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東京発! 温泉を楽しむにはどこに行けばいいの? 温泉ソムリエが教える関東近郊おすすめスポット!

バスリエでは東京を含む関東近郊の温泉の観光旅行にご興味がある人へ向けた意識調査を行っています。ぜひご協力をいただけますようお願いいたします。

日本が誇るお風呂の王様「温泉」を楽しみたい。けれども、どこに行けば良い天然温泉や宿・ホテル・旅館に巡り合えるのか分からない……。そんな方は多いと思います。

ここでは東京都在中の温泉ソムリエである筆者が、日帰りで行ける東京都内と関東近郊のおすすめ温泉スポットをご紹介させていただきます。

他方、「温泉を求める旅」として割り切って旅行に出る方もいないでしょう。温泉街ならではの魅力や地域独特の観光の魅力もあります。楽天トラベルで多く予約されている宿の満足度ランキングもご紹介していきます。

また、当記事では温泉にまつわる雑学も。現状は新型コロナウイルス感染症により表立って旅行することが難しくなっています。ですがやがて来るときのための予習としていただき、より温泉旅行を楽しんで欲しいと思います。

感染リスクを避けるような行動を心がけ、温泉宿へと旅に出る前に頭の片隅に入れておくだけで効き目も大きく変わりますよ。ぜひお読みください!

profile

ヤン・クリヤマ

温泉ソムリエ・銭湯検定3級

編集者、ライター、打楽器奏者など。都内のバンド「CHILDISH TONES」「The Royal Nine Minutes」などで主にドラム・パーカッションを担当。身体ケアを通じて温浴施設の魅力にハマり、温泉ソムリエに。銭湯検定3級。30代都内男性既婚。

「温泉ソムリエ」とは?

温泉

温泉ソムリエ協会が「温泉の知識」と「正しい入浴法」を身につけた方に認定する資格です。
ソムリエがワインの知識を持ち、テイスティングでキャンタージュのような技術を持つことにならい、「温泉の知識」と「入浴法という技術」を身につけようというものです。

出典:温泉ソムリエ公式HP 

基礎の中の基礎を学ぶことによって温泉に対する理解を深める一助となります。筆者はこちらを2019年に取得し、各地の温泉や宿・旅館、銭湯をまわっていきました。各所で学んだ知識を踏まえてご紹介いたします。

また、お風呂に関する資格としては「バスリエ検定」もおすすめです。毎日の気分、体調、目的、悩みに合わせた最高のバスタイムを実現することで、毎日のお仕事や暮らしに張りが出ます。
良い機会としてぜひ受けてみてください!

そもそも「温泉」ってどんなもの?

ぽかぽかとあったまってみんな大好きな温泉。そして、外出して入浴を楽しむうえで身近なのは「銭湯」「温泉」「温浴施設」の3種類に大きく区分されます。では、「温泉」とはそもそも原理としてはどのようなものを指すお風呂なのでしょうか?

「温泉」には国が定めた「温泉法」によって各国で明確な定義があります。日本の温泉法は1948(昭和43)年に施行され、その後、何度か改定がされています。

第二条

中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、「別表」に掲げる温度または物質を有するものをいう。

定義に則して、もちろん水蒸気やガスの状態では入浴できませんので、水(地下水)を通したり、混ぜたりしても温泉の規定値を満たしていれば「温泉」となります。こちらを「造成温泉」と呼びます。

そして、「地中から湧出」しているものではないので、海水や海そのものは「温泉」の定義から外れます。

一方で、海水は温泉の「塩化物泉」に相当する成分を持ち、しかも塩化物泉の泉質名がつく規定値の34〜35倍の濃さがあります。「温泉ではないけれど温泉のような高い効果がある」と考えてよいでしょう。

「別表」に掲げている条件は下記の2つです。

1. 「温度(温泉源から採取されるときの温度とする。)」が25℃以上であること。

または

2. 「溶存物質の総量」「リチウムイオン」「水素イオン」「よう化物イオン」「メタけい酸」など含有成分に関する19の特定の条件のうち1つ以上規定値に達しているもの。

