2021.03.11

温泉宅配サービスが人気!?有名温泉を自宅で楽しめる注目サービスとは

温泉宅配サービスが人気!?有名温泉を自宅で楽しめる注目サービスとは

コロナウイルスの流行から、これまでのようには気軽に旅行へ行けていないという方も多いのではないでしょうか。

頻繁に通っていた近所のスーパー銭湯などに行くのも抵抗感を覚えてしまって、温泉が好きなかたにはつらい状況が続います。

そんな状況から、自宅に温泉を配達してくれる「宅配温泉」というサービスがじわじわと人気が出てきています。

この記事では、その「宅配温泉」について解説していきます。

宅配温泉って何?どうやって届くの?

宅配温泉とはどんなサービスなのでしょうか?ここでは、サービスの概要と、その配達方法についてご紹介します。

宅配温泉とは?

宅配温泉とは、全国各地に沸く温泉を自宅まで配達してくれるサービスのことです。

このサービスを提供している会社は、近隣に温泉地が多く点在している関東が多いのが1つの特徴です。

もちろん関東以外の、東北・関西・東海エリアなどでサービスを提供している会社もあります。なかには、ネット通販で全国配送してくれる会社もあるようです。

運搬の方法は主に2つ。

業者さんがタンクローリーやポリタンクで直接運んできてくれるタイプと、オンラインの通販などで購入し、段ボール梱包された20ℓポリタンクなどが宅配便で届くサービスのタイプです。

なかなか外出ができず、ストレスが溜まっている方も多いとおもいます。ストレス解消として、利用してみてはいかがでしょうか。

気になる温泉の衛星管理について

「宅配ということは新鮮な温泉じゃないの?衛星的にすこし心配…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

天然温泉を公共使用するためには、保健所の許可が必要になります。サービスを提供するのは、この厳しい認可を受けた業者、もしくはその認可を受けた業者と契約をして運搬する専門業者です。

衛星管理の方法は業者によって異なりますが、成分をなるべく変化させないように、地下深くに沸いた源泉をホースでそのままタンクローリーまで汲み上げます。温泉成分に影響がない範囲で塩素消毒をするところもあります。

温泉はそれぞれ含有成分が異なります。

その成分によって対応は異なるうえ、温泉の汲み上げ・配達方法もさまざまです。それぞれのサービスに適した方法で衛生管理を行っています。

トラックで運ばれてくる温泉

トラック(タンクローリー)で配達してくれるサービスの大きな特徴が以下になります。

  • 段ボールでの配達と比べると価格が安い
  • タンクローリーなどでの配達のため、配達エリアが限られている
  • 汲み上げたその日の温泉が楽しめる
  • 温度が高いため、配達後すぐに入浴できる場合が多い
  • なかには、循環ろ過機や足湯設備等のレンタルサービスを行っているところも

価格については、記事のうしろの方で詳しくご紹介します。

そして配達エリアですが、基本的には業者の方がトラックやタンクローリーで配達できる範囲です。片道何km以内まで、と細かく決まっている場合もあります。利用する場合は、お住まいの地域を配達エリアとしている業者がいるか要確認です。

この記事の最後に、いくつかサービスをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

どんなトラックで運んでくれるの?

基本的には、温泉運搬用のタンクローリーで配達してくれるところが多いです。そういった場合は3000ℓほどのタンクローリー車が使われたりもしますが、それでもトラックとしては小型。

なかにはポリタンクに詰めた温泉を軽トラックで運んでいるところもありますが、どちらの場合でも小さな車道でも通り抜けできそうなので、密集した住宅街にお住まいの方も安心ですね。

ダンボールで届く温泉

段ボール梱包した温泉が、宅急便などで届くサービスの特徴は以下になります。

  • タンクローリーでの配達と比べるとやや価格が高い
  • 通販などで販売していることが多い
  • 基本的には全国どこにでも配達をしてくれる
  • 温泉の温度は常温(浴槽での追い炊きorお湯足しなどが必須)
  • 温泉を浴槽まで業者に入れてもらう手間がないので、受け取りが楽

段ボールの中身は、18/20ℓのポリタンクの場合がほとんど。また、バッグインバッグ(段ボール素材の箱内にビニールパックが格納された容器)などのパターンもあります。

いずれにせよ、1箱につき四方30㎝ほどの大きさ。こちらを、自宅の浴槽のサイズに合わせて複数個注文するといった利用方法になります。

ネット通販で気軽に注文できるという点は、うれしいポイントですよね。

宅配温泉はどういう種類があるの?

