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お風呂に入っている時に地震が!慌てず行動するために

お風呂に入っている時に地震が来たら、どうしますか?

お風呂に入っている時は、当然ながら裸です。シャンプー中に大地震が来る可能性もあります。
今回は、お風呂に入っている時に地震が来たら、どのように行動すれば良いか、手順を紹介します。また、地震に備えて、お風呂に水を溜めておくメリット・デメリットについても紹介します。

入浴中に地震が来ても、慌てずにすむように、防災マニュアルを学びましょう。

入浴中の地震が怖い!どうすれば良い?

入浴中に地震が起きた時の行動マニュアル

1.避難経路の確保

入浴中に地震が起きた時は、まずはお風呂の扉を開けて避難経路を確保しましょう
地震の揺れが大きかった場合、建物がゆがんでお風呂の扉が開かなくなる可能性があります。お風呂場の扉は、人が外に出られるくらい大きく開けられるのがベストですが、まずは少しでも開けておくことが肝心です。10cm程度でも開いていれば、助けが呼べたり、脱衣所に用意してあるタオルを身に着けたりできる可能性が増えます。
実際にお風呂場から避難するのは、完全に地震の揺れがおさまってからになります。閉じ込められないように、地震の揺れを感じたら必ずお風呂の扉を開けるようにしましょう。

2.桶や蓋等を被り姿勢を低くし、揺れがおさまるのを待つ

お風呂場の扉を開けて避難経路を確保した後は、姿勢を低くして地震の揺れがおさまるのを待ちましょう。
お湯に浸かっている時に地震の揺れを感じた際、慌てて立ち上がると転倒する可能性があるので浴槽内に座ったまま様子を見ましょう。洗面器で頭を守ったり、お風呂の蓋を使って頭や体を隠したりできそうな場合は、利用しましょう。
洗い場にいる場合も、姿勢を低くして、洗面器などで頭を守り、地震の揺れがおさまるのを待ちましょう。

3.ガスのツイッチを切る

お風呂のガスは、避難する際に必ず切るようにしましょう。
地震でガス管が壊れていた場合、お風呂の追い炊き機能など自動装置が動いてしまうことで、火災が起きる可能性があるからです。ただし、多くのガスメーターは、大きな地震が起きた時には、安全装置によって自動的にガスが止まるように設定されています。ガスのスイッチに関しては、いざ避難する前に切れているか確認をして、もし切れてなかった場合は切ると覚えておきましょう。また、揺れがおさまり、避難が必要ないと分かった時は、ガス漏れがないかを確認しましょう。ガス管の破損に気がつかずにいると、大変に危険です。安全が確認出来たら、ガスメーターを復旧させるようにしましょう。

4.床に剃刀などが落ちていないか確認

地震の揺れがおさまったら、お風呂の床に剃刀など危険なものが落ちていないか確認しましょう
地震の規模によっては、鏡や窓が割れることもあり得ます。気づかないうちに、足裏を怪我してしまうことのないように、注意して行動しましょう。脱衣所にスリッパがあれば、それを履くなどして、なるべく素足で歩かないようにします。お風呂の窓ガラスやドア扉のガラスについては、飛散防止フィルムを貼っておくなど、あらかじめ対策しておくのがおすすめです。

5.バスローブやタオルを羽織って避難

入浴中に大きな地震が来た場合、いざ避難する時に服を着ている余裕はありません。速やかに避難しなくては命に関わるので、バスタオルを体に巻いて、そのまま逃げる覚悟が必要です
バスタオルを巻いただけの状態だと恥ずかしいと感じると思いますが、逃げてください。命が最も優先です。もし、バスローブがあれば、バスローブを羽織って逃げましょう。バスタオルだけで避難することに不安を感じる人は、防災用品としての利用も考え、脱衣所にバスローブを常備しておくのが良いでしょう。フード付きバスタオルの場合は、避難後も防寒具の代わりにする方法や、睡眠時に目元を隠してくれるなどの使い道も考えられます。

シャンプー中はどうしたら良い?