つまり、「温度」か「成分」のどちらかが規定に達していれば「温泉」として定義されます。法律上は温度が冷たくても温泉、成分が含まれていなくても温泉となりうるのです。

温泉に泉質名がつくため、また効果が期待できるものは「適応症」と呼ばれます。温泉は薬ではないため、効果のことを「効能」とは本来は言ってはいけません。

鉱泉分析法指針で定められている「療養泉」の条件は下記の通りで、温泉の条件より厳しくなっています。

1. 源泉温度が25℃以上であること。

または

2. 溶存物質の総量」「総硫黄」「二酸化炭素(遊離炭酸)」など含有成分に関する7つの特定の条件のうち1つ以上規定値に達しているもの。

この「温泉の条件」と「療養泉の条件」が違うことから、例えば「メタほう泉」「メタけい酸」が規定値に達していれば「温泉」となるのにかかわらず、「療養泉」の条件に両者の含有量の規定がないので、温泉と認められても泉質名がつかないということもあるのです。

出典:温泉ソムリエテキスト(2019年1月版)

3本線の湯気がたつ温泉マークの由来

温泉マーク

温かい温泉から3本線のあったかい湯気がゆらゆらと立ちのぼる様を描いたおなじみの温泉マークは、日本人にとり親しみのあるイメージ記号でしょう。

地図記号としても用いられているこのマークは群馬県磯部温泉で1661年に描かれたのが発祥ではないかとされています。

また、3本の湯気を表す線が左から(中、長、短)と長さに差があることから、

  • 最初は程々に、湯上り休憩後は長めにじっくり、最後に短くさっとお風呂につかろうという説
  • 温泉宿にいったら三回は温泉に入ってお湯を楽しんでくださいね、というホテル・旅館側の配慮だという説

があるようです。

また、「日本人にとり」と、ことわったのは、実はこのマークは外国の方からみたら「お皿から温かい料理が湯気をたてている様子」というふうにも見えるから

2020年に開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックに向けて経済産業省は温泉マークの見直しが検討され、新しく人が入浴しているマークを考案しました。着地点としては「選択制」として、事業者の意向により現行の温泉マークを残しつつ、状況に応じて選択可能としたそうです。

温泉に入る時、ここはどちらのマークを使っているのかな? とチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。

Onsen? 温泉は英語で何って言えばいいの?

昨今の外国人観光客が来日しづらい現状もありますが、温泉は日本への外国人観光客が興味を持つ理由のひとつでもあります。外国人の友人ができた場合、温泉をどう訳すかについて解説していきます。

温泉は英語で「hot spring」と「spa」がありますが、意味合いが異なりますので使い分けが必要です。

海外にも温泉はあるものの水着着用を義務付けているところが多く、男女混浴が一般的であり、日本の温泉文化は固有のものと言えるからです。

ですから、日本独特の表現として、日本文化をある程度知っている外国人には「Onsen」として伝えたとしても間違いではありません。

では、「Onsen」を補足する語として「hot spring」と「spa」の解釈を述べていきます。

まず、火山などの自然現象によって発生したニュアンスが強いのが「hot spring」です。天然温泉の場合はこの表現を使ったほうが良いでしょう。

さらに補足しますと「spring」のみですと「泉」という意味ですので、「hot(熱い)」という単語を付けて「hot spring」としています。なお、国内で著名な源泉の温泉ですと、草津温泉、別府温泉、下呂温泉などはKusatsu Hot Spring(Kusatsu Onsen)として「hot spring」を用いています。

一方で「Spa」は100パーセントの天然温泉ではない場合に用います。明らかに天然温泉ではない場合、分からない場合は「spa」という表現を使うと良いでしょう

関東の温泉地・温泉街ランキングトップ10!
都内のおすすめスポットは?!