では実際、「宅配温泉」サービスではどんな温泉が楽しめるのでしょうか。

そこが、最も気になる点の1つですよね。

ここからは、そもそも温泉ってなんだろう?という疑問から、宅配することによって成分が変わってしまうのではないかという、不安への回答までしていきます。

そもそも温泉とは?温泉の種類

温泉の定義

温泉宅配のご説明の前に、いったん「温泉」について考えてみましょう。そもそも、温泉とはなんでしょうか?

実は、日本では「温泉法」と呼ばれる法律によって温泉の定義が細かく定められています。

温泉の定義

  • 地中から湧き出す温水・鉱水・水蒸気・その他のガスで、法律によって規定された19種の物質(水素イオンやラドンなど)が一定以上含まれているもの
  • 温度が摂氏25℃以上

以上の条件を満たしているものを、「温泉」として表記できるわけです。「水蒸気やガス」も含まれるので、「温かいお湯」以外も含まれます。実際、秋田県の後生掛温泉や大分県の別府温泉では、蒸気の温泉をつかったサウナを提供する施設もあります。

条件に書いた「19種の物質が一定以上含まれる」という点ですが、水素イオンならば1㎏中に1mg以上含まれていなければいけないなど、量についても細かく定められています。この19種の物質の配合によって、その温泉の質=”泉質”も変わります。

温泉の種類

ではその”泉質”はいったいどのくらいあるのでしょうか。答えは、10種類です。

こちらも、温泉法によって分類が定められています。

単純温泉

色は無色透明で無味無臭のものが多い、一番メジャーな泉質です。やわらかい泉質のため、お子さんや高齢者の方などの肌が弱い方にも適しています。

代表的な温泉地:鬼怒川温泉、道後温泉など

二酸化炭素泉

炭酸ガスが含まれていて、ぷつぷつと気泡が包んでくれます。毛細血管が活性化されるので、血行促進に効果的です。

代表的な温泉地:玉川温泉、有馬温泉など

炭酸水素塩泉

ほとんどがアルカリ性で、角質をやわらかくしてくれます。火傷やじんましんなど、皮膚病などに対する効能が期待できます。

代表的な温泉地:乳頭温泉郷、伊香保温泉など

塩化物泉

海に囲まれた日本では、単純温泉の次にポピュラーな泉質。塩分を多く含んでいるので、湯冷めしにくく保温効果が長く続きます。

代表的な温泉地:登別温泉、城崎温泉など

含よう素泉

2014年の法改正で、新たに追加された泉質。全身の代謝を活性化させて、内臓の働きを促進してくれます。

代表的な温泉地:大潟村温泉、新富町温泉など

硫酸塩泉

含有している硫酸イオンの働きで、動脈硬化など循環器系のトラブルに効果的です。飲用すれば、便秘や胆のう炎などの消化器系への効きめも期待できます。

代表的な温泉地:蔵王温泉、玉造温泉など

含鉄泉

湧出時は無色透明ですが、空気に触れて茶褐色や赤褐色のにごり湯になります。その名の通り鉄分を多く含んでいるので、貧血や月経障害などへの効能が期待できます。

代表的な温泉地:鳴子温泉郷、長良川温泉など

硫黄泉

白くにごった色と、卵がくさったような匂いが特徴です。高血圧や婦人病に高い効能がありますが、病中病後や肌が弱い人は注意が必要です。

代表的な温泉地:酸ヶ湯温泉、雲仙温泉など

酸性泉

火山の近くで湧き出る泉質。殺菌作用が強いので皮膚病に効果的。逆に、肌が弱い人はご注意ください。

代表的な温泉地:草津温泉、黒川温泉など

放射能泉

ラドンやラジウムなど、微量の放射線物質が含まれます。鎮静・鎮痛効果などの作用が期待できます。

代表的な温泉地:夏油温泉、三朝温泉など

10種に分類できるとは言え、実際には温泉地によってその含有成分はさまざま。

日本には現在、2,986か所の温泉地と、2万7,261の源泉があるそうです。温泉の種類は、まさに千差万別ですね。

届くお湯の成分は温泉地と変わらないの?

成分は変わらないの?

