゃわしゃ撫でてあげればいいだけ。
お風呂上りにリビングではしゃいでいる間に汗も引いて湯冷めを防止してくれます。
ワンオペママにおすすめバスローブ
小さい子どもがいるママにとってバスローブはもはや必需品。
入浴後、自分のカラダを拭くよりも先にしなくてはいけないのが、我が子のこと。
特にワンオペ風呂となると…子どもと一緒にお風呂から出たら、先に子どもの体を拭いて、着替えさせて――という間、ママずっと濡れたまま。体を拭く時間もありません。
やんちゃな子ならちょっとママが体を拭いている隙に、どっか行ってしまって慌てて裸で追いかけたり…そんな事をしていたらママは風邪をひいてしまいます。
そんなママだから、着るバスタオルであるバスローブが必要なんです。
濡れた状態でサッと着られるので、ママの準備は一瞬でOK!あとは子どもに集中できます。
ママ用バスローブを選ぶポイントは、サッと着られる・はだけない・自由に動きやすいこと。
入浴後、赤ちゃんに授乳ができるデザインであればなお良いですね。
アクティブ派におすすめバスローブ
バスローブを着るメリットのひとつに、入浴後のボディメンテナンスが手軽にできることがあります。
乾燥や紫外線が気になる季節、レディたるものお手入れをかかしてはいけません!
とくに湯上がりは乾燥しやすので、日々のお手入れを効率よくるにはバスローブが一番!
パジャマを着てからボディクリームを塗ったら、裾にクリームがついちゃった、なんてこともあります。
それは、プールやジムでのシャワーの後も同じ。
ちょっとおしゃれなバスローブや手軽に着れるバスドレスなら、人目も気にせず過ごせるので、リラックスしながらクールダウンできます。
バスローブのお手入れ方法
洗濯方法

毛羽や色が落ちる場合があるので、まずは1~3回、単独で洗濯してください。
直ぐには使用しないバスローブも、折り目が弱くなったり、退色・シールの変性等を引き起こす可能性がありますので、一度洗ってからしまう事をお勧めします。
柔軟剤を使用するとさらに毛羽が落ちやすくなったり、吸水性が落ちることがありますので、柔軟剤は使用しないでください。
タオル素材バスローブのお手入れ方法
洗濯方法
洗濯機を使用する際は、洗濯ネットに入れてたっぷりの水量で洗って下さい。
漂白剤を使用しますと、脱色するのでご注意ください。
洗濯後は濡れたまま放置せず、両端をもって生地に空気をなじませるようにパンパンッと軽くはたき、広げてから干してください。取り込む時も軽くはたき、毛羽をよく落としてください。
(長時間の直射日光は繊維を固くする原因になります。)

パイルの輪がほつれて飛び出してしまった!
ひっかかって飛び出してしまった糸は、そのままにしておくと更にひっかかり生地を傷めてしまいます。
見つけた時にほつれた糸を根元から思い切って切ってみて下さい。
織り方の特性上カットして使用しても、ほつれは進行しませんし目立たなくなります。

肌触りを柔らかく保ちたい
強く絞ってしまったり脱水したままの状態で干してしまったりした時に生地がギュッと固まってしまう事があります。
干す前には両手でパタパタとよく振って空気を馴染ませ、ゆがみを取り除くように四方から軽くひっぱると、この症状を緩和させることができます。

Splendy(スプレンディ)のお手入れ方法
洗濯方法
マイクロファイバーは強い素材なので、他の洗濯ものに絡んでしまうと他の洗濯ものを傷付けてしまう可能性が有ります。
洗濯ネットにいれることをお勧めします。(小さめの洗濯ネットに入れて水の摩擦を避けて洗濯すると、毛玉をおさえることができます。)
耐熱性が低いので熱湯消毒や乾燥機、アイロンなどのご使用は避けてください。同時に直射日光にあたることも劣化の原因になので、陰干しがよいです。

毛玉ができてしまったら…
毎日の使用や洗濯時の摩擦で毛玉ができてしまうことがあります。
もし毛玉ができてしまったら、毛玉の上をT字カミソリで優しく撫でることで、毛玉の丸まった部分を刈り取ることができます。

おすすめバスローブ一覧
バスローブの使い方 Q&A
Q1. バスローブを着るタイミングは?濡れたまま着る?タオルで拭いてから着る?
A.濡れたままでもOK!
「お風呂上がりに着る」ことはわかっているので、重要なところは「体が濡れたまま着るのか」それとも「タオルで拭いてから着るのか」というところ。
バスローブは一言で言うと着るバスタオル。だからバスタオルのように使えばいいんです。
濡れたまま着て、その上をポンポンと抑えれば、バスローブが水分を吸収してくれます。これが意外と楽チン。フード付きならフードで髪を拭くこともできます。