温泉人気スポット

湯処や温泉宿は日本全国の各地にありますが、このご時世で遠出するのも躊躇してしまいますよね。東京からカンタンに足を運べる、近くの関東のおすすめ温泉地・温泉街をまとめました。

カップルで宿を利用される方、一人旅で宿を探す方、ご家族で温泉旅行に行く方、日帰りでさっと行きたい方、温泉宿や旅館でゆったり癒されたい方、など各人で利用するきっかけが異なります。

目的から紐付けして宿探しを心がけ、ご自身に最適なプランを探すのも旅の楽しみの一つとしてとらえると良いでしょう。楽天トラベルやじゃらん、宿泊施設のホームページを参照して、宿の部屋タイプや客室情報、口コミを前準備として調べるのもステイを楽しむためにおすすめしたいところです。

ここでは楽天トラベルの予約での宿泊客から得た満足度ランキングを述べていきます。また、東京都内でも屈指の温泉地と楽しめるスポットをご紹介していきます!

近場の旅行に! 関東おすすめの温泉地・温泉街

  • 1.草津温泉(群馬県) 

    「日本三名泉」のひとつである草津温泉。自然湧出量日本一と豊富な源泉の湯量を誇ります。「チョイナチョイナ」のかけ声とともに板で湯をかき混ぜる「湯もみ」でも有名です。観光関係のランキングによく選出されるエリアでもあります。

    泉質は強力な殺菌力があり、「恋の病以外効かぬ病はない」との言い伝えもあるそうです。湯畑を中心に温泉街や温泉宿・旅館が広がり、浴衣での散策も楽しめます。
  • 2.那須温泉(栃木県) 

    関東でも有数の観光地である高原リゾート・那須高原の温泉地もおすすめです。

    温泉や宿だけでなく、季節ごとの花々などの自然、動物とふれあえる施設、遊園地など、幅広い観光が楽しめます。東京から新幹線とバスで2時間15分ほど、車でも2時間前後。都心から気軽に日帰りでも足を運べます。

    温泉自体の歴史も古く、開湯は1300年以上前。旅館、リゾートホテル、ペンションなど様々なタイプの宿泊施設があるので、旅のスタイルや好みに応じて宿を選ぶことができるのも魅力の一つです。
  • 3.鬼怒川温泉(栃木県)

    こちらも栃木が誇る観光地である日光市の温泉地です。泉質はアルカリ性単純泉。お肌をツルツルにしてくれる「美肌の湯」と呼ばれるため、子どもや敏感肌の人もじっくりお湯を楽しめるほど肌に優しいお湯となっています。

    宿も多く、立地面としても鬼怒川の渓谷沿いに温泉宿が立ち並んでいるため、日光観光と合わせて楽しめます。新宿や浅草から電車で1本、約2時間でアクセスできる利便性の高さでも人気です。
  • 4.伊香保温泉(群馬県) 

    365段の石段で有名な伊香保温泉。お湯は茶褐色の「黄金の湯」、無色透明無臭で高齢者や病後の人向きの「白銀の湯」と、2つの源泉があります。

    石段の両側には温泉宿や歴史ある旅館、射的などができる遊技場や、おみやげもの屋などが軒を連ね、レトロな温泉街歩きが楽しい温泉地として知られます。こちらも景観がよく、映える写真スポットとしてランキングに選出されることが多い土地ですよ。

    なお、温泉まんじゅうと、旅館で1人1枚フェイスタオル(当時は手ぬぐい)が用意したのは伊香保温泉の宿だともいわれています。おもてなしを楽しみましょう。
  • 5.箱根湯本温泉(神奈川県) 

    「箱根二十湯」と呼ばれ、多数ある箱根の温泉街の中でも随一の歴史と規模を誇るのが箱根湯本温泉。駅前に約40軒の温泉宿が立ち並び、日帰りの温泉旅行地として根強い人気を誇ります。

    開湯は奈良時代と古く、1200年もの歴史があるとされ、江戸時代から温泉を観光として発展させてきた歴史ある土地です。

    立地面でも新宿から小田急ロマンスカーで約85分と好立地なのも魅力でしょう。
  • 6.強羅温泉(神奈川県) 

    こちらも「箱根二十湯」のひとつである強羅温泉は、箱根登山鉄道で終点まで登った早雲山斜面の高台にあり、たいへん眺めの良い温泉地です。

    乳白色のお湯は大涌谷から引湯し、美肌効果が特徴の淡い黄色のお湯、胃腸に優しい淡い緑色のお湯など、5種類の泉質を楽しめることから「5色のパステルカラー温泉」とも呼ばれます。
  • 7.塩原温泉(栃木県) 