入浴中に地震が来た場合、まずは避難経路の確保と身の安全を最優先にしましょう。
もし、シャンプーをしている最中に地震が来たら、洗い流さず、そのまま避難する準備をしてください。タオルがあれば頭に巻くと、人目を避けるためや、目にシャンプーが入ることを防げます。シャンプーは、完全に揺れがおさまって安全が確認できた後に洗い流すようにしましょう

備えあれば!いざというときの日頃の準備

日本人の場合、お風呂は毎日入るという方も多いでしょう。入浴にかかる時間を考えても、入浴中に地震が来る可能性は低くはありません。普段から、入浴中に地震が来た場合に備えて対策や準備できることはしておきましょう。

脱衣所にスリッパとバスローブを常備しておく。

脱衣所にスリッパを用意しておくと、地震によってガラスが割れたり、家具が倒れたりしてしまった場合も、安全に移動することができます。また、大地震の場合、急いで避難しなくてはならないため、服を着ている余裕はありません。バスローブがあると、速やかに羽織ることができるので、大変に便利です。フード付きのバスローブであれば、シャンプーの途中で避難しなくてはならなくなってしまった時にも、便利に使えます。

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体を清浄するためのアイテムを用意する

避難所で生活することになった場合、毎日お風呂に入ったり、シャワーを浴びたりすることはできません。地震など災害が起きた場合は、水のいらないシャンプーを使うことで、髪の清潔を保ちましょう。また、ノンアルコールタイプのウェットティッシュを用意しておくと、体を拭いて洗浄することができます。
女性の場合は、生理が来る場合もあるので、生理用品と共に、ノンアルコールタイプのウェットティッシュを用意するようにしましょう。お風呂に入れない状態で生理期間を過ごす時は、なるべくいつも通りにナプキンを替えて、ノンアルコールのウェットティッシュで外性器をきれいに拭くようにして、かぶれなどのトラブルから身を守りましょう。

鏡にフィルムを貼っておく

お風呂場に限らずですが、窓やガラス戸には、飛散防止フィルムを貼るようにしましょう。飛散防止フィルムが貼ってあることによって、ガラスが割れたとしても飛び散ることはなくなります。ガラスが割れて飛び散って、頭に降り注いでケガをすることを防ぐほか、飛散したガラス片によって避難経路がふさがれるのを防ぎます。

地震に備えてお風呂に水をためるのは有効?

少し前まで、地震に備えてお風呂に水を溜めておくことは、断水した場合に水が確保できるので大々的に推奨されていました。
しかし、現在では、お湯を溜めておくことを薦めないケースがあることが指摘されています。

1.子どもがいる家庭の場合

たとえば、小さな子どもがいる家庭では、お風呂に水を溜めておくことはお薦めしません
お風呂にお湯を溜めておくことで、水の事故につながる可能性があります。大人が気づかないうちに、子どもがお風呂場に入ってしまうケースはありえます。子どもは、わずかな溜め水でも溺れてしまう可能性があります。小さな子どもがいる場合は、水を溜めることはやめましょう。

2.下水管の破損が疑われる場合

地震によって断水して、トイレを流す水としてお風呂の水を使うことにも注意が必要です。
断水が起きるレベルの大地震の場合、下水管が破損や破裂している可能性があります。特にマンションなどの場合、下水管の破損に気づかないで水を流してしまうと、汚水が下の階の住居に流れ込んでしまう可能性があります。お風呂の水を使う場合は、十分に注意して、使うようにしましょう。

3.溜め水が腐る可能性がある場合

お風呂の水を、飲用や手洗い用の水として利用することについても注意が必要です。季節によっては、お風呂の溜め水はあっという間に腐ってしまうため、感染症を招く恐れがあります。実際に、災害後、お風呂の溜め水が腐ってしまったケースがありましたので注意しましょう。水は透明に見えても、雑菌が繁殖していることがあります。雑菌の繁殖に気づかないで、汚れた水に触れて感染症にかかってしまったケースも報告されていいます。気づかないで雑菌が繁殖した水を飲んだり、触れたりしてしまうことのないように、溜め水の衛生状態には注意を払いましょう。

お風呂に水を溜めておくかどうかは、家族構成や季節などを考慮して、それぞれの家庭の事情に合わせて決めるようにしましょう。

まとめ

お風呂に入っている時に地震がきたら、避難経路を確保するために、お風呂の扉を開けましょう。地震の揺れがおさまるまで体を低くして、洗面器などがあれば、頭を守るようにします。地震の揺れがおさまった後は、剃刀やガラス片が落ちていないか注意し、足裏を怪我しないように気をつけましょう。シャンプーの途中であっても、地震が起きた時はバスタオルかバスローブを体に巻いて、速やかに避難することを最優先にしましょう。
これらのことに普段から注意して、お風呂時間を安心して楽しんでくださいね。

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