では、「宅配温泉」で販売している温泉は、温泉地のものと成分は一緒なのでしょうか?

冒頭でもすこしお話しましたが、濃度も成分もほとんど変わりません。

地下から温泉を汲み上げる際に、空気に触れてしまい少し色が変わってしまうことはあるそうですが、成分自体は変わりません。輸送中に菌が繁殖してしまわないよう、塩素消毒をするケースもあるそうですが、そういった場合でも成分を害さない量に留めているそうです。

どうやって汲んでるの?

自然に地上へと湧き出している温泉地もありますが、地下に流れている温泉を汲み上げているところも多いです。その汲み上げ方にもさまざまな方法があります。

箱根強羅にて、実際に宅配温泉のサービスを提供している株式会社創泉コーポレーション。そちらでは、地上に設置した水冷圧搾機から圧搾空気をエアー管で地下445mまで送って、その力で汲み上げるという方式を採っているそうです。

とても大変な努力のすえ、利用者のところまで運ばれているのですね。

輸送中に成分が変化してしまうことはないの?

トラック(タンクローリー)/段ボールどちらの場合でも、温泉はしっかり密閉された状態での配達となります。

そのため成分が変化するおそれもなく、温泉地とほぼ同じ状態での入浴を楽しむことができます。

宅配温泉と入浴剤の違いって?

これまでご説明してきたとおり、基本的に宅配温泉は温泉そのもの。温泉地で入るものと、ほとんど遜色がないものを楽しむことができるサービスです。

一方の入浴剤は、あくまでさまざまな成分や香料を人工的に入れたもの。自然から湧き出た温泉とは、まったくの別物です。

また、草津温泉が販売している商品で「湯の花」があります。こちらは温泉成分が結晶化された商品ではありますが、それをお湯で溶いても、草津温泉のお湯とまったく一緒にはなりません。

もちろん入浴剤や温泉成分が結晶化したものも、使用することによってさまざまな効果効能を期待できます。いずれもわたしたちのバスタイムを彩ってくれるものに変わりはありませんので、状況に合わせてサービスを使い合わせたいところですね。

追い炊きOK?自宅での楽しみ方

宅配温泉のサービスを利用してみたくなった方に向けて、ここからは実践編です。

どうやって温泉をお風呂まで入れてくれるのか、追い炊きは? 何日くらい入れるの? など、いろいろな疑問にお答えしていきますね。

浴槽までの給湯方法(トラックの場合)

業者がホースでお風呂まで注いでくれます。作業時間は、おおむね15分ほど。段ボール配達の場合と比べれば楽ちんですが、マンションの高層階にお住いの方はホースが届かないおそれも。

高層階の方向けにポリタンク等での配達もサービスしてくれるかは、お願いする業者まで確認をしてみてください。

浴槽給湯方法(ダンボールの場合)

ポリタンクで届くケースが多いので、それをご自身でお風呂に注ぐだけ。

シンプルで簡単ですが、一般家庭のお風呂の場合は150~200ℓくらいが適量。ですから、20ℓポリタンクだと何回も注ぐ必要があります。自宅温泉を楽しむためのがんばりどころですね。

また、温泉地でも加水をしている施設は少なくありません。同じようにちょっとの温泉にお湯を足す、という利用でも充分に温泉を満喫できますよ。

追い炊きはできる?

配達してもらう泉質によります。例えば、強酸性の草津温泉。そのお湯は、五寸釘を10日ほどで溶かしきってしまうほどの強い酸性です。

そういった泉質の場合は、お湯を循環させて温めるような追い炊き機能を故障させる原因になりかねません。一方で、単純温泉などの泉質であれば、そういった心配もないので追い炊き可能。

そして段ボール配達の場合はいずれも温泉が常温で届くので、追い炊き可能なサービスが多いです。トラック配達の場合は、業者に確認してみるのをお勧めします。

何回、何日持つの?

菌の繁殖がしてしまう可能性を考えると、1日限りの利用で、複数回の利用もあまり推奨はできません。しかし利用者の方の声を聴いてみると、実際には2~3日ほど利用している方が多いよう。

そういった方に向けて、錠剤タイプの消毒剤をサービスしてくれる業者もあります。数日・複数回の入浴をたのしむならば追い炊き機能が必須なので、その場合は追い炊き可能な泉質を選びたいですね。

残り湯は洗濯に使える?