    那須塩原の温泉郷である塩原温泉は、箒川の渓谷沿いに11の温泉地、約60軒の宿泊施設が連なる場所です。源泉は150以上あるといわれ、乳白色・茶褐色・黄金色・緑白色・黒色・薄墨色・透明と7色もの豊富なお湯が楽しめます。宿も豊富な場所なので、泊まり比べるのもいいかもしれません。

    箒川では渓流釣りや、カヤック、また冬にはスキー・スノーボードもでき、アウトドアアクティビティの充実で観光地としてポテンシャルが高いのも魅力です。
  • 8.湯河原温泉(神奈川県) 

    相模湾と山々に囲まれた湯河原温泉は古くから文人に愛された由緒ある温泉地です。万葉集に詠まれ、夏目漱石や芥川龍之介もここの宿に逗留しました。

    こちらを源泉としたお湯の泉質は弱食塩泉・弱アルカリ性で、石鹸の泡立ちが良く、肌あたりも柔らか、湯冷めしにくいという特徴があります。

    アクセス面も良好で、東京駅から乗り換えなしで約1時間25分と日帰りにも良し。紅葉など季節ごとの自然が楽しめる、文化の匂いがする温泉地といえるでしょう。
  • 9.仙石原温泉(神奈川県) 

    こちらも「箱根二十湯」のひとつ。箱根屈指の高原リゾートとして人気な同地ではリゾートホテルや宿もあり、ススキ草原や箱根湿原、多くの美術館、カフェなどが楽しめます。

    お湯は、強羅温泉と同じく大涌谷から引湯している宿泊施設も多く、乳白色のお湯が楽しめるところも多くあります。
  • 10.水上温泉(群馬県) 

    利根川渓流沿いの温泉地である水上温泉は国内屈指のアウトドアスポットとしても人気があります。

    谷川岳の麓のため、谷川岳でのトレッキングやロッククライミング、利根川でのラフティングやカヌー、バンジージャンプ、パラグライダーなどが楽しめます。

    また、水上エリアでは天下一と呼ばれる大露天風呂がある宝川温泉、水にぬめりがあって優しい美肌の湯・上の原エリアなど、エリアによってさまざまな泉質が楽しめます。宿は旅館タイプが多く、ゆっくりしたい方にもおすすめです。

東京都内におけるおすすめ温泉スポットは?!

ここまでは東京を離れた観光地・温泉街について述べていきました。

一方で、東京都内でも大田区・蒲田は天然温泉が楽しめるエリアとして知られています。

同エリアで湧き出る温泉は黒湯と呼ばれる冷鉱泉で、泉質はナトリウム-炭酸水素塩水。ぬるっとした感触がしますが、入浴後にはさっぱりと肌に優しい性質があります。

都内にお住まいで、「休日に何もしないまま夜になってしまいそうだ」と感じたときのために「蒲田は温泉スポットだ」と頭の隅に置いておいてください。電車に飛び乗って簡単に行けるうえに銭湯料金で温泉を楽しめる場所として覚えておけば、有意義に過ごせるかもしれませんよ。

  • 1.蒲田温泉 

    数多くの名湯がある大田区・蒲田ですが、中でも蒲田温泉は避けて通れません。JR蒲田駅から徒歩13分、通りの大きな看板が目印です。

    黒湯温泉はぬる湯とあつ湯の2種類が楽しめます。そのほか浴槽には電気風呂もありますし、水風呂と無料のサウナがあります。

    2階は大広間になっており、貸し切りになっていなければ入浴の合間にそこで食事休憩を取ることも可能です。温泉につかると胃腸の調子も良くなって食欲もわきますし、こちらで一休みするのも良いのではないでしょうか。