バスローブといえば、セレブのガウンのようなイメージが強いですが、実はずぼらな人にもってこいの便利アイテムなんです。
ただ、ビシャビシャなままお風呂から出る人は、その分バスローブも濡れてしまいますから、バスルームで軽く拭いた後、バスローブを着た方が過ごしやすいかもしれません。
足元や髪は小さいタオルで軽く拭いてください。
Q2. いつまで着ていればいい? このまま寝ちゃってもいい?
A.汗が引くまでの10分くらいはバスローブで過ごしましょう。
バスローブを着るのは、湯冷めしにくくなり、過度な水分の蒸発を防ぐためです。
パジャマを汗で冷えさせないように、先にバスローブに汗を吸ってもらうために着るので、そのままずーーーっと着ていて、そのまま寝てしまったりしたら、バスローブの意味がなくなってしまいます。
さすがのバスローブでも、水分を吸収した状態で時間が経てば冷えちゃいます。バスタオルを巻いて寝るのと同じで、そのまま寝てしまうとお布団まで湿らせてしまいます。

セレブのイメージが強いですが、実はずぼらな人にもってこいの便利アイテムなんです。
なので、体温が落ち着くまでの間だけでいいです。
その間は、体を休めるためにソファーなどでのんびり過ごしていいですし、歯を磨いたり髪を乾かしたり、お肌のお手入れをしたりと自由に過ごしてください。
クリームなどを体に塗る時はパジャマや寝巻を着ているよりも、バスローブを着ている間の方が断然塗りやすいですよ。
Q3. バスローブの中は?下着はつける?
A.汗が引くまで中は全裸推奨。でもお好みで大丈夫。
バスローブは着るバスタオルという要素があるので、考え方的には汗が引くまで全裸にバスローブが正解。
でもなにも履いていないと気になる、という方は下着を着ても問題はありません、下着が汗を吸収してしまうかもしれませんが、パンツ一枚くらいで風邪をひくことはないと思います。
下着がないとお腹が痛くなりそうと思われるかもしれませんが、お風呂上がりの体はポカポカ。はだけないようにしていれば、バスローブの保温効果でしばらくはポカポカが持続されますので安心してお過ごしください。
Q4. バスローブっていつ洗えばいい?
A.バスタオルと同じように毎日が理想。でも面倒な場合は数日に1回でもOK!
小さなお子様がいるご家庭や大家族、仕事をしている方の場合、洗濯ものは悩みタネ…洗濯ものを増やしたくないですよね。
毎日となると面倒だなぁ~と思う方は、使用後は風通しのよい場所に干し、毎回よく乾かしてください。
バスローブは入浴後すぐに使用するのでカラダは清潔な状態、かつ、着ている時間は10分程度なので、使用後のケアをしっかりすれば、数日に1度くらいの洗濯でも大丈夫でしょう。

Q5. 正しい着方ってある?合わせはどっちが前?紐の結び方は?
A.女性は右側を上に、男性は左側を上にする。結びは適当でOK!

一応合わせ方はあります。早い話ワイシャツと同じ合わせです。
とは言っても、バスローブは袖があるだけの”バスタオル”ですし、プライベート空間でしか着ないものなので、そんなに気にすることはないでしょう。
着るならきちっと着たい!という方は、ワイシャツの合わせを覚えておくといいと思います。ちなみに、浴衣は男女関係なく左側を上にする”右前”です。
Q6. やっぱりブランデーとシャム猫は必要ですか?
A.お好みで揃えてください。でもお風呂上がりにお酒はよくありません。
バスローブと聞くと、誰もが夜景を見ながらワイングラス片手に高級なシャム猫を撫でるという光景が思い浮かべると思いますが、実は意外にもそれらはバスローブを着たら揃えなくてはならないアイテムというわけではないのです。
バスローブでの過し方に規則はなく、着ている間は自分の自由に過して構いません。犬でもウサギでもかわいい人の頭でも、安心してなんでも存分に撫でて結構です。
ですが、本当は入浴後は血行が良くなっているのでアルコールの周りが早く、お風呂上がりの飲酒はお勧めしません。
お酒は体が落ち着いてから飲むようにしてください。
バスリエでは、バスローブのメリットをより多くの人に知ってもらうため、アンケートを行っています。簡単な内容ですので、是非ご協力をお願い致します。