あまりお勧めはできません。「温泉の種類」のところでお話したとおり、温泉には水道水に含まれていないさまざまな物質が含まれています。

なかには衣類への影響がある物質もありますので、洗濯利用は控えましょう。

お風呂掃除はどうすればいい?

追い炊き機能と同じく泉質によりますので、実際に利用される業者までご確認ください。

どこで頼めるの?料金は?

お待たせしました、では最も気になるところの価格相場、そしてサービスの販売業者をご紹介してきます。

宅配温泉の価格相場

トラックの場合

1回分(約150ℓ)につき2,000~3,500円くらいがお値段の相場となっています。

ただし、基本的に配達エリアが限られていて、その範囲外になると送料が加算されていくケースがほとんど。

例えば、群馬県・栃木県・埼玉県などの関東の業者に東京都までの配達をお願いする場合だと、1万円以上かかるケースも。配達エリアは、要確認です。

段ボールの場合

20ℓにつき2,500~3,700円くらいがお値段の相場となっています。

一般的な家庭のお風呂の場合、約150~200ℓくらいお湯を入れられます。もし温泉だけでお風呂をいっぱいにする場合には、安くても20,000円ほどかかってしまう計算に。

それはちょっとお高い…、そう感じられる方は、ちょっとの温泉にお湯を足す、という利用がお勧めです。

宅配温泉はここで注文できます

ここからは、実際に宅配温泉を販売しているサービスをご紹介していきます。

トラック配達の場合は配達エリアが限られている場合が多いので、エリアの確認は要チェックです。

トラック配達温泉宅配

湯運からさわ  

<配達エリア>

関東全域

<価格>

250ℓ 3,500円~※群馬県太田市の場合。

太田市からの距離によって料金が異なってきますので、詳細は企業HPをご確認ください

<配達してくれる源泉名>

  • 桐生新里温泉 赤城南麓の湯
  • 幡谷温泉

ささの湯どちらもアルカリ性単純温泉です

<備考>

  • 入浴に適した温度でのお届け
  • 追い炊き可能

宅配温泉 ユガクル  

<配達エリア>

関西(大阪市中心部から距離50km圏内)

<価格>

160ℓ 12,000円※定期購入によっては、4,000円までのお値引きもあり

<配達してくれる源泉名>

  • 天然温泉 鶴の湯
  • 天然温泉 亀の湯

「鶴の湯」は単純温泉で、やわらかな肌ざわり「亀の湯」は塩化物泉で、保温・保湿にすぐれ、ぬるぬる感があります

<備考>

  • 追い炊き可能
  • 常温での配達ですが、入浴に適した温度に温めてくれます

段ボール・通販

桜田温泉 山芳園  

<配達エリア>

全国

<価格>

20ℓ 4,400円(税・送料込)※北海道・沖縄県は配送料金が別途かかります

<配達してくれる源泉名>

  • 桜田温泉

硫酸塩泉で、まろやかでやわからな肌ざわりが特徴のお湯です

<備考>

  • 常温でのお届け
  • 追い炊きはメーカーに要確認
  • 通販のほか、静岡県賀茂郡の店舗駐車場内に「自家源泉スタンド」を用意。源泉のテイクアウトも可能です

入浴剤「浴玉(Yokudama)」  

<配達エリア>

全国

<価格>

2,200円(税・送料抜)

<商品について>

厳密には温泉ではないものの、自宅で温泉気分を味わうことを追求したのが、この「浴玉」です。

まず楽しめるのが、しゅわしゅわと気泡が湧く炭酸泉。浴玉を揉んであげれば、こんどはとろっとした塩化物系のにごり湯に変わります。

1度で2種類のお湯をたのしめ、お肌のキメも整えてうるおい肌を保たせてくれる入浴剤です。

このほかにも、青森県「津軽おのえ温泉日帰り宿 福家」や、岡山県「天然温泉 桃太郎温泉」、熱海上多賀「湯~イングネット」など、さまざまなサービス業者があります。

お気に入りの温泉を配達してくれるサービスを探して、素敵なバスタイムをお過ごしくださいね。

バスリエでは、コロナ禍でもより充実したおうち時間をお過ごしいただけるよう宅配温泉についての実態調査を行い、より必要な情報を提供してまいります。

お風呂情報のより良い発信に役立てていきますので、ぜひご協力をお願いいたします。