    また、蒲田温泉のオリジナルTシャツなど豊富なグッズ展開をしているのも特徴です。お手頃値段ですし、記念に購入するとよい思い出になるでしょう。

    住所:東京都大田区蒲田本町2-23-2
    営業時間:10〜25時
    定休日:年中無休

  • 2.はすぬま温泉 

    蓮沼駅が最寄り駅の同銭湯は、2017年にリニューアルした「大正レトロ」をイメージした内装が最大の特徴。壁一面に描かれたタイル絵の滝や和風の絵画、ステンドグラスなど趣のある風情が楽しめる温泉銭湯としてファンが多い施設です。

    3種類の浴槽はすべて源泉100パーセントの温泉となっています。黒湯の温泉成分は「美肌の湯」として効能が期待でき、浅くぬるめに設定された炭酸泉は冷鉱泉のよさを生かしたお湯となっています。

    炭酸泉はじっくりと疲れをとるもよし、水風呂が苦手な方はこちらであつ湯との交互浴をするのもおすすめです。別途料金でサウナ施設もあります。

    住所:大田区西蒲田6-16-11
    営業時間:15〜25時
    定休日:火曜

  • 3.桜館 

    その名の通り、敷地内に桜の木が植えられており温泉に浸かりながら桜を楽しめる日本の風情を感じる銭湯です。

    壱の湯(展望風呂)と弐の湯(桜が見える露天風呂)を用意しており、毎月1〜14日は女性が壱の湯、男性が弐の湯、15日〜月末にて入れ替えを行なっています。

    黒湯温泉はもちろん別途料金でサウナ施設も楽しめる同施設ですが、チラー(冷却装置)が強力で水風呂の冷えも抜群です。ストロングな温冷交互浴を試したい方にもおすすめ。
    JR駅蒲田駅から東急池上線に乗り換えて徒歩5分。2階には飲食フロアもあります。

    住所:大田区池上6-35-5
    営業時間: 12時〜25時
    定休日: 無休

まだまだたくさん! 日帰りで行ける人気温泉地をご紹介!

露天風呂

交通網が発達により東京都内から直通で行ける温泉地など、日帰りで行ける温泉は全国都道府県にたくさんあります。

関西を代表する有馬温泉は難しいですが、それこそ名湯として知られる新潟県の越後湯沢温泉、長野県の上諏訪温泉、福島県のいわき湯本温泉なども時間と予約のタイミングさえ合えばねらえる、足を運べる距離となります。

一方で、ご家族もある方はなかなか一人だと日帰りは難しいもの。惜しくも前述のトップ10を逃したものの、人気温泉として名高い関東近郊の温泉地を紹介していきます。

東京から日帰りで行ける関東の人気温泉地

  • 1.四万温泉(群馬県) 

    四万温泉の開湯は平安時代ともされる歴史ある温泉地のひとつです。

    同地にある宿「積善館 本館」はジブリ映画『千と千尋の神隠し』に似ていると話題になりました。また、四万温泉のお湯は飲用にも適しており、こちらの温泉水は胃腸に良いとされています。「温泉を飲んで楽しむ」のはこの地ならではでしょう。

    東京駅から関越交通の高速バス「四万温泉号」で約4時間で日帰り可能。1本でアクセスでき、運賃は往復で約5000円。リーズナブルで気軽に行けるおすすめの人気温泉です。
  • 2.日光温泉(栃木県) 

    世界遺産の日光東照宮をはじめとして、周辺の見所や観光スポットが豊富な日光は文化を感じるレジャーとして最適な地といえるでしょう。天然温泉が備え付けの宿も多くあります。

    こちらを源泉としたお湯の泉質は単純温泉が多く、湯あたりの危険性も少なくゆったりとお湯を楽しめます。

    浅草駅や新宿駅から電車で乗り換えなしの約2時間で到着できるアクセス面の良さも魅力。主な観光名所にはバスが出ているので車を持っていなくても日帰り旅行も楽しめるエリアです。

東京の日帰り温泉

前述した大田区のほかにも東京都内で温泉を楽しめる施設はたくさんあります。
東京都内で筆者が実際に行って本格温泉を確かめたおすすめの日帰り温泉施設をご紹介します。

  • 1.前野原温泉 さやの湯処(板橋区) 

    東京で味わえる本物の源泉掛け流し天然温泉を打ち出した人気施設です。うぐいす色の湯と枯山水の苔庭、昭和の日本家屋が特徴です。

    同地にある宿「積善館 都内にいるにもかかわらず喧騒から離れた癒しの空間で心安らぐ時間を楽しめます。
  • 2.武蔵小山温泉 清水湯(品川区) 

    東京品川、武蔵小山駅より徒歩5分。都内でも珍しい「黄金の湯」と「黒湯温泉」の2つの天然温泉が楽しめる温泉銭湯です。それらは別名美人の湯、長寿の湯とも呼ばれます。

    岩盤浴もあり、家族やカップルで来店するのも良いでしょう。健康を促進し、より美しさを目指す方にもおすすめです。銭湯価格でお財布に優しいのもいい施設です。
  • 3.麻布黒美水温泉 竹の湯(港区) 

    東京メトロ南北線「麻布十番」駅から徒歩約5分の場所にある「竹の湯」は、大正2年に創業された歴史のある銭湯です。麻布十番という場所柄、外国人旅行客も多く訪れます。

    麻布黒美水(あざぶこくびすい)という温泉の名前は、黒褐色の温泉の色と、「このお湯に入ると肌がつるつるする」という利用者の声をもとに名付けたそうです。シャワーやカランでもこちらの黒美水を使用しており、入浴時間中ずっと温泉を楽しめます。

    また、こちらの黒美水は杉並区の「ゆ家 和ごころ 吉の湯」でも曜日限定で楽しめます。ぜひそちらも足を運んでみてください!
  • 4.深大寺天然温泉「湯守の里」(調布市) 

    西東京エリアから取り上げます「湯守の里」は武蔵野の自然の面影を残した天然温泉です。天然温泉は塩化物・ナトリウム温泉で等張性というからだの塩分濃度と同じ温泉塩分濃度が特徴です。

    アクセス面は武蔵境駅から無料送迎シャトルバスで15~20分。吉祥寺駅からも路線バスで約30分という好立地。日帰り天然温泉としてはもちろん、宿泊もできますので、深夜に天然温泉に入りたいというときの宿にも良いですね。

関東のおすすめ温泉宿泊施設ランキングトップ10!!

温泉旅館

料金の高低で宿の良し悪しは測れません。宿泊料が高い割に合わなかった、またコスパが高く安いホテルや旅館でも企業努力によって低料金を達成している温泉宿はあります。同時にそうしたホテルはサービスも行き届いていることが多いです。

ここでは楽天トラベルから予約した宿泊ゲストの満足度ランキングに基づき、日帰りできる最新の2019年おすすめの温泉宿、温泉旅館・ホテルをご紹介していきます。

個人的な一押し宿はディズニーリゾートも楽しめる「ホテル エミオン 東京ベイ」です! 舞浜でTDRを満喫したあとに天然温泉に浸かる、カップルやご家族向けのホテルです。

個人個人のライフスタイルによって合う宿泊施設が異なりますので、ご自身にあった宿探しの一助としてください!

関東首都圏の温泉宿ランキング【2019】

自宅でも! おいしい温泉卵の作り方

温泉卵

さて温泉からあがり宿を出て、夢気分を引きずりながらも自宅に帰ってきて少しお腹がすいたときにおすすめなのが「温泉卵」です。

黄身が半熟で、白身も柔らかく茹で上げた「温泉卵」はだし醤油でいただくのはもちろん、丼物などで「温玉のせ」として美味しくいただけます。

卵白が固まる温度は約80℃、卵黄が固まる温度は約70℃とされており、この温度の条件を満たす高温の温泉で手軽に作れるために、全国の温泉旅館や温泉宿で朝食に取り入れたのが温泉卵のはじまりとされています。 エミオン 東京ベイ」です! 舞浜でTDRを満喫したあとに天然温泉に浸かる、カップルやご家族向けのホテルです。

できれば現地で食べてみたい料理ですが、こちらではご自宅で食べられるおいしい作り方をご紹介いたします!

温泉卵のおいしい茹で方

専用の温泉卵製造機も市販されていますが、自宅にあるコンロで使ったお鍋の湯で方をご紹介します。

実際は白身とろとろで半熟の温泉卵は、現地特有の泉質による風情や風味を再現するのは難しいところがあります。ですが自作してみて、また現地でどんなふうに異なるのか味くらべをしてみるのも楽しいですよ。ぜひ試してみてください。

温泉卵レシピ

  • 鶏卵1〜4個を冷蔵庫から取り出し、常温の状態にしておきます。
  • 鍋は厚手で大きめのものにしましょう。1リットルの湯を沸騰させ、水1カップ(200ml)を加え、火を止めてガスコンロからおろします。
  • 常温になった鶏卵を、おたまを使って1つずつ静かに鍋へ沈めます。ふたをして温め、12〜15分放置して取り出しましょう。気温が低い冬場はより長い時が必要です。
  • そのまま余熱を加えるため4〜5分ほど時間を置いて完成です。

電子レンジなど器具を使った調理法

お鍋を使った作り方のほか、キッチンにあるほかの電熱器具でも温泉卵を作ることはできます。
ここでは電子レンジ、電気ケトルを使った調理法をご紹介します。

電子レンジを使った温泉卵レシピ

  • 電子レンジで使えるボウル型の耐熱容器にラップをかけます。このとき少し緩ませて、中央に鶏卵を割って入れたときにちょうど一個がのるくらいくぼませておきましょう。
  • くぼみの中に大さじ一杯の水を入れます。
  • 水の上に乗るように卵を割り入れて、爆発防止のために黄身部分を爪楊枝でつついて1・2カ所穴を開けておきましょう。
  • 500wで40秒ほど温めて完成です。

このほか、マグカップに卵を割り入れて、卵が隠れるくらいの水をかけて、黄身部分をつついて加熱するやり方も手軽でおすすめです。

電気ケトルを使った温泉卵レシピ

  • 電気ケトルの底に静かに卵を置き、埋まるくらい水を加える。
  • 電気ケトルを加熱させ、沸騰したら5〜10分ほど置く。
  • おたまで水をはったボウルに移動させ、余熱をとって完成。

温泉卵を用いると美味しさが増すのはもちろん、栄養価も高まります。ハンバーグやカルボナーラ、ガパオや野菜サラダなど、温玉のせで一手間くわえ、さらにおいしいメニューにしていきましょう!

温泉気分をおうちお風呂で! 通販で買える温泉グッズ

温泉気分
ここまで都内・関東近郊の温泉についてご紹介しましたが、忙しくて行楽や観光に割く時間がない方や、さまざまな事情で外出をためらう方もいらっしゃると思います。
なかなか温泉へ実際に足を運んで行くことができない。そんな人のために自宅でできる温泉気分になれるグッズを販売しています。ぜひご覧ください。
  • 日本のお風呂文化をギュッと凝縮「浴玉(よくだま)」。自宅のお風呂で温泉気分を楽しめる入浴剤。まずは、シュワシュワと炭酸浴。その後は、揉みだしてとろみのある塩化物系のにごり湯を楽しめます。

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  • 入れない理由がみつからない「お風呂の炭」。温泉のように弱アルカリ性になり、遠赤外線効果で肌に優しくやわらか。浴室の照明だけで光触媒機能を発揮、浴槽の中のお湯もキレイにしてくれます。

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  • 温泉には「風景」、銭湯には「銭湯絵」、家には「いまここ。」。毎日入るお風呂を、もっと楽しく特別に。“まるで今ここにいる”をコンセプトにした新感覚のお風呂ポスター。
    ユニットバスの壁面にマグネットを使って貼るから、気分に合わせて何度も張り替え自由。お掃除も楽々です。

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  • 温泉といったら「ゆ」の字。日本人に馴染み深い、どこか懐かしさを感じる1枚。いつものお風呂がこのマットを敷くだけでこの先に温泉があるようにワクワクさせてくれます。もちろん、お風呂から上がった後も、さっきまで温泉に入っていたような気分に。昭和なレトロ感も漂う商品ですので、お年寄りや日本に遊びに来ている外国人、温泉、銭湯好きの友人などへのギフトにも。

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